家庭教師をしていて、子供によく、社会って意味あるの?とか理科ってやってて意味あるの?という問いを聞かれます。
その正しい答えはとりあえず置いておくとして、入試には必要です。
ただし、時期によっては入試にすら必要のない科目があります。
ここでは東大に受かることを目標にして、時期別に勉強すべき科目、勉強しなくて良い科目を説明していきます。
小学校までの教育が大事ですので、小学校までの記載が多めになっております。
まずは東大入試に必要な科目のおさらい
まずゴールを考えましょう。東大入試に必要な科目です。
文系理系に関わらず、国語・数学・英語は必須です。
理系なら理科科目2つと社会科目1つ(センター試験のみ)が加わり、文系なら理科科目2つ(センター試験のみ)と社会科目2つが加わります。
ただし、センター試験でのみ使う科目は半年もあれば十分に対策できるので、半年前まで無視で大丈夫です。
幼少期から小学校低学年までに取り組むべき勉強
理系であろうが文系であろうが必ず使う能力を鍛えるべきです。
国語と算数と英語です。
まずは国語です。
国語は本を読ませましょう。幼少期は親が読み聞かせると良いと思います。読書量と国語の能力は関係ないと言われたりもしますが、私の経験上は読書量が多い子供は国語の点数は高い傾向にあります。
最初は児童向けの小説で良いと思いますが、論説文を読む力も鍛えるべきです。小学1年生になったら、論説文の読解問題を毎日少しずつこなしていきましょう。
ハイレベ100シリーズは良いと思います。
国語の能力は他の科目にも顕著に影響を与えるので、実は一番重要だったりします。国語の能力が低い子供は、他の科目の解説を読むことができません。また他の科目の問題文を読み間違いが多くなったり、問題文を読むのに時間を取られて制限時間内に解けないということがおきます。
ですので、幼少期からしっかり勉強しておきましょう。
次に算数です。
算数は計算力と考える力を身につけましょう。
計算力は市販のドリルをやらせれば良いでしょう。何でも良いです。もっと大事なのは考える力、閃き力を鍛えることです。そのための本は少なく、私の知る限りでは、算数ラボシリーズぐらいしかありません。
これはかなりの良著です。高度な算数の知識がなくても解ける、しかししっかりとした思考力は必要な問題を作ってくれています。
それと同時に普通の算数の能力も鍛える必要もあります。ハイレベ100シリーズの算数が良いと思います。こちらは一般的な算数の問題を並べてくれています。
私は幼稚園年長ぐらいから1日1時間(国語30分・算数30分)家庭学習をしていました。それぐらいで良いです。1時間解かせて親が丸つけ・解説する、という形式で良いと思います。
そして英語についてですが、英語は中学校に上がってからでも十分学習できますが、リスニングだけは幼少期から英語に触れている人が圧倒的に有利です。英語に慣れておく、という意味で、ネイティブの先生とたくさん会話できる英語スクールに週1~2回通えば良いと思います。
中学受験をするか否か
小学校高学年時に鍛えたい能力を語る上で外せないのが、中学受験をするかの判断です。
私の考えは、「中学受験はすべきだが、無理するべきではない。そしてできれば3科目以下で受験できる学校にすべき」です。
自分の能力と近しい者と競争をすることは効率的に能力を伸ばす上で非常に重要です。能力が近しい者が近くにいる環境を手に入れるため、という理由で進学校に進むべきだと思います。
ですが、無理をして勉強しまくらないと入れないような学校に入るべきではないと思います。勉強熱心な人が周りに多い環境を手に入れることが目的なので、四谷偏差値55以上のところであれば十分だからです。
最後の3科目受験(国算理)については、社会は東大入試の直前にやれば良いのであって、小学生の時に根詰めてやるのは時間の無駄だからです。
理科は小学生の時にやっても多少意味があります。物理や化学の考え方というのは中学受験の時の考え方と大学受験の時の考え方とで、本質的には変わらないからです。暗記系の分野はあまり意味ないですが、そこは仕方ないですね。。
ベストなのは算数のみや国語と算数のみで受験できる学校ですが、それだとかなり数が限られてしまいますからね。
小学校高学年時に取り組むべき勉強
小学校4年生になったら大手塾が実施している模試を受けてみましょう。幅広い難易度の学校に対応しているという点で、四谷の合不合判定テストか、日能研の公開模試がおすすめです。国語と算数のみの2科目で受験してください。
3回程度受験して、自分の平均偏差値を確認し、その偏差値プラス5程度の学校のうち、3科目受験できる学校を選ぶと良いと思います。
小学校高学年で勉強する科目は国語、算数、理科、英語となります。ただし英語以外は中学受験に向けた勉強に切り替えていきましょう。
とは言っても、塾には行かない方がいいです。塾に行かず、自分のペースで勉強して行ける学校に行くのが良いと思います。
国語の勉強方法についてはこちらの過去記事が参考になると思います。
算数についてはこちらの記事を参考にしてください。
理科についてはこちらの記事を参考にしてください。
ただし、理科は小6からで十分です。
英語は低学年の時と変わらず、英語スクールに週1~2回通うのが良いと思います。
1日の勉強時間としては
小4:2時間
小5:2時間
小6:3時間
程度で良いと思います。その程度の勉強で行ける学校にいきましょう。とはいえ、上記の各記事で紹介している勉強方法はかなり効率の良いものなので、しっかり毎日やれば偏差値60以上も十分狙えると思います。
中学校で取り組むべき勉強
中学入学おめでとうございます。中学では科目も増えますが、東大入試に受かるための勉強としてはやるべき科目はかなり絞られます。
まず国語と英語と数学は継続して勉強します。
理科と社会については勉強する分野を取捨選択します。
もう自分が理系向きなのか文系向きなのかはわかっているでしょう。
理系か文系かをまず決めてしまいましょう。
仮に理系だとすると、さらに理科の中でも物理・化学・生物の中で自分が何が得意なのかもわかっているでしょう。その中で好きなものを2つ選んでその分野のみ力を入れて勉強してください。ちなみに地学が選択肢にないのは、地学は優れた市販の教材が少なく勉強しづらいため、元々選択肢に入れていません。
社会は勉強する必要はないです。赤点を取らない程度にやりましょう。
もし文系だった場合は、社会の中でも、世界史か日本史か地理の中で自分が得意なものを2つ選んでその分野のみ力を入れて勉強してください。公民は東大の2次試験で使えないので選択肢に入れていません。
理科は文系を目指す生徒が中学でやる必要はないので、赤点を取らない程度にやりましょう。
おすすめする教材は新中学問題集の発展編です。本来は塾や学校関係者しか購入できませんが、個人でもこちら(役立つ書籍屋)から購入できるようなので、必要な方はどうぞ。
でも学校から配られている教材をきちんと勉強すれば良いと思います。定期試験対策にもなりますからね。私の経験上、進学校はちゃんと良著を選んでくれているので、そこは信頼して良いです。
国語・数学・英語・理科・社会以外の科目は赤点を取らない程度で良いです。
進学校は学校が塾みたいなものなので、塾はいく必要はないです。学校の勉強(上記科目のみ)をしっかりしましょう。
塾へ行かずに部活に励んだり、遊んだりして、青春を謳歌しましょう。
高校で取り組むべき勉強
高校からは大学受験を目指して本格的に勉強を進めていきます。
高校1年と2年時は東大の2次試験に必要な科目を勉強します。
理系なら国語・数学・英語・理科2科目で、文系なら国語・数学・英語・社会2科目です。
また、学校の授業のうち、先生の教え方が下手な授業は無視して、授業中に自分の勉強を進めましょう。
高校3年時の夏から、センター試験でのみ使う科目の勉強をしましょう。
大学受験では、素晴らしい参考書がこれでもか!というほど出版されているので、やはり塾へ行く必要はないです。良著を選んで自学自習すれば十分です。わからないところは仲の良い学校の先生に聞いたり、賢い友達に聞いたりして解決できると思います。
各科目のおすすめ参考書や勉強方法はまた他の記事で書き次第追記していきます。
以上、東大に受かるために最も勉強時間が少なく、しかし高確率で東大に受かる方法を記載しました。
参考になれば幸いです。
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