漫画やアニメはいい教材だと思います。良いものを選べば良い教育になります。私の家にもたくさん漫画があって、トイレや風呂といった隙間時間によく読んでいました。特に三国志や史記といった歴史物が好きでした。
色々読みましたが、その中でも、生きていく上でとてもためになった漫画・アニメがあるので紹介していきたいと思います。人生の示唆に富むものや、やる気を向上させるものを選んでいます。
小学生向け
日本昔ばなし
まずは名作中の名作です。人生の示唆に富みすぎです。私は特に「大工とねこ」という話が好きでした。
内容はこんな感じです。
「江戸の大工が、たまというねこを飼って可愛がっていた。仕事から帰るときはいつもたまのために魚を買って帰った。しかしあるとき大工が目の病にかかり、見えなくなり働けなくなった。生活は困窮を極めた。
そんなときたまが毎日大工の眼を舐め続けていると、大工の目が見えるようになった。しかし、たまの目は見えなくなり、大工が仕事に行っている間に消えてしまった。
その後大工は江戸でも評判の棟梁になった。たまのことを忘れたことはなかった。」
動物を飼っていたら泣きそうになります。思いやり、辛いことはいつか終わること、恩を忘れないこと、そんなことを学べました。子供がどこまで汲み取れるかはわかりませんが、無意識のうちに頭に刷り込まれるんだと思います。
ど根性ガエル
【公式】ど根性ガエル 第1回「ピョン吉誕生の巻」「平面ガエルはつらいよの巻」(1972)
カエルの上にこけたらカエルが服に張り付いた。そんなカエルと中学生たちがドタバタコメディするよって漫画です。このカエルの根性がすごいんですよね。服に張り付いたまま溺れている子供を助けるし、焼かれそうになってもおしっこをして切り抜ける。このアニメを見ながらよく母に「人生根性だよ」と何度も言われました。母なりの教育だったんだと思います。
一休さん
小坊主の一休さんがとんちを効かせて色々な難題を乗り越える話ですね。大人にも、ある意味論理的に歯向かう反骨精神と、やっぱり頭の良さに魅せられますね。賢いってかっこいいことなんだなって思うようになりました。
家なき子
【公式】家なき子 第1話「シャバノン村のレミ少年」"REMI" EP01(1977)
養父によって旅芸人の一座に売り飛ばされてしまったレミが、困難にあいまくりながらも、少しずつ成長して、自分で生きていけるようになる話です。人生は困難だらけだけど、希望を捨てずに歩いていくんだよというメッセージが込められていると思います。
レミが乗り越える困難がすごすぎて、自分が今苦しんでることが小さく思えるという効果もありました。
エンディングテーマの「ずんずんずんずん歩け」というのが全てを物語っていますね。
F
高校生がF1ドライバーを目指し、一流ドライバーになるまでの成長物語です。やたらと競争心を植えつけられます。「何人たりとも俺の前は走らせねぇ」が主人公の口癖で、ずっと見てると私も、何かにつけて心で唱えるようになりました。
小学生の頃は日能研に通っていましたが、日能研はテストの成績がいい人から前に座るシステムなんですよね。なので、テストの結果が悪くて席が後ろになってしまった時は「絶対次のテストでは俺の前には誰にも座らせない」とか思っていました。
徒競走などではそのまま「絶対俺の前は走らせねぇ」って心で唱えてました。競争心を植え付ける教育ですね。教育というか洗脳かもしれません。まんまと親の意図通りになってしまいました笑
中学生向け
三国志
中学生からは歴史物を多く読みましたね。まずは普及の名作三国志by横山光輝。のちに蜀の皇帝となる劉備玄徳が、最初は貧しい平民から、張飛・関羽という仲間を従え、どんどん軍勢を大きくしていく様が男としてかっこいいと思いましたね。
結局最後はライバル国の魏に滅ぼされてしまいますが、そこも、何事も栄枯盛衰だなぁといい教訓になりましたね。
項羽と劉邦
中国の主要民族は漢民族と言いますが、その由来となった王朝「漢」を作った劉邦とそのライバル項羽の戦いを描いた漫画です。
武芸や軍略といった個人としての才能は圧倒的に項羽の方が優れているんですが、人を惹きつけるという点においてのみ、劉邦の方が優れていて、結局は優秀な部下を惹きつけ自由に働かせた劉邦が勝ったという話です。
個人技ではなく、人を巻き込んで物事を進めていくことの重要性を学べます。
この本は父親がずっとトイレに置いていて、私もトイレの度に読んでいたので、人を率いたいという願望が強くなりました。またしてもまんまと親の教育にのってしまいました笑
史記
中国歴史を題材にした漫画では、史記が一番学ぶことが多いと思います。 中国の春秋戦国時代を舞台に主要な人物の話をオムニバス形式でまとめてくれています。
この時代の話は故事成語になったエピソードが多いんですよ。
例えば臥薪嘗胆とか呉越同舟とかですね。
臥薪嘗胆は呉という国の王様が、越という国に侵攻するも破れてしまい、呉王の子供がその悔しさを忘れないように日々胆(きも)を嘗め、薪の上で寝ていたことに由来します。呉越同舟は、、、こちらのリンクをどうぞ。
教養教育という意味で良い効果があると思います。
スラムダンク
SLAM DUNK(スラムダンク) コミック 全31巻完結セット (ジャンプ・コミックス)
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/10/03
- メディア: コミック
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皆さんご存知のバスケ漫画ですね。試合中の心理描写や体の動きの躍動感がすごいです。部活で熱くもえるってこんなに素晴らしんだなと思わされます。スラムダンクが流行った時はバスケ志望者が増えたらしいです。何かに夢中な人ってかっこいい。流川かっこいい。
当時私はゲームばかりやっていたので、なんだか自分のことがかっこ悪く思えました。ゲームをやめさせたい子供に読ませるといいかも?
高校生向け
バガボンド
宮本武蔵と佐々木小次郎の生き様を漫画にしたものです。史実からの変更点が多いです。佐々木小次郎がろうあ者だったり。
まぁそんなことはどうでもよくて、人生とはなんぞやといった哲学的描写が多いのでためになります。
「ただ真っ直ぐに、一本の道を進むのは美しい。でも普通はそうもいかない。迷って回り道もする。でもそれでいいんだよ、その分人生の幅が広がるんだから」というセリフが心に残っています。
ゴルゴ13
これも超有名な漫画ですね。世界一の暗殺者ゴルゴ13の活躍を描く漫画です。全編に渡って共通していることは、ゴルゴ13の異常なまでの仕事を徹底的に完璧にこなそうとする姿勢です。仕事を完璧にこなすために日々の訓練や入念な準備は決して怠らない。プロフェッショナルとはこういうことなんだと、自分もこんなプロフェッショナルになりたいと憧れました。
キノの旅
人間の本性や世間のおかしさを風刺しているアニメだと私は思っています。
この5話が一番好きです。ただ目的もなく、会社から言われたからずっと線路を磨く仕事をしている人がいる。その線路は今は使っていないがそのうち使うかもしれないものらしい。もう50年もその仕事を続けているという。家族を食わせたくて始めた仕事だが、家が遠いため家族とは全然あっていないらしい。
この人はなんのために生きているんだろう・・・?
人生の示唆に富む話がいっぱいです。
カイジ
ギャンブル好きで底辺まで落ちたダメ人間が、結局ギャンブルで這い上がっていく話なんですが、だからこそ、ダメ人間を更生させるための名言が多いです。
「今日をがんばり始めた者にのみ明日が来る」とか「一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ…貴重なチャンスをっ!」とかいいセリフです。
以上、生きていく上での知恵をくれそうな漫画や、やる気をあげてくれそうな漫画を紹介しました。勉強の合間に読んでみると、そのうち役にたつかもしれません。
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