家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する

たまにふざけた記事を書きたくなります。今日はそんな気分です。とはいえ、「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」というのはある程度真実だと思います。

 

私の好きな映画の一つにThe Wolf of Wall Streetというものがあります。

主人公は株式を販売する会社を立てて大成功します。その会社では、社員たちが電話で一般人に株式を売りまくります。

そこで始業前に、主人公が社員たちに向かって「とにかく電話して顧客に株式を売りまくれ!」と発破をかける場面があり、私のお気に入りの場面です。

 

要は、電話すればあらゆることが解決するぞ、いいから電話しろ!って言っています。

 

www.youtube.com

 

(2分19秒からのセリフ。一部略)

 

So, you listen to me and you listen well.

よく俺の話を聞け。


Are you behind on your credit card bills?

クレジットカードの支払いが遅れてる?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Is your landlord ready to evict you?

大家に追い出されそうだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Does your girlfriend think you’re a fucking wortheless loser?

彼女にチンケな負け犬と思われてるだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing!

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

I want you to deal with your problems by becoming rich!

金持ちになって問題を解決するんだ!

 

All you have to do today is pick up the phone, and speak the words that I have taught you.

ただ電話をかけて、俺が教えた言葉をいうだけで良い。

 

You’ll be ferocious! You’ll be relentless! You’ll be telephone fucking terrorists!

獰猛に!無慈悲に!電話のテロリストになるんだ!

 

(引用終了)

 

これ、勉強でも似たようなこと言えるなと思ったので、書いておきます。

 

 

よく俺の話を聞け。

 

クレジットカードの支払いが遅れてる?

いいだろう!勉強してビジネスプランを作って公庫から金を借りろ!

 

大家に追い出されそうだって?

いいだろう!勉強して法律を味方にしろ!

 

彼女にチンケな負け犬と思われているだって?

いいだろう!勉強して医者になれ!

 

老後が不安だって?

いいだろう!勉強してFPの知識をつけろ!

 

経済的に豊かになりたい?

いいだろう!勉強して東大に入って投資銀行に入社しろ!

 

女優の彼女が欲しい?

いいだろう!勉強してAIベンチャー企業を作れ!

 

会社の上司がクソだって?

いいだろう!勉強して稼げるスキルを身につけたあと退社しろ!

  

ずっと健康でいられるか不安?

 いいだろう!勉強して栄養学と運動管理学を極めろ!

 

北朝鮮から核が落ちてこないか心配?

いいだろう!勉強して外務省の官僚になれ!

 

アフリカの難民が生きていけるか心配?

いいだろう!勉強して海外の大学院を卒業して国連に入れ!

 

俺も宇宙に行きたい?

いいだろう!勉強してJAXAの試験を突破しろ!

 

勉強してスキルを身につけて問題を解決するんだ!

ただ机に座って解説書を読み込めば良い! 

獰猛に!無慈悲に!勉強の鬼になるんだ!

 

ということで「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」という題名は、当たらずも遠からずというところだと思います。

 

 

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努力の質 part2 〜ライバルはいるか〜

私が小学生の頃、勉強してない時間がないくらい勉強していたのに第一志望の灘に落ちました。努力の量は限界までやっていたので、考えられる原因は2つ。才能不足か努力の質が低かったか。結局努力の質が低かったんだと自分の中では結論づけています。

ということで、以前、努力の質 part1というタイトルで、課題設定の大切さを書きました。

www.yokokate.com

 

今回は、努力の質 part2ということで、努力の質をあげるためにライバルを設定すると良い、という話を書いていきます。

 

私が小6の頃、日能研の友達の中には、模試の結果の表紙にいつも名を連ねる人(友人A)もいて、憧れていました。あぁ、ああいう奴は問題なく灘にいくんだろうな、と。

しかし、受験とは魔物が潜んでいるなぁと思ったのですが、なんとその全国常連の友人Aも灘に落ちてしまい、私と同じ学校に入学したのでした。

 

そして、一番初めの中間テスト。私は灘に落ちて悔しくて、中学に入ってからも結構勉強していたので、初回のテストから学年一桁の順位だったと思います。が、その友人Aは学年2位。「さすがやな〜」と思いつつも、「いや待てよ、もうちょっとで越せる順位だぞ」と思い直し、妥当友人Aに闘志を燃やして色々攻略方法を考えました。

 

すると私は常時学年3位になり、模試で全国に名前が載るようになりました。

ただ、最後まで友人Aには勝てなかったです。。。ですが、小学生時代は模試に自分の名前が載るなんて考えられなかった状態から、割と載るようになった自分の成長に驚いたものです。

 

その原因の一つはやはり友人Aをライバルに定めたことにあると思っています。

 

ライバルの効果

盗むべきスキルの宝庫

私は小学生の頃は塾が言うことを素直に全部やってました。ただひたすら塾の言うことをやれば良いと。そして塾の課題が終われば過去問演習を繰り返してました。他の子が何をやっているのか全然知りませんでした。でも入試が終わって知ったのは、受かった人の中には、日能研以外にも色々やっている人が多かったということです。他塾で評判の良い講座をとったり、家庭教師に教えてもらったり。

しかも終わった後に種明かしかよ〜と、ちょっとずるいなとも思い。。

 

中学校に入ってから、学校は「学校のいうことだけしっかりやっていれば良い」とどこかで聞いたようなことを言っていましたが、そういうセリフは聞き飽きていました。

 

ということで、優秀な生徒が何をやっているか知るのはとても大事だなと思っていたので、私は友人Aのやり方を盗みまくろうと思いました。

  • ノートの取り方
  • 普段の勉強時間
  • 学校指定の参考書以外に使っている参考書
  • 通信講座
  • 暗記の方法
  • いつから試験勉強するのか
  • 試験前にどういう勉強をするのか

もうとにかく影響のありそうなことは聞きまくりました。その上で自分にあった方法を考えました。真似るのではなく盗む(by スティーブ・ジョブズ)。

彼のベストのやり方が自分にもベストだとは限りませんから。

 

面白いのが、私がいい成績をとっていると、他の成績の良い人も私の勉強方法を聞いてくるんですよね。できるやつは、他の人から吸収できるものがないか、色々探ってるみたいです。 

 

モチベーションの維持

私も、もう勉強疲れたなぁと思うことは時々ありましたが、でも友人Aは変わらないモチベーションで勉強してるんですよね。彼とは仲が良くて、一緒に帰ることもありましたが、帰りの電車でも勉強してるし、いつも勉強に対して妥協のない姿勢を見せられていました。

そういう姿を見てると、こいつがこれだけやってるのに、それを追い越そうとしている俺が休んでる場合じゃないなと思えて、気が引き締まったことは何度もありました。

 

一度、数学以外の教科を合計して、私が圧倒的に友人Aに勝っていたことがありました。そして最後に返却されるテストが数学でした。ついに友人Aに勝つ時がきたと思って、数学の点数を見たとたんに驚愕。私は大いにミスって、数学だけで60点縮められて、逆転されたんです。

 

もう悔しくて悔しくて、次回こそはと燃えました。

答案の書き方、授業の受け方、日々どんな勉強をするかなど、数学の勉強方法を1から見直しました。それ以降数学でひどい点数を取ることはなくなりました。

 

このように、ライバルを意識することはモチベーションの維持にすごく役立つと思います。

 

ライバルの選び方

それではどのような人をライバルに選べば良いのでしょうか。良い人を選ばなければその効果も今一つのものになってしまうでしょう。

成績が少し上の人

自分よりも少し成績が上の人。偏差値で言えば3〜5くらい上の人を選ぶと良いです。頑張れば届きそうなレベルです。上すぎると、自分とは違いすぎて追いつけっこないと、無意識に諦める恐れがあります。

もし、その人よりも良い成績を2回連続で取れれば、また偏差値が3~5くらい上の人を候補にしましょう。

こうして少しずつ自分が設定したライバルを抜いていけると気持ち良いですね。

 

いつも会う人

ライバルからスキルをどんどん盗むためにはほぼ毎日会う人をライバルにした方が効率が良いです。勉強している姿を見られたり、どういう勉強方法をしているのか気軽に聞ける人が良いですね。まずは友達になることが必要でしょう。

私の場合、友人Aとは仲良くて毎日話していました。毎日どれくらい勉強が進んでいるのか会話の中でこっそり調査していました。すると昨日授業でやった内容は当然覚えているし、もっと先のことまできっちり覚えているんですね。これを受けて、自分も授業よりも先へ先へと進めていこうと密かに思った経験があります。

このように日々知恵と刺激をもらえる相手が良いですね。

 

人間的に優れている人

徹底的にスキルを盗んでいくので、その人の人間性からも影響を受けてしまいます。もしその人が意地悪い人であれば、知らず知らずのうちに自分も意地悪い人間になってしまう恐れがあります。

ですので、人間的に優れている人をライバルに選びましょう。人間的に優れているとはどういうことか、という定義は人それぞれだと思いますが、自分がその人と一緒に3時間ぐらいお茶する場面を想像して、お茶を楽しめると思うなら、とりあえず良い人と判断して良いと思います。

 

 

以上、ライバルを見つけて努力の質をあげよう、ライバルの選定も慎重に、というお話でした。

 

 

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外さない文章の書き方〜小論文・感想文・ビジネス資料〜

小学生から社会人まで、文章を書く機会は数多くあります。それなのに、文章の書き方を教えてくれる機会はあまりありません。

私は社会人になるまで文章の書き方を知らず、作文やレポートの課題がでた時にはどうやって書けばいいのかわからず困ったものでした。小学生の頃は毎年読書感想文の課題に頭を悩ませ、400字詰めの原稿用紙を前にして、う〜ん、う〜んと長々と唸っていました。

しかし、社会人になって経営コンサル会社に入社し、文章の書き方を訓練されてからは、短い文章でも長い文章でも、簡単に文章が書けるようになりました。

私の経験からすると、文章を書けないという人は書き方を知らない可能性が高いと思います。

そこで、この記事では文章の書き方を解説したいと思います。

ただし、読書感想文のコンクールで賞状をもらうとか、特段に優れた文章を書く秘訣ではないです。大衆に晒されても恥ずかしくないレベルの文章を手早く書く方法です。

 

具体例がある方がわかりやすいと思うので、次の例題を解きながら解説したいと思います。

 

「あなたは『地産地消』の取り組みをどのように評価するか。」

 

構成

文章の構成は

  • 導入
  • 結論
  • 根拠

からなります。

導入部は、結論を述べる前に、読者の意識を話題に向けるためのものです。いきなり結論を述べられては、突飛すぎて読者がスムーズに理解することができません。

結論は、あなたの言いたいことです。その文章を通して一番伝えたいことを書きます。

根拠は、あなたの結論が正しいと言うための理由です。主張の説得性を増すために、複数用意するといいでしょう。ただし、多すぎても読者が理解しきれないので、3個から5個程度を目安にすると良いと思います。

   

骨組みを作る

文章を書き始める前に、まずは骨組みを作ります。骨組みとは構成要素(導入・結論・根拠)を短く、箇条書きで書くということです。

いきなり文章を書き始めては、思いつくままに書いてしまい、方向性の見えない理解しにくい文章になりがちです。なので、まずは骨組みを作り、後から付加的な説明を足していく方法をとりましょう。

 

各要素の詳しい書き方はこれから見ていくとして、私が考えた、例題の導入・結論・根拠はこんな感じです。

 

導入:最近ではスーパーで地産地消のコーナーを見ることも多くなった。地元で採れた野菜ということで、安心・新鮮というメリットを強調している。しかし地元産品はスーパーの言う通り、良いことしかないのだろうか。地元産品のデメリットも踏まえ、地産地消に対する私見を述べたい。

 

結論:地産地消の取り組みは、地場産業を活性化する素晴らしい取り組みではあるものの、経済合理性や供給量の観点からその効果は限定的である

 

根拠1:地産地消は、地方創生・食料自給率向上・地域文化理解に繋がる

根拠2:しかし、輸入品や他地域品と比べると、価格対品質という観点では売れにくい

根拠3:さらに、地元消費者が需要する量を、地元農家だけで供給できるのはごく一部の品目のみ

 

結論の考え方

まずは結論を考えます。あなたの一番伝えたいことを端的に表現してみましょう。

結論で文章の出来の8割が決まると言っても過言ではないので慎重に考えます。以下のことを確認すると良いと思います。

  • 根拠の書きやすさ:最低3つは根拠を書けるか
  • 網羅感:物事の全体を考えているだろうか。メリットだけ、デメリットだけを取り上げたり、物事の一つの特徴だけを取り上げたりしていないか
  • 思考の深さ:結論を読んだ時にもっと知りたいと思える程度に深く考えられたものであるか。既に真理と認められている結論はやめよう(健康のためには睡眠が大事だ等) 

 

根拠の考え方

次に根拠を考えます。結論を支える理由です。結論の正当性を高めるため、根拠は複数用意します。以下のことを確認しながら考えると良いと思います。

  • 網羅感:結論を支えるための根拠は全て揃えているか。(主張がAではなくBだ、の場合、Aでない理由とBである理由を揃えているか等)
  • 事実・常識・お墨付き:根拠がデータに基づく事実か、もしくは一般常識から容易に推測できることか、あるいは専門家から認められていることか

もし調べることが許されているなら、主張の正当性を支えるデータがないか、専門家の発言がないか検索すると良いでしょう。もし試験などで調べることが許されていない場合、一般常識からの推測を使って正当性を高める方法をとりましょう。 

 

結論と根拠を考えるフェーズは、実際には結論を考えてから根拠を書くという順序ではなく、同時に行います。結論を思い浮かべて、それを支える根拠を考える。根拠を考えたり、調べたりしている中で、より良い結論を思いつくことがよくあります。そうすると、そちらを結論として、また根拠を考える、というように結論を考えたり根拠を考えたり、行ったり来たりして考えます。

 

導入の考え方

最後に導入を考えます。読者の意識をスムーズに話題に向けさせ、自分の結論を容易に理解させるための前置きです。

まずは世間一般に認められている事実・常識から話を初めて、問題を提起します。読者の疑問を喚起するわけです。その答えとして、自分の結論を述べるという流れです。 

 

肉付けをする  

骨組みができれば、次は課題の文字数に合わせて肉付けをしていきます。大抵の課題では、文字数に制限があります。「◯字程度で」のような条件です。骨組みができていれば文字数は、長かろうが短かろうが簡単にかけます。

短ければ骨組みのみ書けば良いし、長ければ肉付けします。

肉付けとは、導入や根拠の部分をより詳しく述べるということです。

詳しくするためには

  • 具体例
  • 自分の経験
  • 根拠を支える統計データ
  • 根拠に賛同している専門家の声

などを記述する方法があります。

文字数に合わせて、付け足していけば良いです。

 

例えば、私が上で書いた根拠2について、肉付けすると以下のようになります。

 

地元で作られた農作物が売れるためには、輸入品や他の国内地域からの商品との競争に打ち勝つ必要がある。消費者が商品を選ぶ際に考える基準は価格と質であろう。地元農作物は往往にして大量生産されていないため、割高という価格面でのデメリットがある。では価格が高くなった分、質も高くなっているのだろうか。確かに、地元農作物には安心・新鮮というメリットはあるが、肝心の味という点では明確な強さを感じることは少ない。

価格対質という観点から言えば、分が悪いだろう。その証拠に、私がよく行くスーパーでは地産地消の商品はよく売れ残っており、値引き対象となっている。

 

長くしようと思えば体験談を増やしたり、実際の価格データを記述したりして、いくらでも長くすることができます。

 

結びを書く

全ての根拠に肉付けしたあとは、最後に結びを書きましょう。結びはあなたの文章の重要ポイントの確認をすれば良いです。ただし、既に使った表現を単純に繰り返すことは避けましょう。表現力に乏しい文章という印象になってしまいます。

例題の文章について結びを書くなら、こんな風になるでしょう。

 

地産地消には地元の発展・交流という夢があるが、その夢を地元全体で共有し、現実のものとするためには、まだまだ乗り越えるべき課題が多く、一朝一夕には効果を実感できないだろう。

 

以上、文章の書き方を簡単にみてきました。まずは色んなお題について、あなたの主張の骨組みを書く練習をしてみてください。骨組みがかけるようになれば、肉付けは簡単です。最初は自分の経験談を交える方法を使うと書きやすいと思います。

 

  

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心を強く保つには〜自分に集中〜

成功している人を見ていると共通のことに気づきます。心が強くて、その源泉として、自分に集中しているということが見られます。

例えば、

本田圭佑選手。本田選手が世界的名門チームのACミランから、メキシコのチームであるパチューカに移籍したことは記憶に新しいと思います。メディアからは都落ちだと言われていましたが、本田選手はしっかりと自分の課題(心肺機能の低下)を認識し、その対策として本拠地が高原のパチューカに移籍したのです。

こういう、周りの評価を気にせずに、今の自分にとってベストな選択肢を決められるところに本田選手の「自分」の強さがみてとれます。

本田圭佑選手が世界で活躍する理由。恩師が語る学ぶ力と育成哲学とは(前編) | 辻和洋 | スタディ通信 by Chance for Children

 

他にはApple社創業者のスティーブ・ジョブズもスタンフォード大学でのスピーチで「他人の考えにしたがって生きてはいけない。自分の心と直感に従う勇気を持つことが何よりも大事だ」と述べています。

 

そして坂本龍馬の名言「世の人は我を何とも言わば言え。我が成す事は我のみぞ知る」もまさに、大事をなすには自分に集中することが必要だと教えてくれます。

  

では、自分に集中するためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

自己肯定感を高める:プロセスを評価する

自分に集中するための一つの条件として、自己肯定感が高いことが挙げられます。自分で自分をすごいと認めてあげることですね。

結果が出ている時は誰でも自己肯定感が高まると思います。では、結果が出ていない時はどうするのか。

私は、結果にはそれほどこだわらず、プロセスを評価すべきだと思っています。

結果は、頑張ったからといって必ずついてくるものではありません。勝負は時の運というように、自分ではコントロールできないことも影響します。テスト当日体調が悪かった、苦手な問題ばかりが出た、など不確定要素が多い。頑張っても結果が出ない時に自分を褒められないなら、自己肯定感を高く保つことはできないでしょう。

一方、プロセス、つまり精一杯頑張れたかというのは、完全に自分のコントロール下にあります。自己肯定感の基準がプロセスであれば、自分の頑張り次第で確実に自己肯定感を高めることができます。

これは決して自分を甘やかすということではなく、むしろ逆で、自分に厳しくないと効果が出ません。

結果が出なかった時に、それまでの自分を振り返って、誰に見せても恥ずかしくないくらいに、真摯に取り組んできたのかと自問自答します。

そこで、自分に「おう、お前は頑張ったな」と言えるのであれば胸をはればいいと思います。それだけ頑張ったのであれば次に活かせる教訓を得たでしょう。それだけで成功なのです。成長できたということですから。

一方で、自分に対して「ん〜、まだまだやれたな・・・」と思うときは、自己肯定感を高めることはできません。大いに反省して、次こそは自分に胸をはれるぐらいに頑張らなくてはいけません。

 

このように、完全に自分でコントロールできるプロセス、精一杯頑張れたか、頑張っているかということを自分の評価基準にすれば、結果に左右されずに自己肯定感を高めることができると思います。

 

自分で決めて自分で責任を取る:100%自分の意思で決める

自分に集中するための2つ目の秘訣は、自分で決断し、その結果を自分以外のせいにしないということがあります。

日常の大きなことから小さなことまで逐一自分で決めることを意識します。

 

どの会社に入社するか

どの学校を受験するか

上司に従属するのか、反発するのか

どういう方法で勉強するのか

何時間勉強するのか

ランチは何を食べるのか

今日は何色のシャツを着るのか

 

他人にアドバイスを求めることは良いですが、参考にするだけで、あくまで最終決定は100%自分の意思で決めなければいけません。

100%自分の意思で決めたと意識することで、結果に対して自分が100%責任を負う覚悟が芽生えます。

 

また、自分の意思で人生を選択していくために必要な条件が一つあります。

それは、生殺与奪の権利を他人に握られない、ということです。

 

僕が働き始めるまでは、父親に「お前の生殺与奪は俺が握っている。だからお前は俺に従わざるを得ない」と言われていました。確かにその通りです。父親のさじ加減一つで私の生活の豊かさは大きく変動したでしょう。

そんな状態では、父が望む選択肢とは違う選択肢を取ることは難しいです。ですので、私は人生の分岐点に差し掛かった時に、いつも父親の顔がチラつきました。自分が望む選択肢の中から、父親が反対するであろうものは除外しました。

すると、選んだ道でうまくいかなかったら父親の責任にしたくなるのです、そして「自分で選んだ道ではないから頑張ることができないのだ」と、自分に言い訳をしてしまい、弱い心が出てきてしまいます。

 

しかし働き始めてから心がものすごく軽くなったのを覚えています。父親の支配から逃れられたのです。もう私は父親から金銭の支援を受ける必要はない。だから100%自分が望む道を自由に選ぶことができ、その結果は100%私の責任であり、だからこそ腹がすわる、そんな気分でした。

 

これは親子だけの話ではありません。会社との関係もそうです。もし会社をクビになったらどこに行くこともできない、そんな状態だと会社の言いなりにならざるを得ません。自分の気持ちを強く主張することはかなり憚られるでしょう。

そんな状態にならないように、スキルを身につけ、いつでも会社をやめてもやっていけるという状態を作るのが、心を強く保つための条件だと思います。

 

他人の評価を気にしない:自分を一番知っているのは自分 

そして最後の条件が、他人の評価を気にしない、世間の目を気にしない、ということです。 

誰しも、自分が一生懸命取り組んでいることを他人から批判されると、傷つくと思います。それで取り組みをやめてしまう、ということもあるでしょう。

そういう時にも、自分を強く持って、受け流すことが大事です。

 

自分のことは自分が一番知っています。これは事実です。自分がどういうことに興味があって、どういう能力があって、どれだけ頑張っているか。そんなことを正確に知っているのは、この世界中に自分だけです。

だから自分については、自分の意見が一番正しいのだと確信を持つべきです。だからこそ、他人に何を言われても「貴重なご意見ありがとうございます」で済ますことができます。

  

ただし、これは他人のアドバイスを全く聞かないということではなくて、有用だと思えば素直に従うし、無用だと思えば受け流します。この有用か無用かというあなた自身の判断を信じようということです。

 

まとめ

以上、心を強くするためには自分に集中することが必要で、そのためには、自己肯定感を高め、自分で決断し、他人の評価を気にしない、ということが大事だというお話でした。

 

 

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努力の質 part1 〜課題意識を持っているか〜

私が小学生の頃、灘中学志望でしたが、苦労した割に成績は伸びずに結局落ちました。

勉強してない時間がないくらい勉強していたのに落ちた。努力の量は限界までやっていたので、考えられる原因は2つしかありません。才能不足か、努力の質が低かったかです。結局努力の質が低かったんだな、と自分の中では結論づけています。

この記事では、努力の質の重要性と、質をあげるために課題設定をすれば良いという話を書いていきます。

 

課題設定の重要性

私が小学生の頃は、ただ塾に言われたことを漫然とこなしていました。これじゃあ成績があまり上がらなくて当然だと思います。

非常に基本的なことですが、人が成長するのは、できないことができるようになる時です。なので、できないこと=課題を認識せずに成長することはできません。

 

イチローにインタビューする場面を想像してください。

 

あなた「毎日どんな練習していますか?」

イチロー「他のメンバーと同じ練習をしています。」

あなた「なぜその練習をしているんですか?」

イチロー「他のメンバーがやっているからです。」

 

ってありえないですよね。そんな練習方法で能力が伸びるわけないじゃないですか。

イチローも言っています。「考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります。」

でもこれが勉強の話になると、途端に考えない人ばかりになります。もっとなぜその勉強をするのかを考えた方がいいです。

 

こういう問題があって、その原因はこうだから、今この勉強をしている、ということを言えるように考えてください。

 

そして、問題が解消された時に、自分の成長を感じ、さらなるモチベーションに繋がるわけです。

 

課題は大きく3つに分けられる

課題を意識しろと言っても、種類としてどのような課題が存在するか知らないと、見つけることも難しいと思います。

私は課題には3つあると思っています。

  • 分野の課題
  • 方法の課題
  • メンタルの課題

分野の課題とは、どの科目のどの分野を勉強すべきかということです。

方法の課題は、勉強方法・取り組み方全般に対する課題で、例えば、もっと集中できる方法はないか、使う参考書はこれでいいのか、より効率的な時間の使い方はないかと探すことです。

メンタルの課題は、モチベーションをどうやって維持・向上するのか、弱気になった時の対処法などを考えることです。

 

以下、各課題について詳述していきます。

 

分野の課題

重点的に勉強すべき分野です。模試を受けた時に、あまり点数を取れなかった分野が一番わかりやすいですよね。でも、それだけではありません。

  • 模試で点数を取れなかった分野
  • 自分が苦手だと感じている分野
  • 過去問の頻出分野

これらを特定して、重点的に勉強すると良いです。

私が大学受験の時にやっていた方法は、東大模試の過去問を解きまくり、よく間違える問題や抜けている知識を見つけては、発展レベルの参考書で類題演習をしたり、周辺知識の確認をしたりしました。

 

苦手意識がある分野を鍛えない人が多すぎてびっくりします。でもこれはメンタルの問題だったりします。受かりたい気持ちよりも苦手を鍛えるのが面倒だと思う気持ちが勝っているわけです。そういう時はメンタルの問題として捉え、どうすれば自分が苦手と向き合える精神状態になれるのかを考えしょう。

 

方法の課題

勉強方法全般についての課題です。例えば、、

  • ノートの取り方
  • 勉強時間
  • 勉強時間の確保方法
  • いつ勉強するのか(朝か夜か)
  • 使うべき参考書
  • 暗記の方法
  • 類題演習の量
  • 睡眠時間
  • 休憩の頻度
  • 集中できる環境

などです。 

常にこれらのことについて、改善できる方法はないか考えます。

そのためには「試し」が重要です。友達の暗記方法を試したり、ノートの取り方を真似てみたり。休憩までの時間を長くしたり短くしたり。夜遅くまで勉強したり、朝起きて勉強したり、はたまた夜少しやってから朝も少しやってみたり。

色々試して自分にとっての最適な方法を追求すると良いです。

 

メンタルの課題

実はこれが一番大事です。やる気が全国1位なら、成績も全国1位・・・にはなれなくても第一志望合格は確実でしょう。

自分のやる気を少しでも上げる。そして上がったモチベーションを維持する方法を考えてください。

例えば、私は自分でwebサービスを作ることを目指して、働きながらプログラミングを独学していました。

経営コンサルタントとして忙しく働きながら、帰宅後に3時間プログラミングをするのは、自分で決めたこととはいえ、なかなかしんどいものでした。

そこで私はまず作りたいサービスを思い描いて、そのサービスにはどういう機能が必要かを整理しました。すると、今やっている勉強が、将来どの機能を実装する時に役に立つか明確になり、モチベーションアップにつながりました。ゴールを思い描くという方法ですね。

他には、やる気が下がってきたなと感じた時には、有名な起業家のエピソードを読んで、彼らも最初は苦労していたことを確認し、これは必要な苦労なんだと自分に言い聞かせたりもしました。尊敬すべき人物が自分と同じ苦しみを味わっていたと確認するという方法です。

 

細かい話で言えば、私は勉強の後にちょっとした自分へのご褒美を作ることでその日のモチベーションを維持する方法も使っていました。

この勉強が終わればビールを飲んでよし、みたいな軽いものです。

 

自分のやる気を向上させる方法は考えれば色々あると思います。色々試して、良いものを選別し、自分だけのモチベ向上・維持施策を持っておくと良いです。

 

永続的に課題設定と対策を繰り返す

上記のように課題を見つけては改善していきます。そして、これ以上改善できないということはないんです。自分の心身は毎日成長しているので、最適な方法というものも、日々変わっているはずです。

ですので、常に今より効率の良い方法を追求する必要があります。課題設定と改善を永続的に繰り返すのです。

私の暗記方法は小学生の頃から大きく変化してきました。

最初はひたすら書いていました。ある日、書くことは時間を使いすぎると思い、音読を繰り返すようになりました。さらに1ページ1ページ完全に覚える方法から10ページとか20ページとかまとめてさらっと覚えることを複数回繰り返すように変化しました。

今では一旦数十ページをざっと黙読してから、かなりの早口で、お経のように複数回音読する方法になりました。

多分最初から今の方法では覚えることはできなくて、段々と暗記力が鍛えられてきたから、今ではこの方法が合うようになったんだと思います。

このように自分の状態に合わせて永続的により良い方法を見つけていく必要があります。

 

まとめ

以上、漫然と勉強するのではなく、常により良い方法を考えましょう。そのためには自分の課題を意識して、対策をとる。改善しても他に課題がないか、さらに改善できないかを検討し、改善する。このように、課題設定と改善を永続的に繰り返して、効率的な勉強方法を追求し、努力の質をあげていくと良いと思います。

 

 

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国語の訓練:日頃から伝わる会話をしよう〜ヤバイはヤバイ〜

家庭教師をしていると、生徒の中には、国語ができる人もいれば、国語ができない人ももちろんいます。最近両者の大きな違いを見つけたので、記事にしてみます。

 

ズバリ、日常会話をしているときに、生徒の発言の意味を理解しやすいか否かです。

 

国語ができる生徒との会話は理解に困ることはほぼありません。滞りなく会話できます。しかし、国語ができない生徒との会話は、私が発言の意図を推測し、「それってこういうこと?」と複数回聞かないと理解することが難しいです。

 

そこで、意味の取れない会話になってしまう原因と、修正するための対策を書き出してみました。

当てはまるものがあれば、日頃から気をつけると国語力のトレーニングになると思います。

 

原因1:キーワードしか言わない→対策:主語・述語・目的語のある文章で会話する

キーワードしか言われないと、こちらはかなりの想像力を働かせなければ理解できません。例えばこんな会話です。

(様々な生徒との会話を参考にして考えた架空の会話です。特定生徒との実際の会話ではありません。以下同様)

 

私「今日めっちゃ疲れてるやん、どうしたの?」

生徒「過去問」

私「え、過去問をやってて疲れたの?でも火曜日は毎週過去問やってるからいつも通りじゃない?」

生徒「学校が長引いて」

私「あ〜、学校が長引いて、帰るのがいつもより遅くなったから、夜遅くまで過去問解く羽目になったってこと?」

生徒「そうそう、頑張ったけどまじ疲れたよ」

 

「過去問」という単語から「学校が長引いて、帰るのがいつもより遅くなったから、夜遅くまで過去問解く羽目になって疲れた」ということを瞬間的に想像するのは不可能です。

 

もちろん、全ての会話で主語・述語・目的語を揃えるのは面倒ですし、そんな必要はありません。ポイントは相手が難なく理解できる程度まで詳しく話すということです。

 

この「相手が難なく理解できる程度」がどの程度のものなのかわかることは、国語においてかなり重要です。

 

国語の記述問題ではまず、問いに簡潔に答える幹の文章を作ります。そして字数の範囲内で肉付けをしていくのですが、肉付けすべき部分とは、解答を読んだ人が難なく理解できない部分だからです。

 

原因2:広範な意味を持つ単語を使う→対策:意味の狭い単語を使う

単語の中には様々な意味を持つ単語があります。最たるものは「ヤバイ」でしょう。他には「すごい」や「萎える」など。これらは何にでも使えて便利ですが、聞いている人からすれば、どのような意図で使われているか判断に迷うこともあります。

 

私「前回のDr.STONE(アニメの名前)どうだった?面白かった?」

生徒「ヤバかった」

私「え、面白くなかったってこと?」

生徒「いや、興奮しすぎてヤバイ」

私「あ、めっちゃ面白かったってことね」

  

他にも、感情を表す言葉が「悲しい」「嬉しい」「ムカつく」のように数パターンのバリエーションしかない場合もあって、もう少し正確に表現できれば、もっと感情がちゃんと相手に伝わって良いのになと思うこともあります。

 

「お母さんに怒られて悲しい」→「お母さんに怒られて反省している」

「夕飯が手料理じゃなくて悲しい」→「夕飯が手料理じゃなくて期待はずれで残念だ」

「お母さんが迎えに来てくれて嬉しい」→「お母さんが迎えに来てくれて感謝している」

「明日は遠足だ。嬉しい」→「明日は遠足だ。楽しみだ」

「テストの結果がよかった。嬉しい」→「テストの結果がよかった。満足だ」

「お母さんに怒られてムカつく」→「お母さんに怒られたけど納得できない」

「あいつばかり褒められてムカつく」→「あいつばかり褒められて妬ましい」

 

こういう訓練は、物語の登場人物の心情を説明する問題に役立ってきます。

 

原因3:聞いていることに答えていない→対策:自分の言いたいことをまずは抑える

意味は取れても会話が成立しないパターンがあります。こちらの問いに答えているようで全然答えていないパターンです。

 

例えば、

私「昨日夕飯何食べたの?」

生徒「外で食べたよ」

私「(あれ?俺の質問は・・・)へ〜、いいね!それで何食べたの?」

生徒「フランス料理だった」

 

何食べたの?と聞かれれば、当然食べたものを答えなくてはいけないのに、どこで食べたかを答えています。

こういう受け答えになってしまうのは不思議ですが、おそらく質問されて浮かび上がった記憶や言葉を反射的に口に出しているのではないかと思います。

 

こういう傾向のある生徒は、問いが求めている文末の形を作れなかったり、理由を聞かれているのに、単なる内容説明になってしまったりします。

また、国語以外の科目でも、設問が聞いていることとは全然違うことを答えたりします。(設問はヨウ素液の原液の色を聞いているのに、デンプンと反応した時の色を答えたり。)

自分の知っている言葉を見つけて、頭の中で浮かび上がった言葉を反射的に書いてしまうんだと思います。

 

日頃から、質問されたらちょっと一息入れて、相手が何を聞いているのか考えるようにしましょう。

 

原因4:具体例を並べ立てるだけ→対策:まとめを追加する

具体例を並べ立てて、どういうことか理解してもらおうとするパターンもあります。それでも大方意味は汲み取れるのですが、まとめてどういうことか教えてくれると丁寧ですよね。

 

例えばこんな会話です。

私「どんな映画が好きなの?」

生徒「アベンジャーズとかアイアンマンとか、他にはジェイソンシリーズ、ソウとか。ターミネータも良いね」

私「あ〜、アクション映画とか、グロいホラー系?」

生徒「そうそう!エイリアンとかも良いね」

 

具体例を並べられても大方わかります。しかし、国語では、具体例をまとめるとどういうことになるのか答えるとポイントになることがあります。

 

例えばこんな問題です。

 

AさんBさんCさんが、協力して、一枚のポスターを描いていた。そんな楽しそうな3人を見て嫉妬したDさんが、そのポスターを破いてしまった。Aさんは怒りに任せてDさんを殴り飛ばし責め立てた。しかし、すぐにBさんが止めた。

 

「責めたって絵が元どおりになるわけじゃない。もう許してあげようよ」

 

さらにCさんは言った。

「また3人で描こう。楽しめる時間が増えたじゃないか」

 

Aさんは自分のことを恥ずかしく思うと同時に、BさんとCさんのことをかっこいいと思った。

 

どうしてAさんは、BさんとCさんのことをかっこいいと思ったのでしょうか。

 

解答例:怒りに任せてDさんを責め立てた自分と比べ、他の2人は、Dさんを許したり、またポスターを作ろうとする前向きな気持ちを持っていたから。

 

BさんとCさんの行動を羅列することは多くの人ができますが、じゃあ2人の行動をまとめてどう言うのか、つまり「前向きだ」という言葉でまとめることのできる人はぐんと少なくなります。

 

以上、伝わらない会話の原因と対策を並べてみました。でもいつもこんなこと気にしていたら、そもそも発言しづらいですよね笑

たまにアドバイスしあう、そんなトレーニングが良いのかもしれません。

 

 

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暗記のテクニック

暗記が苦手ですか?私も小学生の頃はめちゃくちゃ苦手でした。

しかし、中学生になってからは暗記科目から逃げられなくなって、必死に取り組んでいると、知らぬ間にめちゃくちゃ得意になっていました。

 

おそらくですが、普通の人の3倍は速く覚えられると思います。

 

そこで、私がよく使う暗記方法を、実際に暗記に取り組みながら解説します。

 

ランダムな文字の羅列30個を5分で覚えられるか 

課題文字

  1. アシリ
  2. トボネ
  3. オマキ
  4. エプコ
  5. テアヌ
  6. ポグフ
  7. ゾモネ
  8. ポサス
  9. ユヒデ
  10. ドセリ

これを5分で暗唱できますか?もしできるなら私の暗記力と同じくらいの暗記力をお持ちですので、この記事を読む必要はないでしょう・・笑 

 

テクニック①無理やりストーリーを作る

ランダムなものをそのまま覚えるのは相当難易度が高いです。人間はストーリーがあることの方が記憶しやすいです。

では、ストーリーを作ってしまえばいいのです。きちんと繋がりのあるストーリーを作るのも時間がかかるので、自分が想像できるレベルのものを2分くらいでパパッと作ってしまいましょう。

 

例えば私はこんなストーリーを作りました。

 

足(アシ)の長い李()さんが、トボけて寝()ようとすると、「ッ」と薪(マキ)を見つけた。(薪で料理をしようと)エプロンを着た子()供が寄ってき、自分は人だというが、イズンでグフグフ言っていたので、「ンビかモネ」と思い、ポサっとました顔でいると、ーラシアから(中田)ヒデが来て(ポイズンを治すために)サっとを置いていった。

 

まぁ無茶苦茶なストーリーですが、ないよりはあった方はるかに覚えやすいですし、自分が理解していれば良いのです。

 

テクニック②場面を想像する(画像化)

ストーリーを作っても文字で覚えようとすると中々頭に入ってきません。画像にした方が鮮明に頭に残り、画像からストーリーを思い出せます。

 

例えば上記のストーリーの場合、私は頭の中でこんな画像を作ります。

1枚目:足の長いおじさんがいます。その人は、漫画に出てくるような中国人っぽい口ひげをたくわえています。名前は李です。眠くなって横になろうとしています。

2枚目:李さんが薪を見つけて驚いています。すると、どこからともなくエプロンを着た子供が走ってきています。

3枚目:子供が李さんに話しかけ、自己紹介をしています。自称アイヌ人だと言っていますが、毒に犯されているのか顔が紫色でゾンビっぽいです。

4枚目:ゾンビを興奮させると良くないので、李さんは何事もなかったかのように振舞っています。すると海の方から中田ヒデが船に大量のセロリを積んでこっちに向かっています。

 

こんな風にまるで紙芝居のように何枚かの画像を想像します。

 

テクニック③暗唱できるまでストーリーを復唱する

あとはストーリーを暗唱できるように練習していきます。

まずは課題文字を見ながらストーリーを言えるようになるよう練習します。課題文字を見ながら、ストーリーを思い出して声に出します。これを2回ぐらい繰り返します。

次からは課題文字は見ずにストーリーを言ってみます。途中つまるところもあるでしょう。そしたら課題文字を見て思い出します。これを何回か繰り返すと、詰まらずにストーリーを言えるようになります。

 

最後は、頭でストーリーを思い出しながら、課題文字だけを口に出していきます。このステップを1~2回繰り返せば、30個の文字を暗唱できるようになっていると思います。

 

実場面への応用

例えば代表的な野菜の生産量トップ3の都道府県を覚える場合を考えます。

代表的な野菜とトップ3は以下の通りです。

レタス・・・長野・茨城・群馬

キャベツ・・・愛知・群馬・千葉

キュウリ・・・宮崎・群馬・埼玉

ナス・・・高知・熊本・群馬

ピーマン・・・茨城・宮崎・高知

ネギ・・・千葉・埼玉・茨城

ホウレンソウ・・・千葉・埼玉・群馬

 

では、ストーリーを考えます。なんでも良いです。自分が想像できるストーリーを作ってください。私はこんなストーリーを作りました。

 

レタス(長野)い(茨城)(群馬)が食べていた。飼い主はキャーっと叫んだ。(愛知)する(群馬)には(千葉)切りキャベツを食べて欲しいからだ。でも急に(キュウリ)(宮崎)んなグングン(群馬)成長が開(埼玉)した。喜んでいたのも束の間、背のい(高知)クマ(熊本)が(群馬)を襲った。ナスすべがない。ピー(ピーマン)っと笛を吹いて、威張って(茨城)(宮崎)ていた校生(高知)に守らせた。高校生は(ネギ)(千葉)ネチ不満を良い、(埼玉)度威張って(茨城)いたが、放置(ホウレンソウ・千葉)された(埼玉)(群馬)をかわいそうと思っていた。

 

まとめ

ランダムなデータの羅列であっても、無理矢理ストーリーを作って、そのストーリーを画像として記憶すると、覚えるのが速いし、思い出しやすいよ、というお話でした。

暗記が苦手な方は試してみてください。

 

 

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