家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

受験の不安を解消する方法

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受験勉強をしていると、こんなに勉強して落ちたらどうしよう・・・一生に一度のチャンスを逃したらどうしよう・・・とか不安になることがあると思います。

中学受験の年や、大学受験の年は私もめちゃくちゃ不安でした。

働き出した後でも、仕事上で失敗できない場面が近づくとすごく緊張していましたが、最近は自分で心をコントロールできるようになってきたなと感じるので、不安を和らげる方法を書いていきたいと思います。

 

すごくまとめてしまえば、失敗してもどーってことないよと自分を納得させる作業をします。 失敗を積極的に許容するという意味ではなく、自分にできることをやりつくしてうまくいかなかったら、それはどう考えても仕方ないし、一時的には失敗かもしれないけど、その経験が次に活きるかもしれないから無駄になることはないと考えて、リラックスして、その結果成功確率をあげようとする試みです。

 

何度でも挽回できる

まずはこれ。「受験に失敗したら即人生が終了する」のであれば、すごく不安になるのは当たり前です。でも実際はそうじゃない。たとえ受験に失敗したとしても、人生がうまくいかないと決定するなんてことは全然ありません。そもそも、受験が目的の人はいないでしょう。その学校に入って将来やりたいことがあるはず。

たとえば私は灘中学にすごく入りたかったけど落ちた。でも灘中学に入るのが目的ではなく、その後東大に行って、すごい研究をすることが当時の目的だったので、当時の気持ちとしては「落ちたけど、東大に受かればチャラだ」と思っていました。

なので中学高校で勉強を頑張って東大に受かりました。ちゃんと挽回できました。

こういうように、自分の本当の目標を達成するという意味では、志望校や何か大事な試験に落ちたとしても何度でも挽回できます。

いい大学で研究するために今受験を頑張っているなら、年齢制限はないから受かるまで受ければいいし、いい企業に就職したいという動機なら、志望校に入れなくても、大学で色々な課外活動に力を入れれば評価してくれる企業はいくらでもあるでしょう。

今の直近の目標を達成できなくても、最終目標を達成するためには何度でもやり直しがきくということを頭に入れておくと、「この一回のチャンスを絶対にものにしなければ終わる!」という過大な意気込みがなくなってリラックスできると思います。

 

やれることをやってダメだったらしょうがない

そしてこれですね。悲しいかな、人間には向き不向きがあるのは厳然たる事実です。なので自分の限界まで努力して、準備して、それでもダメだったらもう諦めるしかない。自分に思いつく、できうる限りの努力をして、それでもダメだったらもう才能不足しか原因はないのだから、論理的に考えて、諦めるしかないですよね。

でも本当に自分にできることをやり尽くしたなら、気持ちよく諦めることができると思います。

これだけ準備して、それでも失敗したなら仕方ない。そう割り切ることで落ち着くことができます。だってどうしようもないじゃないですか。

 

みんな不安

不安なのは自分だけではなく、ほぼ全ての受験生が不安です。模試でほぼ確実に受かる結果が出ている人も、未来はどうなるかはわからないですから、もちろん不安です。

人には、同じ気持ちの人がいるのがわかると安心する性質があると思います。受験ではみんな不安です。自分だけじゃないので安心してください。メンタルが強く見えるようなライバルも、間違いなく不安に感じています。

 

悪いことが起きるとは限らない

不安になりやすい人は、悪い結果ばかりを想像する人が多いと思います。私が昔そうでした。未来なんて誰にもわからないのに、悪い未来ばかりを想像する必要はないんです。良い未来も全然起こりうるわけで。なので何が起こるかわからない未来について悩むだけ時間の無駄ですよね。

そんなこと考えている暇があったら少しでも勉強して成功確率あげることに集中しましょう。

 

努力すれば神様はみている

私はキリスト教信者でもないし、何か神様を信じているわけではないですが、努力していれば、今自分が望む形(志望校への合格)ではなくとも、報われる時がくると信じています。

実際そういう経験が多かったです。たとえば灘に落ちたことで悔しさをバネに中高時代にやる気を持って勉強することができました。小6時に受験勉強したこと自体も、幼い頃に頭の使い方を学べてその後の勉強人生には大きく役にたちました。

就職活動の時も、第一志望の会社には入れなかったけど、結局入社した企業で相性の良い上司に出会えて、高評価をもらえて自己肯定感高く仕事をすることができました。

このように、自分が懸命に取り組んだことで、良い結果を全くもたらさなかったことはないです。たとえその時点では失敗だと思われたことも、巡り巡って人生にプラスになっています。

Apple社の創業者、スティーブ・ジョブズも言っています。

「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。」

今何か懸命に取り組んでいれば、それが点となり、あとあと、点と点が結ばれて実になるってことですね。その通りだと思います。

 

以上、受験の不安を解消するための心構えを書きました。失敗してもどーってことないです。リラックスして勉強してください。これを読んだ方の合格可能性が少しでも上がりますように。

 

 

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継続力のつけ方〜努力を継続するには〜

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私は自分が続けようと思えば、割となんでも続けることができるタイプです。

勉強は物心ついた時からずっとやっているし、ボクシングも高校の頃から15年以上やっているし、習字も6年間続けて、、など、自分が決めたことを続けようと思えばいくらでも続けられます。

でも世の中にはやろうと思っても全然長続きしない人がいるのも知っています。

自分が決めたことをずっと続ける力、つまり継続力があれば、よほど才能がない限り、どんな分野でも平均以上にはなれることが多いので、継続力はあらゆる分野で成功確率を高める万能薬だと思っています。

 

どうやって継続力をつけるのか。そもそも継続力はつけられるのか、一種の才能ではないのか、という疑問もあると思います。

結論から言ってしまえば、遺伝的要素もあるだろうけど、トレーニングをすれば誰でも身につけられるものだと思っています。キーポイントはすごくよく言われていることですが、小さな成功体験の積み重ね、ですね。でも実はこれ間違っています。

どんな経験をすれば良いのでしょうか。ここでは私にとってどんな経験が継続力の向上に繋がったか話すことで明らかにしていきたいと思います。

 

二重跳びに明け暮れた

あれは忘れもしない小学1年生の午後。学年が上の近所の子供が、公園で二重跳びを披露してくれました。それまで縄跳びは一重飛びしかないものだと思い込んでいたところ、まじか、1回のジャンプで2回縄を回すとかできるんだと衝撃を受けました。

そして自分でも飛びたくなった。でも最初は全然跳べないんですね。何度やっても2回腕を回せない。でもどうしても二重跳びがしたくて、翌日学校から帰るとすぐに二重跳びの練習を開始。思いっきり飛んでは腕を思いっきり回すということをしていたら、ある瞬間、飛べました。

「おお、ついに俺も2重跳びができたぞ」と嬉しくなりました。1回できたら2回連続でやりたくなるのが少年心というもので、しばらく続けてその日のうちに2回連続もできるようになりました。

そうすると、「あれ?これ実はもっとできるんじゃないか?」と思って、翌日も学校から帰ったらすぐに二重跳びの練習をして、ある瞬間にコツを掴みました。「ああ、できるだけ脇をしめて手首を回すようにしたら楽なんだ」と。

それに気づくとすぐに10回はできるようになって、日々回数が増えていくのが楽しくて、1ヶ月ぐらいずっとやっていたら100回飛べるようになっていました。

ある日学校の体育で縄跳びをやることになって、二重跳びを披露したらクラスのヒーローでした。「うわー、やっぱ俺はすごいことしたんだなぁ」ととても嬉しかったですね。

 

この経験の何がよかったかというと、、

 

自分が自分の想像を越えた

これですね、自分がまるでたどり着けないと思っていたところまで成長できたということが大きかったと思います。

二重跳びをはじめた頃は1回跳べたらいいと思っていたんです。100回も跳べるようになろうとは思っていなかったです。でも日々回数が増えるのが楽しくてずっとやっていたらちょっと前の自分では信じられないぐらい跳べるようになった。

この経験から、「毎日コツコツやれば今とは全く違う状態になれる、だから何かを始める時、その目標はどんなに大きくても良い。続けていれば多分達成できる。」という考えを抱くようになりました。

私より運動神経が良い人は一杯いたけど、二重跳びに関しては自分が一番できる。そしてそれは明確に私が一番練習したからだとわかっていました。

こんな経験を通して、継続することの重大さを、子供ながらに体の芯から感じたことが私にとっては幸運でした。

 

承認欲求ではなく成長欲求

単純に成功体験というと、世間から称賛された体験を想像することが多いと思います。表彰されたとか、褒められたとかですね。私としてはそれはずれていると思います。

私は二重跳びがクラスで一番できるようになってみんなからすごいと言われて、もちろん嬉しかった。でもそれが一番嬉しかったのではなく、できなかったことが出来るようになった、それも自分の想像を超えて出来るようになったのが一番嬉しかったんです。

自分に何か能力をつけること、それ自体を楽しいと感じることができました。そしてその感覚が、何かを続けるためには重要だと気づきました。

 

結果ではなく過程を楽しむ

そういう経験をしているうちに、ある程度なんでも続けられるなと感じていたんですが、中にはすぐに辞めてしまったものもありました。

例えばサックスです。中学の頃少しやりました。はじめた動機は楽器を吹ける奴がどうやらモテるらしいと知ったからですね。でもすぐ辞めました。そんなすぐにモテるレベルで吹けるようにはならないので結果が出なくて苦痛でした。

そこでちょっと考えました。なぜサックスは今まで取り組んだものと違ってすぐに辞めてしまったのか。それは明確で、サックスを練習するという行為が私にとっては「素晴らしい結果を得るために日々苦痛を我慢するという行為」だったからです。

素晴らしい結果とは、女の子からモテることです。その状態がいつか来ることを願って日々好きでもないサックスをしていました。これでは続けられなくて当然です。

今まで色々なことを続けられたのは、日々の練習自体を楽しめたからです。縄跳びなら、今日は昨日より1回増えたとか、勉強なら、今日はこの公式を使えるようになったとか、日々の練習の過程を楽しむことができた。言い換えるなら日々の成長過程を楽しんでやっていたんです。

こういう経験から、続けるためのマインドは、遠い結果はとりあえず無視して、日々の成長を楽しもうとする心構えが大事なんだと学びました。

 

本田圭佑やウメハラ(プロゲーマー)の発言で再確認

以上のように、結果を楽しみにするのではなく、日々の成長を楽しもうとするマインドが重要だと感じていましたが、一流の方が似たような発言をしているのをみて、自分の考えは間違っていなかったんだなと再確認できました。

本田圭佑選手の名言に「成功に執われるな。成長に執われろ」ということがあります。「努力して100%成功するとは限らん。でも努力すれば100%成長する。成功ばっか見がちだけど、それは違う。成長で喜べ」という意味で、成長を動機にすれば努力できるということだと思っています。

また、昨今流行りのeSports業界で、プレイヤーとしてその業界を切り開いてきたプロゲーマーのウメハラさんという方がいます。日本で初めてのプロゲーマーですが、ウメハラさんはプロゲーマーという言葉がない時代から真剣にゲームに取り組んできて、その意識の高さはさながらスポーツ選手のようした。

プロという仕組みがない、つまり稼げるのか、世間から称賛されるのか全くわからない状態でもゲームを続けられたのは、ゲームを通した成長が好きだったからだと著書で述べています。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

この本は、努力を継続する力を手に入れたい全ての人におすすめです。強烈な実体験を背景として、ものすごい説得力で継続のコツを教えてくれます。継続する力つきます。

 

 

以上、まとめると、

自分の成長を日々楽しみながら、自分が設定した目標を達成する経験、そんな成長経験を得ることが大事だということです。

ここまで読んでいただいた方は、よく言われている「小さな成功体験を積み重ねる」ということは継続する力には繋がらないことがわかると思います。

そうではなく「小さな成長体験を積み重ねる」これが継続力を養うためには必要だと思っています。

 

 

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【中学受験】早稲田アカデミーのスーパーキッズコース(小1・小2向けコース)に感心した

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基本的に、中学受験のために塾に通わなくてもいいのでは?と思っている私ですが、半年ほど前から早稲田アカデミーのスーパーキッズコース(小1・小2向けコース)の生徒(小2)を受け持つようになって、早稲田アカデミーのスーパーキッズコースは良いね、と思ったのでレビューしていこうと思います。

 

スーパーキッズコースとは

まずはスーパーキッズコースを知らない方のために少しご紹介したいと思います。中学受験の有名塾、早稲田アカデミーが小学1年生と2年生向けに提供しているコースです。公式ページはこちらのリンクからどうぞ。

www.waseda-ac.co.jp

国語と算数のみで、週1回。レベル別にクラス分けが合って、2ヶ月に1回くらいあるテストの成績によって、入れ替わりがあります。そのほか、テストで結果が出なくても、普段の授業で理解度が高いと認められた生徒は上のクラスに行けたりします。

 

私は早稲田アカデミーとは何の関係もありませんが、スーパーキッズコースの良さを説明していきます。

 

小学校低学年の時に鍛えると大きく伸びる能力にフォーカスしている

スーパーキッズコースの生徒を受け持つまでは、「小1・小2から塾!?勉強させまくるのか!?かわいそう!」とか「早稲田アカデミー得意のゴリゴリ詰め込み授業なんでしょ」と思ってました。どんどん先取りして受験算数のパターンを詰め込んでいく的な。

でも実際は全然違っていました。先取りは全くしないんですよね。小学校低学年、特に小1や小2のうちが伸び盛りな能力を集中して鍛えるコースになっています。

小1や小2で伸び盛りな能力とは、1.試行錯誤する能力、2.空間把握能力、3.読解力です。

1は、決まったやり方のない問題を色々といていきます。条件整理と推理の問題、場合の数の問題などですね。

難関校の入試問題では、典型的な解き方を当てはめるだけじゃ解けない、思考力を試される問題がよくでますが、そういう問題を解けるようになることを意識して作られてるのがよくわかります。考える癖をつけようとしているんですね。最初は間違ってもいいから、とにかくあれこれ考えてみることを好きにさせようとしています。

そういう能力は受験だけじゃなく、将来何をするにしても必要となる能力だと思うので、幼少期からその能力を鍛えようとするコンセプトはとても良いと思いました。

 

2は、立体や平面図形を頭で思い浮かべたり、さらに頭の中で動かしたりするトレーニングをします。サイコロを何回か転がして上にくる面の目の数は?とか、平面図形を裏返したり回転させたりして敷き詰めていく問題など、頭の中に図形を思い浮かべて動かす力を鍛えていきます。

この空間把握能力が優れている人は中学入試の難しい立体図形の問題はもちろんのこと、大学受験の立体図形の問題も得意になります。

私はそういう訓練を幼い頃はやらなかったので、立体を頭の中で動かすことがそんなに得意ではなく、小学校受験で鍛えられたライバルが難しい立体問題をスイスイといていくのを見ると羨ましかったですね。

 

3は、そのまま、文章を読む力ですね。小学1年生や2年生から説明文を読む機会って、普通に生活しているとほとんどないと思いますが、このコースではそんな幼い子供でも読めるレベルの説明文を題材に、読解問題を解いていきます。

文章を理解する力は、全教科に影響し、読めば読むほど有利になると考えているので、これからの勉強の基礎となる読解力を幼いころからしっかり鍛えておくのも、中学受験のみならず、その後の勉強においても非常に役立つと思います。

 

宿題が少なく全然負担にならない

さらに、詰め込みがコンセプトではないので、宿題の量が少ない。週に1時間もやれば終わります。知識の詰め込みではなく、頭の使い方の訓練なので、それだけでも十分だと思います。小1や小2では、友達と外で遊びまくったり、芸術的な習い事をさせるのも勉強以上に大事だと思うので、そういう勉強以外の時間を全然削られないのが良いです。

子供が勉強好きならさらに家庭学習をしても良いでしょう。私が受け持っている家庭では、考える力を鍛えるための追加演習や先取り学習をしています。

考える力を鍛えるための追加演習は算数ラボという参考書を使っています。

算数ラボ 考える力のトレーニング9級

算数ラボ 考える力のトレーニング9級

 

勉強が塾でがんじがらめにならずに、こんな風に家庭で子供が望む活動をする余裕があるのが良いと思います。 

少人数で細かく面倒を見てもらえる

1クラスの正確な人数は把握していないのですが、授業中は先生が教室を回りながら、生徒の進捗を確認して、詰まっているならアドバイスをくれたり、褒めたりしてくれるようで、少人数制で、一人一人に目が行き届いていると感じます。 

 

以上、早稲田アカデミースーパーキッズコースのカリキュラムがよく考えられているなぁと感心したのでレビューしました。小1・小2といった低学年からゆるく中学受験対策をしていきたいと考えられている方にぴったりだと思います。

なんだか早稲アカの回し者のようになってしまいましたが、スーパーキッズコースを考えている方の参考になれば幸いです。

 

 

中高一貫校を通学時間や塾別偏差値で検索できるスクマ!

中高一貫校を通学時間や塾別偏差値で検索できるスクマ!を運営しています。「自宅の最寄駅から50分以内の四谷偏差値45~55の学校」といった学校一覧を5秒で表示できます。

学校公式HPの新着ニュースをメールで受け取ることもできるので是非一度使って見てください。

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【中学受験算数】苦手な子にも理解されやすい算数の教え方

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中学受験の算数って特殊ですよね。中学生が解くような問題でも方程式は使わないですし。一般の方が教えるのはなかなか難しいと思います。

私が中学受験生の家庭教師をする中で、算数の教え方には特に自信があって、受け持った全ての生徒に、今までで一番わかりやすいと言われてきました。

自分としては、教え方について、特に意識していることはなかったのですが、 他の先生方の教え方を知る機会が何度かあって、ここが自分は違うなぁと感じる部分はあったので、ご紹介します。

 

それでは、苦手な子にも理解されやすい中学受験算数の教え方を3つのポイントに分けて説明していきます。

 

ポイント①図を書くまえに言葉でイメージさせる

つるかめ算の説明を初めて受ける生徒に、いきなり定番の面積図を書いて説明する方がいます。でもつるかめ算を初めて習う中学受験生からすれば、「え、なんでその面積図かくの?」という疑問が湧き上がること間違いなし。そこで、「いいから覚えて。こうやって解くものなんだから。」と言ってしまうと、その子は公式を単純適用すればいいレベルの問題しか解けなくなってしまいます。応用がきかない。

 

それで、まずは言葉で簡単にイメージさせます。長々と説明しても聞いてくれないので、あくまで短く簡潔に。子供への質問を混ぜて集中力を保つことを意識しながら説明します。

短く説明することの重要性は過去記事で説明しているのでよかったらご参照ください。

www.yokokate.com

 

具体的に説明していきます。初めてつるかめ算を習う中学受験生に、こんなつるかめ算の問題を説明したことがあります。

「1本100円の鉛筆と1本160円のシャーペンを合わせて20本かいました。金額は全部で2,900円でした。シャーペンは何本かいましたか。」

以下、実際に私が駆け出し中学受験生に行った説明。

 

私「これね、買った物が2種類あるから複雑に感じるんだ。なのでまずは、もし1種類だったら、と仮定して考えよう。例えば20本全部鉛筆だったら金額は何円になるだろう?」

生徒「100円×20本で2,000円」

私「そうだね、でも実際の金額はいくら?」

生徒「2900円」

私「その差は900円だね。どうして差が生まれたんだろう?」

生徒「そりゃ本当は160円のシャーペンも買っているからね」

私「そうだね。全部100円と仮定したけど実際は160円のシャーペンもあるんだね。1本の金額の差はいくらだろう?」

生徒「60円」

私「うん、そうだね。そして合計だと金額の差は900円でした。じゃあシャーペンの本数わかる?シャーペン1本につき、60円の差が生まれるということだから・・・」

生徒「900÷60で15本か」

私「そうだね」

 

という基本の流れを口頭で説明します。

そのあと、面積図のやり方を教えます。なぜ面積図を書くのかを説明することが大事です。

私「今のやり方を図で解く方法もあるよ。難しくて頭の中で考えられない時に使うと良い。でね、今無意識だけど(一本の金額)×(本数)=(金額)っていう関係を使ってたよね。この関係を図で表したい!どうすればいい?」

生徒「・・・(考え中)」

私「図形関連で掛け算を使う公式なかったっけ?」

生徒「・・・(考え中)」

私「(たて)×(横)=(面積)じゃん」

生徒「あ、ほんとだ」

私「てことで、長方形の面積を使うとうまくいくんだよ」

(長方形を書く)

私「でね、たてに一本の金額を書いて、横を本数とすると、面積は何になるだろう?」

生徒「金額か」

私「そうだね。これで(一本の金額)×(本数)=(金額)っていう関係を図に表すことができました」

 

という具合になぜ面積図を使うかも説明します。そのあとは面積図を使った普通のつるかめ算の解き方を説明します。

 

このように、まずは口頭でイメージさせることで、生徒に解き方の概略をインプットしてから、図を用いて詳しく解き方を説明するのが良いです。

いきなり細かい説明をされてもすっと頭には入らないものです。出来るだけ概略からはじめて詳細を説明していく、ということを心がけましょう。その結果、いきなり図では説明せずに、言葉で軽くイメージさせるという方法にたどり着くのです。

 

ポイント②公式は覚える前にまず理解させる

公式は単純に暗記させるのではなく、できるだけ導き方を理解してもらいます。その方が公式の暗記ミスが減るし、応用が聞くからです。

例えば速さの公式がありますね。速さ×時間=距離、というものです。

学校では呪文のようにそのまま覚えさせられますが、中学受験生にはどうしてそうなるのかをちゃんと理解させるべきです。

 

速さの定義がわかれば、公式は覚えずとも使えるようになります。

 

私が実際に駆け出し中学受験生に行った説明はこちら。

私「まず速さの説明だけど、時速って聞いたことある?」

生徒「あるよ。車で見たりする」

私「そうそう、それ。時速ってね、1時間に進む距離を示してるんだ。例えば時速40kmと言えば、そのスピードで1時間走れば40km進みますよっていうこと。じゃあ1分で進む距離や、1秒で進む距離ってなんていうと思う?」

生徒「・・・わかんない」

私「分速とか、秒速とか。『時』の部分を『分』とか『秒』に変えるだけだね」

生徒「なるほど」

私「うん。時速40kmは1時間で40km進むよってことでした。じゃあ分速50mはどういうことだろう?」

生徒「1分で50m進むってこと?」

私「いいじゃん、その通り。さて時速40kmの車が5時間走ると何キロメートル進みますか?」

生徒「・・・」

私「1時間で40km進むんだよね?5時間だと、それを5回繰り返すってことだから・・・」

生徒「40×5で200kmか」

私「その通り。じゃあ今度は逆ね。時速40kmで320km走りました。何時間走ったでしょう?」

生徒「・・・」

私「1時間で40km進むということは、逆に言えば40km進むには1時間かかるということだ。320km進むためには40kmを何回繰り返さなきゃいけないだろうか?」

生徒「あ〜320÷40で8か」

私「そう、なので8時間かかるってことだよ」

 

というような説明をします。

公式はできるだけどうしてそうなるのかを理解させます。理解した後に暗記するのは全然良いです。でも理解したならいつでもすぐ考え出せるので、暗記する必要がないことが多いです。

 

ポイント③発想に至る理由を説明する

いきなりこの問題はこういうやり方をするんだよ、と説明してしまうと、算数がパターン暗記科目になってしまいます。ある程度パターン暗記科目なのは間違いないですが、出来るだけ覚える量は少なくしたいですね。パターン暗記に頼りすぎるとパターンを忘れた時には全く解けなくなってしまいますから。

 

なので、なぜそういう考え方をするのか、発想の切り口みたいなものを教えると良いです。そうすると色んな問題に使える武器を手に入れることができます。

 

例えばこんな問題があります。

「最初兄の所持金と弟の所持金の比は14:7でしたが、兄が弟に420円あげたので、4:5になりました。最初の兄の所持金は何円だったでしょうか。」

 

この問題の肝は、所持金を受け渡しても、受け渡す前と後とで、兄と弟の合計金額は変わらない、ということです。そこに着目すれば、受け渡し前と受け渡し後の比を揃えるという発想になります。この問題の解説はここでは置いておいて、じゃあどこから説明するかというと、なぜ受け渡し前と後とで合計金額が同じことに着目するか、からです。

 

その答えは、「2人の間で何かをやりとりする問題では、やりとりする前と後とで変わらないものを見つけるとうまくいくことが多いから」です。

2人、と言いましたが、ものでもありえます。ビーカーや箱などですね。2箱の間で中に入っているものをやりとりする問題などです。

 

この説明をするか否かは些細な違いに見えますが、これは大きな違いです。

「2人の間で所持金を受け渡した問題では比を揃える」

と覚えると、もうこのタイプの問題にしか対応できません。

でも、

「何かをやりとりした場合は変わらないものに着目するといいかも」

と覚えておくと、いろんなタイプの問題で、この考え方が適用できないか試すことができます。つまり汎用性のある武器を手に入れることになるのです。

 

以上、私が教える中で、これは生徒の理解に良い効果を与えているなと感じているものをご紹介しました。一度試してみてください。

 

 

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受験期の子供の親がやってはいけないこと

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色々なご家庭をみていく中で、親御様が子供のためを思ってやったことでも全く効果がないどころか、逆効果のことが色々あるのを知ったので、受験期の子供を抱える親御様の参考になればと思い書いていこう思います。

子供も十人十色なので、親がこれをやると確実に子供にいい影響を与えますよ、という万人共通の方法は少ないですが、これをやると確実に子供に悪い影響を与えますよ、ということはある程度共通してあるように感じています。

それでは、、

 

成績が悪いと説教する

成績が悪いと、子供が志望校に受かるのか不安になって、発破をかけるつもりで説教する親御様は多いです。「このままでは受からないからもっと頑張れ」とか「どうしてこんなに成績が悪いの、とか」です。

成績が悪いと子供もこのままじゃ受からないというのはわかっていますから、わかっていることを他人に言われても腹が立つだけで何も生産的なことは起きないです。

基本的には、「残念だったな、次頑張れよ」でいいんです。それだと子供の意識を勉強に向けられない、と思うかもしれません。実際そういう場合が多いでしょう。しかし、説教しても子供の意識は勉強に向きませんし、子供のやる気をそぐというもっと悪いことが起きるのでやめましょう。

じゃあどうやって成績を上げるんだ、ということですが、これは冷静に原因分析をして、具体的なやることリストを作成・消化して次の試験に臨む→また成績不振だったら原因分析して計画立てて・・を繰り返すしかないです。

このやることリストの作成は親が作ったものを子供にこなさせるのではなく、親と子供が相談しながら一緒に作ると良いです。受験に向かって一緒に戦う戦友のような関係を構築することを意識してやると良いです。

 

他の人間と比べる

「お父さんが受験期の頃はもっと勉強していた」とか、「同級生の〜ちゃんは土日も全然遊ばずに勉強しているらしいよ」とか言うことですね。

大人でも嫌じゃないですか。自分の仕事の成績が悪いときに、上司から「お前の同期のAくんは先に昇進したぞ」とか言われても、ムカつくだけですよね。

自分と他人では色々前提条件が違うのに、同じように比べられてもあまり意味ないですしね。

むしろ、子供が「〜君よりも勉強してるのに成績伸びない」と他人と自分を比較している時に「人それぞれ成長の仕方は違うんだから気にするな。お前は後から伸びるタイプなんだよ。それよりも自分に集中しろ!」みたいに、出来るだけ自分の成長に意識が向くように誘導してあげると、メンタルが安定して、勉強に集中できるようになると思います。

 

悪い教え方で教える

これは親のみに限った話ではないですが、あまり教えたことのない方が下手に教えちゃうと、逆にもっとわからなくなります。それだけでも残念ですが、「なんでわからないの!」みたいに怒っちゃって、子供と喧嘩になる親御様も多いです。成績が上がらないだけでなく家庭内不和の原因にもなってしまいます。

ですので、「わかりにくい」と言われたり、子供の理解が進んでないようなら、もう教えるのはやめた方がいいです。他の教えるのが上手い人に変わってもらいましょう。

Studyoという個別指導サービスなら、格安で教えるのが上手い東大早慶生やその卒業生に教えてもらえます、と自分のサービスを宣伝しておきます笑

知人親戚に安く教えてくれる人がいるならそれが一番良いと思います。

 

子供が勉強している時にテレビを見たり酒を飲む

これはやっていない家庭の方が珍しいですが、子供はしっかり観察しています。よく生徒から「親はさ〜テレビ見たり酒飲んだりして楽しんでるのにさ〜、俺にだけ勉強しろとかまじ説得力ないわ」と言うセリフは何度も聞きました。

言い返せないですよね笑

親御様は別に今が人生の分岐点という訳でもないし、昼間は仕事や家事で疲れてるから・・・という理屈はつきますけど、子供の感情を納得させることは難しいです。

心から1%でも我が子の合格可能性を上げたいと思うなら、子供が勉強してる時は、親もお楽しみタイムを過ごさない方がいいです。では何をするか?子供が勉強している時間は親も勉強するか、仕事するのが一番良いです。

これも上で述べた、子供と戦友のような関係を築く、ということの一環です。

 

旅行などに行って親だけが楽しんでいることが子供にバレる

そうはいっても親御様のストレスもたまりますよね。だったらということで旅行や飲みに行ったり、習い事に精を出す親御様もいらっしゃって、それは良いのですが、子供にバレないようにしてください。バレると子供は「親だけ楽しんじゃってさ〜・・」という気分になり、やる気が減退します。

 

趣味や好きなことを全てストップさせる

これもやってしまいがちですけど、勉強時間を確保しようと子供の趣味を全ストップさせるのは良くないと思います。入試直前の半年などは良いでしょう。ただ、1年とか2年といった長期間全ストップさせるのは上策ではないです。

子供の大きなストレス解消の手段がなくなる、ということと、もし続けていればモノになっていたかもしれないのに、その可能性を摘んでしまうことも大きいです。高校生以下の子供の2年とか3年って大きいですからね。

ただ、子供が自分の意志で勉強に全ての時間を注ぎ込みたいと言った場合は別ですね。そこは好きにさせてあげましょう。きっとその子は勉強をずっとやってても大丈夫な子です。少なくとも受験が終わるまでは。

  

まとめ

やってはいけないこと

  • 成績が悪いと説教する
  • 他の人間と比べる
  • 悪い教え方で教える
  • 子供が勉強している時にテレビを見たり酒を飲む
  • 旅行などに行って親だけが楽しんでいることが子供にバレる
  • 趣味や好きなことを全てストップさせる

 

以上、受験期の子供の親がやってはいけないことをまとめました。一人でも多くの受験生が救われますように。

 

 

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受験日前日の過ごし方

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受験日が迫ってきて、良くご家庭に聞かれる質問に「前日は何をして過ごせば良いんですか?」という質問があります。気になりますよね。受験日前日の過ごし方で合否の可能性が大きく変わる、なんてことはないので、もう少し気楽に構えて良いですが、少しでも合格の可能性を上げるためにできることはあります。

 

その答えは良く寝ることは前提として、寝る直前、最後の最後まで勉強する、ということです。勉強内容は算数or数学、国語の読解、理科の思考系範囲を慣らす程度に解いた後は、理社や国語の漢字などの暗記事項の確認が良いでしょう。

あと、食事内容には気をつけてください。胃に優しいものにしましょう。

 

以下詳しくご説明します。

 

睡眠時間は多く確保しつつ寝る直前まで勉強する

受験日前日は良く寝るのは当然のことです。中々いないと思いますが、睡眠時間を削って詰め込むなどは決してやってはいけません。

8時間は睡眠時間を確保しましょう。受験日の起床時間から逆算して、寝る時間を決めてください。

その時間まで、寸暇を惜しんで勉強してください。ライバルより一つでも多くの知識を詰め込めるように。たまに、前日だから今更勉強しても変わらない、という生徒がいますがとんでもない。1日あれば200個ぐらいは知識を詰め込めます。そしてその中から1個ぐらいは試験に出たりするものです。その1個が合否を左右するかもしれません。1問を笑うものは1問になく。

受験日前日なんて、勉強しかやる事がないのですから、最後の最後まで、1点でも多く点数をあげようと、勉強してください。

 

暗記科目を中心に勉強しつつ、思考系科目も慣らす程度にやる

前日に思考系問題を解いたからといって、急に力がついたりはしません。しかし、暗記科目は別です。知識を詰め込めばそれだけ点数が上がります。即効性があります。ですので、前日にやるべきは暗記科目なのは間違いないです。

ただし、慣らす目的で思考系科目も少しやりましょう。算数or数学、国語読解、理科の思考系範囲ですね。それぞれ1~2題程度解くだけで良いでしょう。準備体操のようなものです。私の経験上、前日に準備体操をしていた方が、当日スムーズに問題に集中できます。

時間配分的には、暗記範囲:思考範囲=8:2程度です。

 

私の大学受験時の話をするとセンター試験の前は世界史と化学をメインに勉強していました。世界史はざっと参考書を全範囲読み直しました。間違いやすい単語などはチェックをつけているので、全範囲読み直しつつ、間違いやすい部分を重点的にチェックしました。

化学は反応式や液体・気体の色など暗記項目を全て一通り目を通しました。

さて試験にそれらの知識が出たかというと、もちろん出ましたね。全範囲目を通しているので当然ですね笑

こんな風にサーっと広く浅く目を通すだけでも数点は変わってきます。

 

東大二次試験の前日は、英語を少々読んだり、数学を数問解いた後、相変わらず化学の暗記項目のチェックをしましたね。それこそ試験が始まる直前までやっていました。すると試験が始まる10分前に覚えたことが出題されました。あの時は直前までやっててよかったなぁと試験中に思った記憶があります。 

あとは自分が覚えづらい項目を試験開始10分前に叩き込んで、試験が始まった瞬間に問題用紙にそれらをメモるということもテクニックとして使えます。

 

食事には細心の注意を。胃に優しいものを選ぶ

試験中にお腹が痛くなってトイレに行く生徒は結構います。私も中学校受験時は、試験中にお腹が痛くなって、それでもトイレに行くと時間のロスだと思い、15分くらい耐えていたけど、我慢の限界を超えてトイレに行きました。それで20分以上ロスしてしまいました。。主に緊張によるものだと思いますが、腹痛になる可能性を1%でも下げるために、前日は胃に優しいものを食べさせてあげてください。

食べる人はいないと思いますが、生ものは絶対にやめておきましょう。試験日当日の牛乳もやめておきましょう。

 

就寝時刻がきたら眠れなくてもベッドに横になる

緊張してねれない、ということは良く聞くことです。だからといって起き上がって勉強を初めてはいけません。じっと横になって目をつむり続けていてください。大抵の場合はそのうち眠りに落ちます。

もし、中々眠りに落ちなくても、ただ目を瞑って横になるだけで、体は結構休めるものです。なので、気にせず、受験日前日だし仕方ないと思いながら、じっと横になっておきましょう。

明日受かるのかな、とか、みんなはちゃんと寝れてるのかな、俺だけ寝れてなくて大丈夫か!?など色々な邪念が湧き上がるかもしれませんが、「大丈夫大丈夫、みんな緊張してるよ」と自分に言い聞かせて、落ち着いてください。実際全ての人が緊張しています。

 

朝おきたら、めちゃくちゃ緊張していると思いますが、もうやれるだけやってきたはずです。後は受けるだけ!ですなので、元気出して受験してきてください!

 

 

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1日10時間勉強するための受験ストレス解消法

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私が高校3年生の時は学校がない日は1日中勉強していました。10時間ぐらいはやっていたと思います。受験ですからね。

しかし10時間もやると、勉強好きな私でもさすがにストレスを感じました。同じことをやり続けるとそれが好きなことでも苦痛になります。

そんな時に短時間でストレス解消できる方法を自分なりに考えて色々試したので、効果が大きかったものから順に紹介したいと思います。

 

また、ストレス解消法を選ぶ時に気をつけていたことがあります。ついついずっとやり続けてしまうようなものはハナから除外していました。漫画とかゲームとかやってしまうと、1時間や2時間はあっという間にすぎてしまいますからね。受験期は極力控えましょう。あとは友達や恋人と電話するのもダメですね。

 

筋トレをする

これは定番でしょう。やっている方も多いと思いますが、一応ご紹介。私の場合は腕立て15回と腹筋35回をやっていました。連続してできる限界がそのぐらいでした。物足りない時は2セットやっていました。受験中は運動不足になりがちなので運動不足解消にもなるし、筋肉を使うと血流がよくなるのか、その後の勉強の集中力も上がるので、いいことづくしのストレス解消法です。

 

散歩する

散歩は外の空気をすいたいけれど、ちょっと考え事もしたい時によくやっていました。家の周りをゆっくり歩きながら、さっき解けなかった数学の問題をちょろっと考えてみたり、昨日覚えた英単語を思い出してみたりして、ストレス解消しながらも、いい勉強時間にもなっていたと思います。

散歩から帰ってきて数学の問題をとくと、さっきは解けなかった問題があっさり解けたりするんですよね。不思議です。

受験時の運動不足解消にもなりますしね。筋トレが無酸素運動なら、散歩は有酸素運動です。バランスよくやるといいかも?

 

風呂に入る

なんだかちょっと眠たい時におすすめです。熱い風呂に浸かると眠気がさめます。さらに湯船の中で浸かりながら勉強するとストレス解消しつつ勉強を同時にできて効率がいいです。受験時にぴったりのストレス解消法だと思います。私は1時間浸かったりしていました。10分浸かってはちょっと涼んでまた10分浸かる、というように、浸かると涼むを繰り返していました。

 

一曲歌う

歌うことが好きな人は歌うことで短時間でスッキリできるでしょう。私はなるべく叫ぶ系の歌(THE BLUE HEARTSのリンダリンダなど)を大声で歌っていました。夜は枕を口に当てて歌っていましたが、昼はそんなことすることもなく、普通に声を出して歌っていたので、近所からすると気が触れた人がいると思われたかもしれません。すみません。

 

家族と話す

「きゅうけ〜い」と言ってリビングに突撃し、「あんた休憩してばっかりじゃないの〜」と言われるというルーチーンワークを毎日していました。受験勉強って孤独な作業なので、人と会話するだけで心が癒されるんですよね。なので、夜中や早朝に一人黙々と勉強するのは辛かったです。

 

短時間寝る

睡眠不足でむしゃくしゃする、、頭が働かない、、、なぜだかムカつく。そういう時は無理せず寝ましょう。1時間も寝れば回復することが多いです。訓練すると15分ぐらいで頭をスッキリさせることができます。受験で切羽詰まっている時に寝るという行為は勇気がいるかもしれませんが、投資と思って潔く寝ましょう。

 

空を眺める

ただ窓を開けて、昼なら道路を眺めて、夜なら空を眺めたりします。ひたすらぼーっとです。これは最近悩みすぎたな〜という時に効果的です。何も考えないようにしましょう。ぼーっとしながら、ストレスがす〜っと頭から抜けていくのをイメージしていました。そうすると本当にストレスがなくなっていくんですよね。

 

コンビニでお菓子を買ってくる

家にお菓子はあるんだけれど、わざわざ新しいお菓子をコンビニに買いに行ったりもしました。これは散歩的な効果もあるし、お金を使うことによるストレス解消効果も狙ったものです。テレビでやっていましたが、人間ってお金を使うことだけでストレス解消できるらしいです。

これ、結構面白くて、たとえばお金を使って服を買うとすると、新しく買った服を着ることでストレス解消しそうなのに、実はお金を払った瞬間にストレス解消しているそうです。

 

家事を手伝う

単純作業に没頭することはストレス解消にもなります。乾いた洗濯物をたたむ手伝いをよくしていました。他には皿洗いや掃除などもやりました。親も嬉しそうだし一石二鳥だなぁと思っていました。受験期に親の手伝いをするなんて、なんて良い息子なんだと自分でも思っていました笑

 

楽器をひく

幼少期に少しピアノをやっていたので、家にはピアノがありました。やらされていた当時は全然好きじゃなかったのですが、高校ぐらいになると結構好きになって、試しにひいてみるとこれが結構いいストレス解消になりました。ピアノだけじゃなく、他にも楽器が家にあればそれをひくと良いと思います。ドラムなどすごくいいストレス解消になりそうですね。

 

以上、私が受験時代にやっていたストレス解消法をご紹介しました。人によって合ったやり方があると思うので、他にも色々方法はあると思います。上記以外のストレス解消法を持っている方がいれば是非教えて欲しいですね。

受験生にとって、何か一つでも新しいストレス解消法が見つかったなら嬉しいです。

 

 

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