家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

【中学受験】四谷大塚の偏差値60を超える子の共通点

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今回は四谷大塚の偏差値60を超える子の共通点について語りたいと思います。

 

四谷大塚の偏差値60を超える子と、そうでない子、例えば偏差値55くらいで止まってしまう子っていうのは、やっぱり少し違うな、という部分があります。もちろん、算数のセンスとか、記憶力とか、持って生まれた素質が優れていて偏差値60を超えるというケースもあるのですが、今回はもっと基本的な、勉強に対する姿勢の部分の違いをお話ししたいと思います。

 

以下、僕の指導経験から考えた共通点ですので、うちの子は偏差値60だけど、その共通点は持ってない!というのは全然あると思います。参考までにお聞きください。全部で4つの共通点をご紹介します。

 

 

共通点1:宿題・課題をほぼ必ずやる

これが、偏差値60を超える子と、そうでない子の、めちゃくちゃ大きな違いです。偏差値60を超える子は、ほぼ必ず宿題をやってきます。やり方もしっかりしていて、丸つけをし、解説を読んで、わからない箇所にはチェックがしてあって、授業が始まるとすぐに、こことここがわからないです、と聞いてくる。

これ、できる子はかなり少ないんですよね。まず丸つけをしていない子も多いですし、丸つけはしていても解説を読んでない子も多いですし、解説を読んでいてもただ流し読んだだけで何となくわかった気になってるだけの子も多いです。

だから、多くの場合、僕の授業が始まると、その子がどこまで理解していて、どこを理解していないのか、こちらから色々確認しなければいけないことが多いです。ということはですね、多分そういう子は、僕が担当している科目以外でも同じようなことが起きていると思うんですよ。その子自身が、どこを理解していないのかわからないまま放置して、カリキュラムが進んでるんだと思います。それが1年も積み重なれば、当然ながらちゃんと宿題をやる子に比べると大きな大きな差になるんですね。それが偏差値の差になって表れてきます。

ここを改善するだけでも偏差値が5とか、うまくいけば10くらい上がりそうっていう子は実はゴロゴロいます。とはいえ、いうが易し行うが難しで、改善するのは大変なことではあります。

 

 

共通点2:終わらせるために勉強するのではなく、自分の力を伸ばすために勉強するという意識がある

宿題・課題をやっていない子に対しては、僕から正しいやり方を教えたり、宿題をやることの大切さを教えたり、親御様にも監視役として手伝ってもらったりして、何とか宿題をやるようにします。そして何とか宿題をやるようになる子は一定数います。

でも、それだと伸びの限界があると感じています。結局、形式上は終わらせているけど、自分の力が伸びるような勉強の仕方にはなってないからです。

例えば、歴史の人名を1週間で20人覚えるという課題を出したとします。そうすると、終わらせれば良いと思っている子は、僕がくる直前に20人一気に頭に詰め込んで、僕の確認テストを最小限の努力でクリアしようとします。でもそれは、3日も経てば半分以上忘れてしまうようなやり方です。

一方で、課題を通してしっかり成績を上げようと思っている子は、1週間の中で何回か繰り返したりして、記憶を長く持たせようとします。

そういうことが勉強のあらゆる場面で起きます。自分の力を伸ばすために勉強をしている子は、例えば算数の問題を解いていてわからない時に、対応する例題の解き方をもう一度確認して考え直しみたりする。そうすると、ただ先生に解法を教えてもらうよりも記憶に残るし、理解も進みます。一つ一つは小さな差なんですが、そういうことが100個200個と積み重なるとすごく大きな差になります。

 

 

共通点3:手強い問題に何らかの楽しさを感じられる

その子の今の実力より一段階難しい問題を解いた時に、「疲れた。もうときたくない」と思うのか、「なるほど、こういう考え方があるのか。面白いな」と思うのか。

もちろん後者の感想を持つ子の方が偏差値60を超えやすいのですが、偏差値60を超える子でも実際は両方の感想を持つことが多いです。「うわ〜、難しかったなぁ。大変だったなぁ。でもちょっと面白いかも」みたいな感じです。このちょっと面白いかも、と思えるのが大事です。そうすると、たまには難しい問題に挑戦しても良いかな、という気持ちになれます。そして少しずつ自分が解ける問題の難易度が上がっていきます。

でも多くの子はそういう気持ちは持てないです。ただ、疲れた、と。そうすると、自分の力では手に負えなそうな問題に出会った瞬間に心が解くことをシャットアウトしてしまい、独力で手強い問題に立ち向かうということがなくなってしまいます。そうするとなかなか偏差値60の壁を破れなくなります。

 

 

共通点4:時間の使い方、メリハリが上手い

これは集中力の違いと言っても良いかもしれません。同じ課題量をこなすにしても、偏差値60を超える子は、ガッと集中して終わらせ、残りの時間はリフレッシュに充てる、ということができます。そしてリフレッシュしているから、また次の勉強時間にガッと集中して勉強を終わらせることができているケースが多いように思います。一方で、偏差値60まで届かない子は、勉強をやっているようで、実は机に座ってるだけで何もしていない時間が多いように思います。端的に言えばボーッとしている時間です。長時間かけて勉強するからリフレッシュの時間もほとんど作れず、また勉強しなきゃいけなくなり、そうするとやはり集中力が出ず、またダラダラと勉強し、、、というような悪循環に陥りがちです。机に座っている時間の割には全然成果が出ないということになってしまいます。

 

ということで、以上、四谷大塚の偏差値60を超える子の4つの共通点についてお話ししました。

偏差値60 超えを目指しているけど上記共通点を全然持ってない、という方にも絶望してほしくなくて、むしろ改善のヒントにしてもらえればなと思ってお話ししました。偏差値60を超えるには素質も必要になってきます。素質というのは持って生まれたものなので変えることはできませんが、今回紹介した共通点は、本人の努力や、やる気次第で変えられることをご紹介したつもりです。参考になれば幸いです。

 

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