家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

【外資コンサル仕事術】1を聞いて10を知るには

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いつも家庭教師のネタでしかブログを書いていないので、たまには前職の経営コンサルタントの話も書いてみようと思います。

 

私は大学院を卒業したあと、一度経営コンサルティング会社に就職しています。グローバルで展開されている大手コンサルティング会社です。

そこで、俺の言いたいことよくわかるねと、上司やお客様に評価いただくことがよくありました。

相手と少し話すと、なんとなく、相手が心配なこととか、相手が今後何に取り組んでいきたいと思っているかが予測できて、その精度が結構高かったようです。

 

俗に言う1を聞いて10を知る、ということだと思っていますが、そういうスキルって、多分コンサルだけではなく、いろんな仕事全般に使える能力だと思うので、もう少し分析して、日々鍛えられるようにしよう、というのがこの記事のテーマです。

 

さて、1を聞いて10を知る、ということはどういうことかまず定義づけます。

 

1を聞いて10を知るとはどういうことか

相手が皆まで言わなくとも意図を正しく汲み取り、相手が気づいていないことまで洞察できること。

だと思っています。

 

仕事では、例えば上司が「Aやっといて」と言えば、

「今プロジェクトの状況がこうで、全体としてこういうタスクがあるから、その一つであるAが自分に降ってきたんだな。Bというタスクもやった方が良さそうだから聞いてみよう。この上司の思考的に、このプロジェクトは次にこういう展開に持っていきたいはずだから、空いた時間にそのための情報でも集めておくか」

みたいな、一部から全体を見通し、さらに今後の展開を読む能力のことを言うと思います。

 

さて、この力は、どんな能力から構成されているか、もう少し分解してみると以下の4つかなと思います。

 

  • 読解力
  • 記憶力
  • 論理的思考力
  • 想像力

 

読解力とは

資料を正しく、速く読む力のことです。仕事上の相手が何かについて話すとき、それについて正しく洞察するためには、事前に大量の関連情報を頭に入れておく必要があります。

そのために、関連資料やネットの情報など、手に入る情報は事前に読んでおく必要があります。大抵の場合、その量はかなり多いので、ちんたら読んでいると時間がなくなるので、理解度は落とさずに速く読まなければなりません。

これは、日頃から大量の情報をインプットするという作業を繰り返して鍛えることができます。日々目を通すニュースメディアを一つ増やしたり、論説的な本や雑誌を読むことを習慣に取り入れたりすると良いのではないでしょうか。

子供のうちからできることは、一般書などの説明文を読ませることですね。

 

記憶力とは

この意味は説明する必要はないでしょう。大量に情報をインプットしても、頭に残っていなければ使うことはできません。

記憶力の鍛え方に正解があるかはわかりませんが、私は学生時代に課せられたミニテストで鍛えられました。毎週英語の文を30文覚える、というテストがあったのですが、英語が嫌いだったのでテスト当日の昼休みに学校で覚えるということをやっていました。

昼休みは20分ぐらいだったと思います。最初は半分ぐらいしか覚えられなかったけど、2~3ヶ月もするときっちり覚えられるようになっていました。

決まった時間内に今の自分では覚えられない量の情報を覚えようとする、という訓練を日々すると鍛えられるのかもしれません。

 

論理的思考力とは

上司やお客様の思考を読むには、大量にインプットした情報を元に、どうして相手が今こういう発言をしているのかを推測できなければなりません。相手も論理的であるという前提にたてば、手にいれた情報をもとに、今打てる最善手を考えれば同じ結論にたどり着く可能性が高いです。

このように相手がなぜその結論にたどり着いたかを考えるために論理的思考力が必要となります。

これは大勢の前で何かを発表することが良い練習になると思います。大衆を納得させるには自分の主張が誰にでも理解できるものでなくてはいけません。そのためには主張が論理的である必要があります。

論理的とはどういうことかと言うと、主張には全て理由があって、その理由が客観的である状態です。

論理的な主張を発表するという訓練は大人でも子供でもできると思います。

 

想像力とは

今の段階では明らかに正しいとは言えないが、手に入る情報から論理的に考えると、正しいかもしれない仮説をたくさん思いつけることです。

今後の展開を推測するのに必要な能力です。この能力があれば、今後の進み方を何通りか考えておいて、確度の高いものにはしっかり準備しておく、ということができるようになります。

この能力は、普段から色んなことに疑問をもち、その答えを自分なりに考える=仮説を立てることで訓練できると思います。

例えば血は赤色ですが、なぜ血は赤色なんだろうと疑問をもちます。ヘモグロビンが赤色だからとか、そういう成分的な話ではなく、そもそもヘモグロビンが赤色なのはなぜだろうか。合理的な理由があるか考える、という話である。

例えばこんな考え方ができるんじゃないでしょうか。

ヒトの血は赤いが、魚の血も大抵赤い。ヒトの血が赤いのは、進化の過程で魚の血の色を受け継いだからだろう。なので魚の血がなぜ赤いかを考えれば良い。魚の生活を想像してみると、周りは海である。海は、魚にはどう見えているかわからないが、光の波長的には青色である。

生活していてもし出血していたら一刻も早く気づくべきだ。生死に関わることは何においても重要だろう。なので、海という全面青色の中、出血という一大イベントにいち早く気づくために、青色の補色(互いの色を最も目立たせる色の組み合わせ)である赤色が血の色になったのではないか。

証拠は全然ないし、正しいかもわからないですが、こんな風に自分なりに日々の些細なことについて、理由を論理的に考えると想像力が鍛えられると思います。

 

以上、1を聞いて10を知るにはどのような訓練をすれば良いか説明しました。需要あったのかな・・仕事で成長を求めている人や、子供に色んな能力を身につけさせたいと思っている方の参考になりますように。

 

 

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