家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

歳をとると時間が早く過ぎるのは、眼球運動と関係がある

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歳をとると時間がもの凄く早く過ぎるしまいます。あれ?もう1年終わったの?3ヶ月前ぐらいにお正月じゃなかったっけ?という感覚に陥るほどです。

小学生の頃は1日ですらめちゃくちゃ長く感じました。学校から帰ってきてから寝るまでの間に死ぬほど遊べた記憶があります。3時間も自由時間を与えられれば無限の時間のように楽しめました。

ですがどうでしょう。30代の今では、3時間程度は、瞬きしている間に過ぎてしまうようです。

この違いは一体どこからくるのでしょう。

 

従来の理論

理論①ジャネーの法則

この疑問は誰しもが感じるもので、今まで色々な研究がされてきました。

代表的なものが「ジャネーの法則」というものです。これは心理的な時間の長さは、自分の年齢に占める1年の割合に比例するというもの。

 

例えば、Aくんは6歳です。去年を思い出してみると、それはAくんの人生の1/6にもあたります。

一方Bさんは60歳です。去年を思い出してみると、Bさんの人生の1/60にしかあたりません。

つまり同じ一年でも、Aくんの方がBさんよりも10倍(1/6 ÷ 1/60)長く感じる。

という理論です。

以下の図参照

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どうでしょうか?私は納得できません。なぜなら、20歳くらいまではそれほど時間が早く過ぎるとは感じませんでした。20歳を過ぎたあたりから急激に早く感じています。ジャネーの法則だと、20歳と30歳とでは、時間の感覚にあまり差はないはずですが、実際は圧倒的な差があります。

 

理論②新鮮な経験の数

新鮮な経験が多い程、その記憶が残り、時間が長く感じるという理論です。幼い頃は出会うもの全てが新しく新鮮な経験であるのに対し、歳をとると新しいことをする機会は減って新鮮な経験が少なくなる。その結果、幼い頃の方が時間が長く感じるということです。

 

これももっともらしいんですが、よく思い返すと全然納得いきません。確かに、30歳を過ぎた今でも、新しいことをした日は、多少時間を長く感じます。

 

旅行とか行くと顕著ですよね。知らない土地で、知らない景色に囲まれて、登山でもすればいつもよりも時間が長く感じられます。

しかし、それでも、ぼーっと過ごした小学生の夏休みの1日の方が圧倒的に長かったように思います。小学生の夏休み、特に用事がなくてもめちゃくちゃ長く感じませんでしたか?

 

たとえずっと家にいて、見慣れた家の内装しか見ていない1日であっても、無限の時間のように感じられました。

 

新しい理論:衝動性眼球運動

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従来の理論は正しいようで、私の感覚にはあっていませんでした。なんだかモヤモヤします。そんな私のモヤモヤに答えてくれる理論を見つけたのでご紹介します。

Physics explains why time passes faster as you age — Quartz

 

タイトルは「歳をとると時間が早く過ぎる理由を物理学で説明」という意味ですが、物理学というよりは、物理的な現象で説明できる、といった内容です。 

 

ポイント1. 時の早さは脳が処理した画像の数で決まる

私たちは絶え間なく何かを見て、見たものを画像として脳で処理しています。この脳が処理できる画像の数が多い程、時間を長く感じることができます。感覚的に納得のいく話です。

この脳が処理できる画像の数は、どれだけの画像を見て、どれだけの速さで脳が処理できるかで決まります。

老化が進むと、見ることのできる画像の数がへり、脳の処理速度も遅くなって、加速度的に脳が処理できる画像の数が減ることは想像に難くないでしょう。ここ、さらに詳しく見ていきます。

 

ポイント2. 脳は、眼球運動が停止する時に画像を取り込む

では、 見ることのできる画像の数は何で決まるのでしょうか。その要因の一つに無意識の眼球運動があります。

実は私たちが何かをじっと凝視しているつもりでも眼球はかすかに動いています。この無意識の眼球運動を衝動性眼球運動といい、1秒間に数回の頻度で起きています。1秒間に眼球が「止まる→動く→止まる→動く」というプロセスを何回か繰り返しています。

そして眼球が止まった時に眼球から画像を取り込むという作業をしています。

 

ポイント3. 眼球運動は歳をとると回数がへる=取り込める画像の数がへる

歳をとるとこの眼球運動が衰えます。目が動く速度が遅くなり、眼球の「止まる→動く」という1プロセスにかかる時間が長くなって、眼球が止まる回数が減ります。

すると眼球から取り込める画像の数が減るというわけです。そして時間が早く過ぎるように感じます。

私たちが肉体の衰えを感じるのは20代後半あたりではないでしょうか。その辺りから急速に時間が早く過ぎるように感じる経験と合致していると私は思います。

 

ポイント4. 脳の老化により神経伝達スピードが落ちる

眼球運動以外の要因として、脳の神経伝達スピードの低下も述べられています。画像を見てから脳が処理するまでの時間が長くなってしまうのです。その結果、脳が処理できる画像の数が減り、余計に時間が早く過ぎるように感じます。

脳の成長は20代で止まると言われているので、そのあたりから時間が急に早く過ぎるように感じられることと合致していると思います。

 

まとめ 

以上、従来の理論だと20歳を過ぎたあたりから急激に時間が早く過ぎる感覚を説明できていませんでしたが、眼球運動の衰えや脳の神経伝達スピードの衰えといった、物理的老化が原因だと考えると納得がいくという話でした。

 

これを防ぐ手立てはあるんでしょうか。多分、できるだけアンチエイジングに努めるぐらいしかないですよね。しっかり栄養を摂って、適度に運動して、充実した時間をすごしながら、十分睡眠を取る、ことが一番の対策かもしれません。

 

 

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