中学受験の算数が市販の参考書で対応できるのをご存知ではない方は多いと思います。
私自身、自分が中学受験する時には、塾に頼るしかないと思い込んでいましたが、家庭教師をはじめて、家庭学習のみで中学受験対策をしたいという生徒を教えることがありました。そういう経験を通じて、有用な参考書がいくつもあると知り、今では家庭学習で十分対応可能だという考えに至っています。
私が有用だと思うものを難易度が低い順にいくつかご紹介します。
- 京子先生のはじめまして受験算数(数・割合と比・速さ編、図形・場合の数編)
- 栗田哲也先生のスピードアップ算数(基礎)
- 算数/プラスワン問題集
- 栗田哲也先生のスピードアップ算数(発展)
- 特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集
- 算数合格へのチャレンジ演習―中学への算数 難関中学受験用
対応する四谷偏差値としては、
1をマスターして、偏差値45
2をマスター偏差値50
3をマスターして偏差値55
4をマスターして偏差値60
5と6は偏差値60以上に伸ばしたい方向け
以上が目安だと思います。
以下、各参考書について詳しく説明していきます。
京子先生のはじめまして受験算数
きょうこ先生のはじめまして受験算数 数・割合と比・速さ編 (朝日小学生新聞の学習シリーズ)
- 作者: 安浪京子
- 出版社/メーカー: 朝日学生新聞社
- 発売日: 2014/06/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(リンクは数・割合と比・速さ編ですが、図形・場合の数編もあります。)
今まで受験算数に触れたことがない方が、受験算数の基礎を習得していくのに最適です。受験算数で使う考え方を一通り、わかりやすく教えてくれます。演習問題もついているので、2周ほどして、穴がないようにすると良いでしょう。
栗田哲也先生のスピードアップ算数(基礎)
栗田哲也先生のスピードアップ算数〈基礎〉―中学受験総合チェック
- 作者: 栗田哲也
- 出版社/メーカー: 文一総合出版
- 発売日: 2006/02/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
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この本は、典型題をみた時に、瞬間的に解法が思い浮かぶように訓練してくれる本です。解法パターンの抜けのチェックにもなります。この本を何回か繰り返せば、基礎典型題で解き方がわからなくて落とすことはほぼなくなると思います。
算数/プラスワン問題集
基礎を一通り身につけた生徒が、応用問題練習に取り掛かる前に取り組みたい一冊です。応用問題への橋渡しをしてくれます。基礎的な考え方を組み合わせてどうやって応用問題を解いていくのかを、やや難しめの問題を題材に、丁寧に解説してくれています。発売日が古いですが、内容は色あせていないです。
栗田哲也先生のスピードアップ算数(発展)
栗田哲也先生のスピードアップ算数〈発展〉―中学受験総合チェック
- 作者: 栗田哲也
- 出版社/メーカー: 文一総合出版
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
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これは基礎編と同じコンセプトですが、今度は典型的な応用問題について、瞬間的に解法が思い浮かぶように訓練してくれる本です。偏差値60前後の中学では確かによく出るなぁという問題を網羅してくれています。偏差値55から伸び悩んでいる方がやると効果が大きいように思います。
特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集
特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集 新装版 (特進クラス 中学入試対策問題集シリーズ)
- 作者: 前田卓郎
- 出版社/メーカー: 文英堂
- 発売日: 2011/09/24
- メディア: 単行本
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算数合格へのチャレンジ演習―中学への算数 難関中学受験用
この2冊は、「典型的な問題は応用問題まで含めて完璧だから、パターン学習では解くことはできない、思考力や閃き力を問う問題を得点したい」という方向けです。
偏差値60以上からは閃き力やその場の思考力が試されるので、日頃からそれらの力を訓練しておく必要があります。この2冊の問題集は覚えるものでもないので繰り返してもあまり意味はないです。受験までに1周終わるように日々の演習量を決めるといいと思います。
以上、実際に私が使ってみて良いと思った本をおすすめしました。
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