ケアレスミスさえなければあと20点は上がったのに・・・などはよく聞く言葉です。ケアレスミスをどうしようもないものと考えて、運が悪かっただけだと思っていると出てくる言葉です。
ケアレスミスの多寡は性格によりますが、減らすことはできるので、ケアレスミスをしたら、ミスを減らす努力を怠ったのだと反省しましょう。
ではどうやって減らすのか。
まずケアレスミスには大きく分けて2つあります。
- 問題の読み間違い
- 簡単な計算間違い
です。
それぞれについて対策を考えてみます。
問題の読み間違いを減らす方法
問題の読み間違いは2パターンあります。
- 問題の重要な情報を誤解したり読み落とす
(力学において棒の重さを見落とすなど) - 聞かれてることに答えていない
(間違っている選択肢を答えるべき問題で、あっている選択肢を答えるなど)
です。
1については、生徒の読むスピードが遅い場合が多いです。
つまり、問題文を読むのがしんどいから飛ばし読みをしていることが原因です。これを直すには文章に慣れるしかないです。国語の勉強にもなるので、毎日本を読みましょう。少しでも興味が持てる小説なり一般書なり、なんでもいいので毎日数ページは本を読むようにしましょう。
算数、数学、理科に限れば、数字、その数字の説明(ABの長さなのか、CBの長さなのかなど)、条件の部分に下線を引くというのは有効な方法です。
2についての対策は単純で、問題文の最後の部分を口パクして読みましょう。
「〜を答えよ」のような、答えるべきことを書いている部分です。口パクすることで一言一句間違うことなく読むはずです。全文口パクすると問題文を読むのに時間がかかるので、あくまで、最後の部分のみ口パクするようにしてください。
簡単な計算間違いを減らす方法
簡単な計算間違いをするのは、単純に計算力がないのが原因なのですが、もう少し深掘りしてみます。
計算力とは、計算のスピードと正確さです。これは毎日計算問題を10問程度解くことで向上します。難易度は自分が解くのに1分ぐらいかかる計算が良いと思います。
毎回9問以上合うことを目指してください。
まずこの努力をしましょう。
その上で、計算力がない状態でもミスを減らす工夫はできます。
- 式を残す。
- 概算で計算し直す。
- 末尾の位があってるか見直す。
- 1回目とは別の方法で計算してみる。
1については、後から見直せるようにするためです。
2についてですが、例えば289 × 3.22のような計算の場合、だいたい300×3=900に近い数になるはずです。なのに100や200程度の数字になっていたら間違いだと気づけます。
3については、先ほどの289 × 3.22の計算で言えば、末端の数字は8になるはずです。かける数の末端の数字(ここでは289の9と、3.22の2)を掛け合わせて出てくる1の位の数字が8だからです。
2と3をやればかなりの精度で間違いに気づけるはずです。
できればこの確認を、1問解くたびにやると良いです。
全問解いた後にまだ時間があるようなら、4をやると良いです。例えば11×1.2をする場合に、最初は小数のまま掛け算したのであれば、今度は分数にして11×6/5で計算してみる、などです。
一番大事なのは読解力と計算力の地道な向上
ケアレスミスをなくすために、テクニック的なことも説明しましたが、長期的にみて一番大事なのは日々文章を読むことと、計算練習をすることです。上記テクニックを使いつつ、日々コツコツと地力を鍛えるのが王道であり、近道です。
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