家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

3月28日 コロナについての安倍総理の会見〜学校生活に関する部分を抜粋〜

新型コロナウイルスの影響で、学校が春休みのあと、本当に再開するのか、いつ再開するのか気になっている方も多いと思います。再開したとして、感染対策はどうするのかも気になります。

これらに対する回答も含まれているため、本日3月28日の安倍総理の会見から、学校生活に関する部分のみ抜粋して文字起こししました。括弧内は私による補足です。

 

安倍総理からの説明

新学期からの学校再開にあたり、今週、文部科学省がガイドラインをお示ししました。教室の窓を開けて、換気を徹底するなど、3つの条件(密閉空間・密集した人・密接な会話)を回避する対策を、それぞれの教育現場で徹底的に講じていただくことで、子供達の感染防止に万全を期す考えです。

 

再開に当たっては、来週にももう一度専門家会議を開き、専門的な見地からご意見を伺う考えです。

 

記者からの質問 

(質疑応答はQAの要約の後に、全文を掲載しています。太字が要約です)

Q.学校再開の延期の可能性はあるか?

A.来週の専門家会議の結果によっては延期もありうる。

 

質問全文

学校の再開についてお聞きします。総理、先ほど来週にも専門家会議でXXX(音不明)とおっしゃっていましたけれども、文科省がすでに、新年度から原則として学校を再開する方針を示していますが、

総理、先ほども長期戦になるかとおっしゃっていますが、この原則再開する方針を、専門家会議の意見を踏まえて変更する可能性がある、とお考えでしょうか。

 

安倍総理の回答全文

コロナウイルスを巡る状況は、日々刻々変わっています。ですからその時々に、状況に合わせて、考えなければいけないと、考えています。特に学校、子供達の健康、命がかかっておりますから、それだけ慎重な対応が、特に再開ということについては、必要なんだろうと思います。

19日の専門家の皆様の見解を踏まえて、引き続き十分な警戒を行うことを前提に、新学期からの学校再開に向けた方針の取りまとめを指示をし、そして文部科学省から学校再開に向けて示されたところでございまして、

どのように、ということについては、冒頭説明をさしていただきましたが、もう一度、再開をする前に、冒頭申し上げましたが、専門家の皆様にごぎだん(音不明・会議する意味と思われる)をいただきたい。

ですが、そのごぎだんをいただく段階は、今と同じとは限らないわけであります。ですから、またその段階でご判断をいただきたいと思いますし、地域地域によって、都市部とそうではない地域、東京は大変厳しい状況になっていますが、まだ感染者が出ていない地域もありますので、そういうところについてどうするかということ等も踏まえながら、専門家の皆様のご判断を仰ぎたい。

とりあえずはまず、一斉休校ということについては、今申し上げましたような方向で、再開に向けてまずは準備を進めていただく、その上で、専門家の皆様からご提言をいただき、判断をしていきたいと思っています。

 

Q.マスクがない等、国民は不安だ。また、ロックダウンはありうるのか、できるのか。

A.マスクについては、国内生産の増強などにより、供給量を増加させている。医療・介護施設など、必要性の高い施設分はまずしっかりと確保する。

また、小・中・高の全生徒および教職員分の布製のマスクを、4月中を目途に配布予定。

さらに生産を増強して必要な皆さん幅広く配布したい。

ロックダウンは実施するとしても、罰則のある強制ではなく、要請・指示という形になる。

 

質問全文

国民生活についてお伺いしたいんですけども、マスクが依然としてないんですよね。そうすると、昨日の自粛要請を受けてですね、スーパーは長蛇の列ができておりました。今日はちょっと緩和されているようなんですけども、国民の不安の表れだと思うんですよね。

例えばさっき総理が回避したいとおっしゃっていましたけども、今後行政が物流を止めるとか、あるいは外出を禁止というようなことはありうるのか、もしくはできるのかということをお伺いしたいと思います。

 

安倍総理の回答全文

まずマスクについては、ご承知のように8割近く中国に生産を依存していた中において、我々、国内で新たにマスクを作ってくれるところ、気持ちがある企業にはお願いをしながら、助成金を出して、補助金を出してやってもらっています。

例えば、シャープもマスクを作るなんてことは、全く関係なかった企業でありますが、シャープが、彼ら本格的に作る、そういう努力もして、今月は6億枚を超える規模で供給をし、平年の需要を上回る供給量を確保しています。

また来月は、更なる生産の増強、および、輸入の増加によって7億枚を超える供給を行います。しかし、現下の感染症の影響によって、例年を大幅に上回るマスク需要が発生しているため、供給が追いつかずに、国民の皆様に大変なご不便をおかけしているのは事実であります。

次の経済対策も活用して、更なる生産の増強に引き続き取り組み、必要の高い施設についてはしっかりと供給を確保していきます。

全国の医療機関に対しては、1,500万枚以上の、医療用マスクを確保しました。すでに北海道など17都府県の医療機関に200万枚を超えるマスクを配布済みでありまして、来週までには全ての都道府県に行き渡らせます。

さらに今後も必要となることから、4月中には追加で1,500万枚を確保して配布します。また、介護施設、高齢者施設向けには、布製のマスクを配布する方針でありまして、すでに愛知県内の施設には15万枚が到着済みでありまして、来週半ばまでには2,000万枚以上の確保を完了し、全国50万ヶ所の施設に施設職員および利用者に順次必要な枚数を配布します。

これに加えまして、全国の小中高、これは再開するということを踏まえているんですが、向けに1,100万枚、ざっと計算しますと、小中高生が900万人でありますから、それを上回る、教職員等も含めて、1,100万枚の布製のマスクを今後確保して、4月中を目途に配布をします。

ご承知のようにこの布製のマスクは洗剤で洗えばもう一度使っていくことができます。ですから使い捨てではなくて、何回も使うことができるということでありますので、急激に拡大している需要に対応する鍵となると、考えています。

そして4月中には1億枚を超える布製のマスクの生産が見込まれておりまして、感染拡大防止の観点から、必要な皆さんに幅広く配布をしていきたいと考えております。

そして今おっしゃったロックダウンのような状況、これはただ、例えばフランスと比べて、強制的に罰則を伴ってやる、ということではなくて、例えば知事からはあくまでも要請と指示ということになるわけでございますが、その中でご協力をいただかなければならないと考えております。

 

Q.学校再開の延期がありうるのか再度確認したい。

A.来週の専門家会議の結果によっては延期もありうる。

 

質問全文

学校再開のことについて1点確認させてください。先ほどの話では、来週専門家会議の意見をもう一度踏まえてから判断するとXXX(音不明)ですけれども、専門家会議の判断次第では、学校を再開するという方針が変わるということもありうるという理解でよろしいのかどうか。

 

安倍総理の回答全文

はい。学校再開については、これはあくまでもその時々、これは欧米の例を見ても、たった3日、4日で(状況が)急激に変わります。感染者の数が、70、80人だったところが、あっという間に400、500人、そして1,000人を超えていくと、1週間でガッと変わっていきますから、前にああいう決定をしたからということは全然拘ってはならないと思っています。あくまでも、次の(専門家会議の)専門家の皆様の判断ですが、当然変わることはありうるということです。

 

Q.緊急事態宣言を出す要件は何か。

A.現在は瀬戸際の状況であり、自治体と連携しながら感染拡大防止に全力を尽くす。

 

質問全文

新型コロナウイルスの感染拡大についてお伺いします。東京都では本日、1日としては過去最多の60人以上の感染者が確認され、外出自粛要請で経済にも大きな影響が広がっています。

総理は今、現状について、ギリギリ持ちこたえているとの認識を示されました。政府として、緊急事態宣言を出すような状況に近づいているという認識でしょうか。また、現時点で宣言を行う状況にない場合、今後、感染者数や経済への影響など、具体的にどのような状況になれば、宣言を行う要件を満たすことになるのでしょうか。

 

安倍総理の回答

国内では、新規の感染者数が都市部を中心に増加をし、そして感染源が不明な感染者も増えてきています。また、海外からの輸入が疑われる事例も多数報告されている、と承知をしております。東京都では、3月25日にそれまで過去最多の40例を超える感染者が確認され、さらに増加をしている、と聞いています。

この状況を受け、今週小池知事が重大局面にあるとして、近接の4県知事とも、夜間・休日の外出自粛など、協力を呼びかけていますが、このような現状の状況は、緊急事態宣言との関係で言うと、ギリギリ持ちこたえている状況である、と認識しています。

今の段階においては緊急事態宣言ではありませんが、この状況というのは、まさにギリギリ持ちこたえているということでありまして、瀬戸際の状況が続いている、と認識をしています。こういう強い危機感のもとに、一昨日、改正特措法に基づいて政府対策本部の設置を閣議決定したところでありまして、これによって全ての都道府県に対策本部が設定をされたわけでありますが、自治体ともこれまで以上に緊密に連携をしながら、最悪の事態も想定しながら、感染拡大の防止に全力を尽くして行きたいと思っておりますし、国民の皆様にも一層のご協力をお願いしたいと思います。

 

以上です。

 

タイプミス、聞き間違いなどご容赦ください。気になる部分があれば、実際の会見をお聞きください。


安倍総理が会見「ぎりぎり持ちこたえている」危機感示す【ノーカット】

 

 

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国語の記号選択問題の解き方 〜幹の確認〜

国語の読解問題といえば記号問題ですね。記述で差がつくとは言われますが、学校によっては大半が記号問題で、記号問題でこそ差がつくという学校も多くあります。

 

消去法は最終手段

記号問題の解き方ですが、よく言われるのは、消去法で解け、と。一部でも間違っている部分があればその選択肢を選んではいけない、と。それは正しいことを言っていますが、ベストな方法ではないと考えています。

 

作問者は、私たちに間違い探しをさせたくて問題を作っているのでしょうか?消去法で解く人にとってはそのようにうつるかもしれません。

そのように解くのであれば、ウォーリーを探せとあまり変わらないように感じます。広大な文章の中から、選択肢が言及している部分を探す。中々見つからないことも当然あるでしょう。

そんなことを選択肢ごとにしていたら、いくら時間があっても足りません

 

記号問題は幹を掴めているかの確認である

作問者は当然、解く人の読解力を見たいわけです。読解力とはウォーリーを探す能力ではありません。記号問題で試したい読解力は、幹を掴む能力だと思っています。

幹とは、聞かれていることに答えるために最小限必要な要素です。例えば気持ちを聞かれている場合は、その気持ちを表す言葉と、その気持ちになった理由。それを大まかに掴めば良いのです。

「大好きな〇〇さんに出会えて嬉しい」

これぐらいの大雑把さで答えられる問題が多いのです。

 

これが記述だと、もう少し細部まで書かなければ、満足のいく点数はもらえません。〇〇さんのことをなぜ好きなのかとか、単純に「出会って嬉しい」だけではなく、その出会いの特殊性とかを書いたりします。「喧嘩したあとずっと謝りたいと思っていた」とかですね。

 

しかし、記号問題は幹さえつかめれば良いという意味で、記述問題ほどの言語化能力は求められていません。

 

選択肢を見る前に、文章に戻って自分で幹を作ろう

では記号問題をウォーリーを探せではなく、読解問題として解くにはどうしたら良いか。そのためには選択肢を見る前に、本文に立ち返って自分で答えの幹(=大雑把な答え)を作る、という作業をすることが大事です。

これが記号選択問題で正答率をあげるための肝です。

 

記号問題をポロポロ落とす生徒はこの作業をしていないことが多いです。問いを読んでそのまま選択肢を読むのです。そして曖昧な自分の記憶を頼りに、これは言っていた、これは言ってなかったと間違い探しをし、迷った時に、「こんなこと文章中で言ってたかな〜?」と本文に戻ってウォーリーを探せをします。

そして、時間をかけた挙句、常識的に考えて正解の選択肢を選んで間違う、みたいなパターンですね。

 

私が推奨する方法は、問いを読んだら、記述問題を解く時と同じように、まずは傍線部に立ち返ります。選択肢はまだ見ません。傍線部の近辺を再読し、自分で答えを作るのです。記述問題ほどの精度は要求されていません。大まかに、幹を作るだけで良いので、大体はそんなに時間はかかりません

そのあと初めて選択肢を読みます。チェックすることは、自分の作った幹と合致するかですが、もちろん完全合致する選択肢が存在することは少ないでしょう。方向性があっていれば正解とすれば良いです。

 

多くの問題で迷いなく答えられるが、迷った時は消去法

ここで、3パターンのケースが登場することになります。

  1. 自分の答えと方向性があっている選択肢が1つだけのパターン
  2. 自分の答えと方向性があっている選択肢が複数あるパターン
  3. 自分の答えと方向性があっているものがないパターン

 

読解の精度が上がってくると1のパターンのように、すぐに1つだけの選択肢に絞れることが多くなってきます。8割程度の問題が1のパターンで解けるようになれば、読解力は十分についていると思います。

 

それでも2のパターンは発生します。この時に多いケースが、最後の2択で迷うパターンです。こうなると、精密に消去法で解くしかないです。選択肢をポイントごとに区切って、ポイントごとに合っているか確認します。選択肢の区切り方ですが、読点でポイントが区切られてることが多いので、読点を目安にポイントごとに分解してください。その上で、各ポイントの正誤を判断します。

 

最後は3のパターンです。方向性が合っているものがないとはいえ、少しでも自分の方向性に合っているものを選ぶことができることは多いです。それもできない、もう選択肢を全く絞ることができない、という場合は、全ての選択肢について精密に消去法をするという方法で解くしかないです。

ただ、そのような状態で消去法をしても正解できる可能性は低いです。その問いについては読解できていないということですから。どうせあまり正解が見込めないなら、時間をかけないことが最善の策です。できるだけ迷わずに、迷ってしまったらもう直感でいくぐらいのスピードでやり、時間を節約した方が全体としては点数が上がると思います。

ちゃんと読めていると、3になるケースはほとんどないでしょう。数回の模試で1問出てくるかどうかというレベルです。

 

ただし、問題の性質上、全ての選択肢について細かく吟味しなければならない問いは存在します。「次の選択肢の中から本文に合っているものを選べ」という、問題文全てを対象にした問いです。

これも2パターンあって、筆者の主張を確認する問題と、枝葉の部分の正誤まで確認する問題です。

前者の場合は、問題文をきちんと読解できていたら主張ぐらいは文章を見返さなくても頭に残っていると思うので、主張が何だったのか思い出し、その上で選択肢を見れば良いです。

後者の場合は、ウォーリーを探せをしろと言っているようなものです。しかしそんなに時間をかけるわけにもいかないので、文章を読んだ記憶から、明らかに間違っている選択肢を消し、残った選択肢については、その内容に言及している部分があるか、本文に戻ってウォーリーを探せをします。

 

まとめ

以上が、私が推奨する記号問題の解き方です。

最後に、大事なことを繰り返します。

選択肢を読む前に、文章に戻って、自分で幹(=大雑把な答え)を作ること。

ウォーリーを探せは極力しないように。

 

 

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国語の読解問題は、文章を全部読んでから問いを解こう

「国語の読解問題は、まず文章を全部読むべきですか?」

 

と保護者の方に聞かれることが多いです。

 

まず文章を通しで読むべし

私の答えはYesです。

文章を全て読み、説明文であればテーマと主張とその主張の根拠を把握し、また、物語文であれば登場人物の心情推移を把握した上で問いにとりかかるのが基本です。

 

記号問題では、頭の中に大まかな流れが入っていれば即座に選んだり、切り捨てたりできる選択肢も多いです。

 

また、抜き出しや記述問題では、傍線部と同じ内容を言っている箇所が重大な手がかりとなることが多いですが、同じ内容を繰り返している箇所を何となく把握できているので、「そういえば別のところでも同じこと言ってたな・・」と重大な根拠の抜けが少なくなります。また、根拠となる場所を見つけるスピードが上がります。

 

さらに、最後の方の問いで聞かれがちな、文章全体のテーマや流れを問う問題の得点率が高くなります

 

と、このように良いことづくめなのです。是非通しで読むべきです。

ではどうして、通しで読まないのか。それは後述していますが、通しで読んでから解くと時間が足りなくなるからです。しかし、ある程度読むスピードが上がれば、通しで読んでから解いた方が時間がかかりません。記号選択問題で迷うことが少なくなったり、抜き出す場所、根拠となる場所を早く見つけられるようになるからです。

 

傍線部の近辺だけ読む、では壁にぶち当たる

冒頭の質問をされる保護者の子供は、文章を読まずに問いをみて、問いで聞かれている傍線部の近辺のみを読んで答えるということを行なっています。

 

傍線部の近辺のみから、全体の文章のテーマ、主張、流れを把握することは困難です。ですので、文章のテーマや主張を把握していないと答えられない問題を落とすことになります

また、傍線部から離れた場所に根拠がある問題も間違うことになります。また記号問題では、文章には書いてないけど、常識的に正しそうな答えを選んで間違ってしまうこともしばしば

 

ただ、そういう問題よりも、傍線部近辺のみから答えを作ることができる問題の方が多いので、致命的な点数になってない場合が多いです。特に学年が低いうちは、傍線部近辺のみ読むだけでも通じることが多いです。

 

しかし、超えられない壁を感じているはず。いまいち点数が伸びないし安定もしないと。そのやり方がハマる時はあります。傍線部近辺のみ読めばほとんどの問いが解けるというテストもたまにはあるでしょう。でも安定して高得点を取れるわけではないでしょう。それはやはり通しで読んでないからです。

 

傍線部のみを見てそれなりの点数を取れる生徒は、元々読解力は高いので、通しで読んでから解くようになるとグッと点数が上がります。

 

本人も、通しで読めば点数がさらに上がるかも、と薄々感じている場合も多いです。ではなぜ読まないかというと、時間がないから。通しで読んでいると時間がなくなって、全問解けなくなるので通しで読んでいないということです。

 

であれば、速く読む訓練をしなければ今の壁を突破することはできません。大問1問程度のまとまった文章を、1分400文字程度のペースで読み切る訓練を日々行いましょう。

 

傍線部に来たら問いを解く、でも壁にぶち当たる。

他にも、壁に当たりがちな解き方として、文章を頭から読むが、傍線部にきたら、その問いを解くという生徒もいます。

これもある程度までは点数が取れます。傍線部の近辺と、傍線部までの文章で答えられる問題が多いからです。ただ、当然ですが、傍線部以降の文章や、全体の主張や流れを問う問題は落としがちになります。

 (例外はあります。接続詞の空欄補充や語句の意味選択は読みながらやるべきです。空欄や傍線部の前後のみを見れば解けますから。)

 

こういう、傍線部に来たら問いを解く生徒が、なぜこういう解き方をするかというと、全部読んだ後に再度傍線部に立ち戻って文章を確認する時間がもったいないからです。

 

ですので、対策は傍線部近辺のみを読む生徒と同様に、読むスピードをあげよう、読む訓練を日々行おう、ということになります。

 

通しで読むときに意識すること

あまり読み慣れていないと、通しで読んだ後に、結局この文章は何が言いたかったんだろう、と大意がわからないままになってしまうことがあります。私自身も昔はそうでした。

これを防ぐには、常になぜだろう、なぜだろうと思い、その答えを探すつもりで読んでいくと良いです。

文章は読者に疑問を抱かせ、文章に引き込み、答えを提示し、また次の疑問を抱かせる、という流れで書かれている場合が多いです。筆者が自分の考えを述べたり、登場人物の気持ちが変化したりするたびに、これってなぜだろう?と思い、「さぁ答えがくるぞ、くるぞ、、」という気持ちで読み進めていると、答えが来た時に「きたー!」と盛り上がり、印象が残ります。

そして、自分が疑問に思ったことは問いで聞かれることも多いのです。なので、問いを解く時に、あ〜これはあの疑問の答えを聞いているんだな、と素早く答えを見つけることにも繋がります。

 

ということで、是非通しで読んでから解きましょう。

 

 

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計算ミスの減らし方

計算ミスで困っている生徒は多いです。中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、定期テストでも。

 

計算ミスの分類

計算ミスと呼ばれる事象にも色々ありますが、大きくは以下の4つになると思います。

  1. 自分の書いた数字の見間違い
  2. 問題の四則演算の記号や数字の見間違い
  3. 転記ミス
  4. 簡単な四則演算の間違い

 

それぞれ軽く説明すると、

1は、自分の書いた数字が雑で、6を0と見間違えたり、3を5と見間違えたりするミス。

2は、問題には5-2と書いているのに、なぜか5+2をしてしまうような間違い。

3は、ひとかたまりの計算を終え、その結果を使って、続きの計算をするときに、先の計算結果を写し間違うミス。

4は、16+25=42としてしまうようなミス。(6+5=12になってしまっている)

 

計算ミスの対策と失敗

最初は私も、計算ミスを上記のように分類し、それぞれに対して対策を立てたのです。

 

対策はざっくり言うと、

1は、数字を丁寧に書く

2は、計算し終わったら、問題の記号と数字を見直す

3は、計算結果を書き写す時は2度確認する

4は、百ます計算をする

 

というものでした。

 

生徒に対策を伝えて取り組んでもらいましたが、あまり効果はなかったですね。

百ます計算をしても、百ます計算はミスらずにできるんです。でもテストの計算問題ではミスってしまう

 

これはなぜだろうかと考えました。

 

仮説と新対策

出した仮説が、

自分が大変だと思う作業をしている時は注意力が落ち、その結果ミスするのでは?

 

ということでした。つまり自分の能力ギリギリのことをしていると、細かなことまで注意できなくなるということです。

 

では対策はというと、計算能力を高めよう、多少の計算問題では難しく感じないようにしよう、という、本当にめちゃくちゃ単純なことでした。

原因を細かく分析して対策するのではなく、とにかく処理能力を高めようという原点回帰。

もちろん、やりがちなミスについては、ミスするたびに注意喚起しますが、そういうやりがちなミスに注意が払えるようになるのも、処理能力が高くなってからだと考えました。

 

具体的には、

その生徒にとって少し難しく感じるであろう計算問題を毎日欠かさず10題こなす

ということでした。

 

塾の計算問題集や、様々な学校の入試問題から、適切な難易度の計算問題を選び、3ヶ月間、本当に毎日欠かさずやりました。

簡単な計算問題ではないので、直しも含めると、この計算練習だけで20分、多い時は30分かかることもありましたが、必要な時間だと割り切り、やり続けました。

 

対策結果

すると1ヶ月たったあたりから変化が見えてきました。初めの頃は正答率3割程度だったのに、正答率が5割に。2ヶ月後には7割に。3ヶ月後には9割合うようになりました。

 

最初の正答率から考えると、驚くべき成長でした。

この訓練の成果は、計算問題のみならず、他の応用問題でのミスも減らし、劇的に算数の点数が上がりました。

 

学んだことは、

  • 計算ミスの原因を細かく分析して対策を立ててもあまり効果はない
  • 計算ミスが起きるのは、処理能力不足により注意力が低下するためであり、それを防ぐには、ややこしい計算でも余裕を持ってできるように、練習量を増やすべし

ということでした。

 

もっと短く言うと、

計算ミス?細かい対策などいらん。難しめの計算練習をたくさんしろ

 

 

ということです。

 

わかっている人は多いと思うのですが、皆さん楽をしようとするのです。

「すぐに、劇的に、計算ミスを減らしたい・・・」

そんな魔法のようなことはそうそう起きません。ごく稀にはいます。チェック項目を教えるだけで計算ミスが減る生徒。でもごくごく稀です。

 

なので、計算ミスが減らないと嘆いてる暇があったら、計算練習をしましょう。

 

計算練習を継続するために

計算練習をしましょうというと、多くの人は1週間くらいは続くのですが、1ヶ月やり続ける人は少数で、3ヶ月も続けられる人は本当に稀です。

計算力の怖いところは、練習しなくなるとすぐに落ちてしまうところです。なので継続が大事です。

 

何も怠けているわけではないと私にはわかります。

なぜ続けられないか。

それは計算練習の優先順位が低いからです。模試の直しが入ったり、学校や塾から急な課題が出たり、苦手な単元の復習で手一杯になったり、などなどできない理由はいくらでも出てきます。

 

なので、本当に計算ミスを減らしたい、計算ミスで困っている、というのであれば、計算練習の優先順位を1番にしなければなりません。

 

勉強を開始するにあたり、まずは絶対に計算練習をする。計算練習が終わらなければ他の勉強はできない、ということをルール化すると良いです。

 

終わりに 

計算ミスを頻発する人にとって、計算ミスを減らすことは、最重要課題と言って良いと思います。それは何も目先の中学受験、高校受験、大学受験を突破するためだけではないです。受験後も勉強は続き、計算も引き続きすることになるからです。

中学受験で計算ミスを克服できなかった人は、中学に入ってから定期テストでミスに泣くことになるでしょう。

 

計算練習に取り組むのが今だろうが半年後だろうが、ミスを減らすために必要な練習量は変わりません。であれば早めにミスを減らした方が、早くから高得点を取れて幸せになれます。

 

さぁ、計算練習いつするの?

 

今でしょ!!

 

 

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読むスピードを上げる訓練方法 〜一文ずつ交互読み〜

家庭教師をしていると「国語の点数が取れないんです」という相談が結構多いです。

 

国語の点数が取れない原因は2つあって、

  1. 読むのが遅い
  2. 解き方のセオリーを知らない 

です。

 

この記事では、特に「1.読むのが遅い」ことを解決する方法を話したいと思います。

 

読むのが遅いことにも細かく原因があって、単純に読み慣れていない場合、読めない漢字が多い場合、語彙力が足りない場合などあります。

 

それらを一度に解決できる方法が、問題文を音読することです。

 

生徒に音読させると、読み慣れることに繋がるのはもちろん、読めない漢字や知らない語句も明らかになるので、逐一教えることができます。

 

だからと言って、単純に問題文の初めから終わりまで生徒に音読させると、集中力が続かないことが多いです。途中でうとうとしてしまったり、息切れして頭に文章が入ってこなくなります。

 

なので、私のオススメは段落ごとや一文ごとなど、ある程度区切って、大人と交互に音読することです。

 

どれぐらいの分量を交互に音読するかは、生徒のレベル次第ですが、まずは一文ずつ交互に音読することをオススメします。

 

メリット 

①先生の読み方に引き寄せることができる

読むスピードが遅い生徒は、語句の区切れがわかっていないことがしばしば。よくつっかえたり、本来は区切らないところで一息入れて読んだりします。

 

なので模範的な読み方を何度も聞かせる必要があります。生徒が読む直前に先生の模範的な読み方を聞く。これを頻繁に繰り返すことで、少しずつですが読み方が自然になっていきます。

 

②先生が読んでいる間も集中力を保つことができる

生徒は自分が音読している時はもちろん文章に集中していますが、先生が読んでいる時はぼーっとしちゃうことがよくあります。先生が1つの段落といった長い分量を読んでいると、生徒にとっては、その間は休憩時間という認識になってしまうようです。

 

先生が音読している間も、当然しっかり文章を追ってほしいですよね。先生の音読を聞くことは、黙読の訓練になるし、先生の読み方から、語句の区切りを学びとったり、意味がわからない語句があったら質問したりしてほしいのです。

 

1文ずつ交互に読めば、自分が読み終わった後、またすぐに自分が読む番がくるため、集中力を維持せざるをえません。

 

③わからない語句の意味を、良いタイミングで教えることができる。

生徒が音読していると、意味をわかっていない語句がなんとなくわかります。読み方がぎこちなくなるからです。でも、音読をさえぎって、「この語句の意味知ってる?」と逐一聞くのは生徒のリズムを崩すのでためらわれます。

 

しかし、一文ずつ交互に読むのであれば、一文読み終えたら一区切りなので、生徒のリズムを崩すことなく逐一語句の意味を確認できます。 

 

語句の意味だけでなく、文意自体がわかっていないときは解説しますし、時には感想を聞くこともあります。このように理解を促すコミュニケーションを密に取ることで、理解の向上と集中力の維持を図ります。

 

素材の選び方

通常は塾の国語のテキストの問題や、テスト・模試の国語の問題を読めば良いと思います。

 

ただ、プラスアルファで素材を見つけたい場合や、塾の問題が難しすぎると感じる場合は、銀本という、各年の主要学校の入試問題を掲載している参考書の中から探すのが良いと思います。

 

音読すべき素材には条件がいくつかあって

  • 生徒のレベルにあった文章
  • 入試に出るような文章
  • 生徒が興味を持てる文章

です。

 

銀本であれば、入試問題ですので入試に出やすい文章が集まっていることはもちろん、色々なレベルの学校の文章が載っているので、ほぼ確実にレベルにあっていてかつ興味の持てる文章を見つけることができます。 

 

銀本とはこれです↓

2020年度受験用 中学入学試験問題集 国語編 男子・共学校 (中学入学試験問題集シリーズ)

 

読む分量について

毎日、もしくは隔日で取り組める量にしましょう。多くても1日あたり、大問2つ程度の文章量で良いと思います。

1度に大量に読んでも、集中力が切れてしまって効果はあまり上がらないでしょう。

「普段は2日1度、大問1つ音読する。でも今日は調子が良いので、大問2つ音読してみる」みたいに集中力が持続する量を見極めてください。

 

目標とその後

一文交互読みは、詰まりなくスムーズに読めるようになればオッケーです。まずはそのあたりを目標に。その後は、400字程度の文章をまとめて読む練習をすれば良いと思います。1分間で読めるようになれば、読むスピードは十分です。

 

以上の方法を実践することで、模試で国語はいつも時間切れだった生徒が、時間内に終わるようになったということが何度もあります。

 

読むスピードが遅くて何をしたら良いかわからないという方は一度お試しあれ。

 

 

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男子校の恋愛事情

私の母校は男子校です。男子校の男子ってどうやって恋愛するか知ってますか?男子校で育ったことないと知らないですよね。

 

それではどうぞご一読ください。女の子と付き合うために頑張る男子校生の健気さを。

 

普通に過ごしていると女子と接点はない。本当にない。

中高生は、学校に行き、クラブ活動をし、家に帰るのが基本ですよね。そんな生活をしていると、女の子と知り合う機会はないです。皆無。絶無。

街に女学生は溢れていますが、声をかける勇気なんてものはありません。勇気以前にどういう声をかけていいのかわからないのです。「おっす」ではないのは間違いない。「ヤァ」がいいのかな。「どうも」なのか。

わからないんです。思春期に入ってから女性と付き合ったことないんですから〜。

 

それでもチャンスはある。文化祭。

でも何もしなくても年に1回だけチャンスが回ってきます。文化祭。男子校の文化祭にくる女の子は高確率で男子と知り合いたいのだろうという想像は働きます。これはチャンス以外の何ものでもありません。

皆虎視眈々と話しかけるチャンスを伺います。そして夕方、大勢が決したころ、皆で今日の成果を報告しあいます。

お前は何人に声かけた?そして何人とアドレスを交換した、と。

 

 

 

ゼロッ!!圧倒的ゼロッ!!!

 

 

 

皆ゼロです。付き合ったことない、普段女性と接する機会がない中学生が声をかけられるわけがないのです!!

中にはいますよ。女性経験豊富なイケメンボーイが。でもイケメンボーイも声かけないんです。

「何人かにアドレス聞かれたわ」

さすがイケメンです。声をかけるために勇気を振り絞るなんて平民のすることなのです。

 

寄らば大樹の陰。紹介。

ならば平民は孤独に耐えるしかないのか。

そうだ、イケメンからおこぼれをもらおう!そう考えるのが自然の成り行きです。イケメンは女の子とのつながりを持っています。

そのイケメンの女友達を紹介してもらうのではなく、イケメンの女友達の友達を紹介してもらうのです。

イケメンの女友達を紹介してもらうのは避けます。イケメンと同じレベルのイケメンが出てくると期待されますからね。

 

この作戦で何人かと知り合えましたが、いかんせん会話が続かない。女の子と何を話せばいいのだろう。男とは下ネタしか話してないしな・・・。ああ、経験値の少なさよ。

女の子と付き合うには経験値が必要なのに、経験を積むには女の子と付き合うことが必要だとは・・・未経験だと就職できない理不尽さに似ています。

ということで付き合うには至りません。

 

年齢の壁を超えるしかないのか。先生。

そして学びます。共通の話題が必要なのだと。顔で魅了できないなら、トークで魅了するしかないのに、会話が弾まないのは致命傷。

ということで、周りに共通の話題を持った女性がいるか・・・いや、いるわけがない!ここは男子校だぞ!

・・・いや待て!生徒ばかり目をとらわれていた。視野狭窄。

 

そうだ、先生がいるぞ!

 

ということで、女性の先生と仲良くなろうとしたこともあります。

20代の世界史の先生で、中々厳しい先生だったので、私の友達からは嫌われていましたが、私は笑顔が素敵な先生だと思っていました。

ということで、授業終わりに毎回声をかけることに。世界史について語ります。おお、女性と知的な会話できている俺すごい。

すると結構仲良くなって、今度遊びましょうよ!というと、本気かわからないけど、「え〜、、いいよ」という返事。

おお!まじか!予想外の返事!いいのか!・・・・いいのか?いや・・・・ダメだろ。

倫理的にあかんやん。

と、なぜだか冷静になってしまいデートは実現せず。 

 

いでよ昔の財産。同窓会。

これは今を頑張って生きていても限界があるなと思ったので、昔の自分の力を借りるしかない!と考えて、同窓会を開こうと思い立ちます。

小学生の頃はよくモテていたのです。ほら、勉強ができて足が速いとモテる法則。

そういう小学校の頃の私のイメージを持っている女の子とは仲を深めやすいと思ったのです。

 

早速卒業アルバムを取り出して、一人一人に電話しようと思います。思い立ったが吉日です。いや、待てよ、と。まずは付き合いたい女の子が来てくれないと意味ないな。

そこで好きだった女の子3名(小学生は心の移り変わりが速いものです)をまずはピックアップ。この3名の誰かと付き合いたい。3名とも来なければ同窓会は開かないぞ。

 

1名は電話不通。1名はこないとの返事。。。そして最後の1名。。。

 

来てくれるとのこと!

 

よし!受話器口でガッツポーズをとりました。すぐさま同じクラスだった全員に電話をかけ、人数を把握、店を予約し、開催!

 

こんなチャンスは早々ないぞ、ということで、ひたすらその子と話し、アドレスをゲット。

そしてその後何回かデートして見事に付き合うことができました。

 

まぁ結局、その後その子には4股されて痛い目を見ました。自分の欲望のために同窓会を開いた天罰かもしれません。

 

ということで、男子校の恋愛事情というか私の思い出話でした。

 

 

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ひと月は頑張れる人間か、ひと月も頑張れない人間か〜受験1ヶ月前〜

寒くなってきましたね。12月の中旬になりました。

そろそろ受験1ヶ月前という方も多いと思います。

 

そこで、受験1ヶ月前に見るべき動画のご紹介。

林修先生が入試1ヶ月前に必ず受験生に話すこと。

こんな趣旨の話をしています。

 

世の中には2種類の人間しかいない。

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か。

 

大きな人生の分かれ目だ。君はどっちになるんだい?


入試1ヶ月前に受験生に話すこと 林修

 

文字起こし

受験生にひと月前に必ずする話があるんですよ。

あとひと月だね。別に君らが頑張ろうが頑張るまいが俺には関係ない。

ただ、これだけは言えるっていうことがある。

ひと月前に必ず言うんだけど、

このひと月頑張れるか、頑張れないかが一生を決めるよ。

 

どういうことかっていうと、

 

ひと月頑張った結果、受かる人が出るよね。

ひと月頑張った結果、落ちる人が出るよね。

ひと月頑張らなかったけど、受かる奴が出るよね。なんか受かっちゃったと。

ひと月頑張らなくて、落ちる奴。まぁこれが一番多いかな。

 

この4つに分かれると。とした時に、

このひと月頑張れて受かった奴、あるいは、頑張ったけど落ちた奴は、いいんですよ。

俺はひと月は頑張れたと。だけどまぁそこまでの準備が足りなかったら落ちるからね。

 

問題はこれ!

受かったけど、なんか最後のひと月で俺は頑張れなかったな。まぁ、まぁ、受かったけど、俺はひと月も頑張れない人間なのかっていう思いで生きて行かなきゃいけないの。

 

そうなるかどうかは君らの自由だよって話をひと月前にするんですよ。

 

ひと月頑張れるってのは実はすごいことで、ひと月頑張れると、1年頑張れるね。1年頑張れる人は、極端な話10年頑張れる。10年頑張れる人はだいたい一生頑張れるんですよ。

 

だからこの受験のひと月、受験勉強って、入試に受かった受かんないっていう、そういうつまんないレベルの話に見えるかもしれないけど、結構そういう人間力試される場なんですよ。

で、これを10代のうちにやっておくことに意味があるんですよ。

それは勉強じゃないくてもいい。スポーツでもいいんですよ。仕事なら仕事でもいいけど、やっぱり10代のうちに、「俺はひと月頑張れるぞ」って自信を持って生きていくかどうか。

 

なかなか自分でそういう目標を見つけるのは大変でしょ。もしそれが見つかってるならいいけど、そうじゃないとしたら受験勉強に参加するってのは悪くはないんですよ。

 

感想

さすが林先生、良いことおっしゃいますねぇ。これは本当に共感する話です。

私が東大入試に臨む時、最後の最後まで頑張った奴、最後ですら頑張らなかった奴がいました。

そして確かに「最後ですら頑張らなかったけど、受かった」って奴は少しいました。天才肌なので、ちょっと勉強すればあっという間に成果をあげる人です。入試前日も前々日も、インターネットで漫画を見て笑っていました。

 

そういう人がちょろちょろいて、まぁ中には受かる人もいます。本当に頭の良い奴っていますから。

 

でもそういう人は東大卒業した後、不本意な人生を送ってる人が多いです。それは何も金銭的に貧しいということではなく、自分の好きな人生を歩めていないなと、はたから見て感じます。仕方なく今の職業を選んでいると思います。

東大理Ⅲ合格者も舌を巻くレベルで頭が良いにも関わらず、ですよ。それだけ頭がよければなんでもできると思うじゃないですか。でもそんなには人生甘くないようで。

これは、必死に頑張ったという経験がないからだと思います。

 

学生時代は、学力が主な価値基準なので、勉強が得意な人はそれほど頑張らなくても世間的に上位のポジションを確保できます。しかし働き出してからは、色んな能力を必要とされます。難しいことを発表したり説明したり、全く専門外のことを調査したり。逆に、同じことを長期間やらされ続けたり。好きでもない人と仲良くしたり、理不尽な叱りに耐えたり、気回し根回し・・・本当に色んな力を求められます。

 

当然、苦手なことをやらなくちゃいけないことも必ず出てきます。そういう時に必死に頑張って乗り越えられるかどうかで、人生を思い通りにできるかどうかが決まってくると思っています。

 

10代のうちに、必死に頑張った経験をしていないと、社会人になって、そういう根性を試される場面に遭遇した時に、頑張ることができない人が多いです。結果、頭が良くても、うまくいかない。

 

一方で、最後の最後までめちゃくちゃ頑張って落ちた人がいます。そういう人がどうなったか。私の知っている友人は、全ての人が1浪して東大に受かりました。

その後の人生でも自分の夢を着々と叶えているように見えます。そこには、必死で頑張ったけど落ちて、悔しくて、浪人中もずっと頑張ったという経験が生きているはずです。

 

だから、私の経験からも、林先生の言う「受験最後の1ヶ月頑張れるかどうかで人生が決まる」っていうのはあながち大げさでもないなと感じています。

 

あなたはどっちですか?

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か

 

 

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