頭の回転が速い人っていますよね。私の周りにもたくさんいて、どうやったらあんな風に速くなるのかな、鍛え方ってあるのかな、と思ったりします。
この記事では私の経験を元に、頭の回転を速くするための方法、頭の鍛え方を考えたいと思います。
頭の回転が速いというための条件
頭の回転を速くするためには、まず「頭の回転が速い」とはどのような状態を言うのかわからないと対策のしようがありません。
私の周りで頭の回転が速いと思われる人の特徴から共通項をピックアップしてみました。
質問への反応速度が速い
これは一番イメージつきやすい特徴だと思います。
例えば会議で意見を聞かれて、すぐさま自分の意見を述べ始める人。え?いつ考えたの?みたいな感じですね。
多分、誰もが、何かを聞かれた時に、意見を述べるための手がかりとなる情報って、記憶の中に断片的にあると思うんです。普通はその断片を探し出して、意味ある形で繋ごうとすると、多少なりとも時間がかかります。
ですが、頭の回転の速い人は、一瞬で関連する断片情報が浮かび上がり、即座に繋がるということが起きていると思います。
論理展開が的確かつ速い
その意見がまた逐一納得できるものなんですよね。「こうだからこう。だからこうなって、つまりこうなる」のようにしっかり筋が通っていて、誰が聞いても納得してしまう意見を言う。
論理的である、論理構成力が高いというのは、頭の回転の速い人に共通する特徴ですね。
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)創始者のひろゆきさんとか、めちゃくちゃ論理的でびっくりします。
ひろゆきさんが色々な人を論破する動画。
いちいち正論すぎる!ひろゆきの論破力を様々な角度からまとめた映像
結論に独創性がある
その上で、出した結論に、時々「そうきたか〜」というような独創性があったりします。そうすると、この人は閃き力があるんだなと判断してしまいます。
例えば「戦争に勝利するための最良の方法は何か」という問いに「相手よりも兵器を作る」とか「兵隊をたくさん雇う」などはある程度納得できますが、誰でも思いつく話です。これでは、たとえすぐに発言したとしても、全然頭の回転が速いとは思えません。
一方で、かの有名な兵法家の孫子のように、「戦わずして勝てるように謀略を巡らすこと」と言うと、「そうきたか〜確かに〜」となってしまいます。「戦争に勝利するための方法は?」と問われると、戦うという前提を、皆が無意識に置いてしまいますが、戦わないで勝つという選択肢も確かにあるなと思わされるのです。
それだけの深い思考を短時間にやってのけたのかという驚きがあるわけです。
上記をまとめると、こんな人を想像すれば良いと思います。
会議をしていて、ロジカルに自分の意見を述べながら、途中で質問されるとすぐに的確に答え、さらに答えに独創性があるためグイグイ話に引き込まれてしまう。
みたいなイメージでしょうか。
頭の回転を速くするには〜鍛え方〜
日常的に色々なことの概算をする
論理展開を正確に速くするための訓練です。私も幼い頃からやっています。
私は代々商売人の家系なので、小学生の頃からこんなことを親に聞かれていました。
「この店の月の売上どれぐらいだと思う?赤字か黒字か?利益を大きくするためにはどうすれば良いと思う?」
私は特に訓練されているという意識はなかったのですが、面白かったのでちゃんと考えて答えていました。
例えば、
「この店はカレーうどん屋なので、客が30分で退店すると仮定して、昼の2時間で4回転、夜の3時間で6回転、アイドルタイムで1回転ぐらいするとして、合計11回転。
席数は10席だから、1日のべ11×10で最大110人ぐらいは来るが、空席率も考慮すると6がけの60人ぐらいか。
一人当たりの単価を800円とすると、1日5万円程度の売上で、月だと150万ぐらいの売上か。
費用面では、まず人件費。店員は昼と夜の忙しい時は2人、その他の時間は1人いるので、時給1500円とすれば、忙しい5時間×3000円と、暇な時の9時間×1500円を合わせて、1日3万円ぐらいかかっているはず。月だと90万円、
家賃はこの広さだと30万円ぐらいだと思うので、人件費と合わせて120万円ぐらいが大体の費用。
売上の150万円から費用の120万円を引いて、大体月30万円くらいの黒字かな。
利益を大きくするてっとり早い方法は人件費削ることかな。夜の時間は頑張れば1人でもできそうだし。」
というように答えてました。
初めて行く飲食店では大抵父親に質問されました。
これが結構良い頭の訓練になっていたのかなと思います。
他にも
「大阪でカラオケ自慢イベントを開催したら何人ぐらい来るだろうか」
とか
「野球人口のうち甲子園にいける割合と、大学を目指している人の中で東大にいける割合とでは、どっちの方が高いかな」
とか
日常的に色々概算させられていました。結構頭を使うと思います。いつでもどこでもできる頭の体操としては中々面白いのではないでしょうか。
もう一つ理由を考える
反応速度と独創性を鍛える訓練です。
大人になると、様々なことについて理由を知っています。
例えば、「汗をかく」理由として、「体温を下げるためと、老廃物を排出するため」という2つの理由は誰でも思いつくでしょう。(実は老廃物を排出するという役割はほぼないですが・・)
ここでさらにもう一つ、皆が知らないけれど、皆が納得できる理由を考えてみる、というわけです。
自分の経験を元に、汗で役立ったことを思い返します。記憶を検索する作業です。そうすると、紙をめくる時に汗を書いていた方がめくりやすいという経験を思い出します。
滑り止めという役割があるのでは?と推測できます。
そして、実際に、緊張時の汗には滑り止めの役割があるという専門家の話もあります。
このように、すでに当然と思っていることの理由を、さらにもう一つ考えることは、記憶の断片を探ってつなぎ合わせる訓練になると思います。
なぜと問う回数を2回多くする
独創性を鍛える訓練です。独創性というのは、多くの人がたどり着かないであろう深い答えを言えることだと思っています。
これを鍛えるためには、様々なことを深く深く考えていくしかないでしょう。まず手始めにいつもより2回多く「なぜ?」と自分に問うことは良い練習になるんじゃないでしょうか。
例えば、今日遅刻してしまったとします。
なぜだろうか?自問自答します。寝坊したからだ。
さらになぜだろう?と考えます。昨日遅くまでYouTubeを見ていたからだ。
さらになぜだろう?と考えます。昨日は仕事が終わるのが遅くそこからYouTubeを見たからだ。
普通の人はここぐらいまでの原因分析で終わるのではないでしょうか。
もっと深く考えていきましょう。
仕事が終わるのが遅かったにも関わらず、YouTubeを見てしまったのはなぜだろう?と考えます。ストレスが溜まっているから。
最近ストレスが溜まっているのはなぜだろう?新しい同僚と気が合わないからだ。
ここまで深く考えると独創性が出てきます。「今日遅刻したこと」の原因は「新しい同僚と気が合わないから」だったわけです。
この結論を聞いただけでは不思議な話ですが、ちゃんと理由を説明すれば筋が通った話になっているわけです。
以上、頭の回転を速くする方法を考察してみました。こんな方法があるんじゃないの?という考察なので、効果は保証できません笑
ただ、私は結構やっている方法です。効果があるかはわかりませんが、少なくとも頭使ってるな〜という感覚はあります。
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