家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

ひと月は頑張れる人間か、ひと月も頑張れない人間か〜受験1ヶ月前〜

寒くなってきましたね。12月の中旬になりました。

そろそろ受験1ヶ月前という方も多いと思います。

 

そこで、受験1ヶ月前に見るべき動画のご紹介。

林修先生が入試1ヶ月前に必ず受験生に話すこと。

こんな趣旨の話をしています。

 

世の中には2種類の人間しかいない。

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か。

 

大きな人生の分かれ目だ。君はどっちになるんだい?


入試1ヶ月前に受験生に話すこと 林修

 

文字起こし

受験生にひと月前に必ずする話があるんですよ。

あとひと月だね。別に君らが頑張ろうが頑張るまいが俺には関係ない。

ただ、これだけは言えるっていうことがある。

ひと月前に必ず言うんだけど、

このひと月頑張れるか、頑張れないかが一生を決めるよ。

 

どういうことかっていうと、

 

ひと月頑張った結果、受かる人が出るよね。

ひと月頑張った結果、落ちる人が出るよね。

ひと月頑張らなかったけど、受かる奴が出るよね。なんか受かっちゃったと。

ひと月頑張らなくて、落ちる奴。まぁこれが一番多いかな。

 

この4つに分かれると。とした時に、

このひと月頑張れて受かった奴、あるいは、頑張ったけど落ちた奴は、いいんですよ。

俺はひと月は頑張れたと。だけどまぁそこまでの準備が足りなかったら落ちるからね。

 

問題はこれ!

受かったけど、なんか最後のひと月で俺は頑張れなかったな。まぁ、まぁ、受かったけど、俺はひと月も頑張れない人間なのかっていう思いで生きて行かなきゃいけないの。

 

そうなるかどうかは君らの自由だよって話をひと月前にするんですよ。

 

ひと月頑張れるってのは実はすごいことで、ひと月頑張れると、1年頑張れるね。1年頑張れる人は、極端な話10年頑張れる。10年頑張れる人はだいたい一生頑張れるんですよ。

 

だからこの受験のひと月、受験勉強って、入試に受かった受かんないっていう、そういうつまんないレベルの話に見えるかもしれないけど、結構そういう人間力試される場なんですよ。

で、これを10代のうちにやっておくことに意味があるんですよ。

それは勉強じゃないくてもいい。スポーツでもいいんですよ。仕事なら仕事でもいいけど、やっぱり10代のうちに、「俺はひと月頑張れるぞ」って自信を持って生きていくかどうか。

 

なかなか自分でそういう目標を見つけるのは大変でしょ。もしそれが見つかってるならいいけど、そうじゃないとしたら受験勉強に参加するってのは悪くはないんですよ。

 

感想

さすが林先生、良いことおっしゃいますねぇ。これは本当に共感する話です。

私が東大入試に臨む時、最後の最後まで頑張った奴、最後ですら頑張らなかった奴がいました。

そして確かに「最後ですら頑張らなかったけど、受かった」って奴は少しいました。天才肌なので、ちょっと勉強すればあっという間に成果をあげる人です。入試前日も前々日も、インターネットで漫画を見て笑っていました。

 

そういう人がちょろちょろいて、まぁ中には受かる人もいます。本当に頭の良い奴っていますから。

 

でもそういう人は東大卒業した後、不本意な人生を送ってる人が多いです。それは何も金銭的に貧しいということではなく、自分の好きな人生を歩めていないなと、はたから見て感じます。仕方なく今の職業を選んでいると思います。

東大理Ⅲ合格者も舌を巻くレベルで頭が良いにも関わらず、ですよ。それだけ頭がよければなんでもできると思うじゃないですか。でもそんなには人生甘くないようで。

これは、必死に頑張ったという経験がないからだと思います。

 

学生時代は、学力が主な価値基準なので、勉強が得意な人はそれほど頑張らなくても世間的に上位のポジションを確保できます。しかし働き出してからは、色んな能力を必要とされます。難しいことを発表したり説明したり、全く専門外のことを調査したり。逆に、同じことを長期間やらされ続けたり。好きでもない人と仲良くしたり、理不尽な叱りに耐えたり、気回し根回し・・・本当に色んな力を求められます。

 

当然、苦手なことをやらなくちゃいけないことも必ず出てきます。そういう時に必死に頑張って乗り越えられるかどうかで、人生を思い通りにできるかどうかが決まってくると思っています。

 

10代のうちに、必死に頑張った経験をしていないと、社会人になって、そういう根性を試される場面に遭遇した時に、頑張ることができない人が多いです。結果、頭が良くても、うまくいかない。

 

一方で、最後の最後までめちゃくちゃ頑張って落ちた人がいます。そういう人がどうなったか。私の知っている友人は、全ての人が1浪して東大に受かりました。

その後の人生でも自分の夢を着々と叶えているように見えます。そこには、必死で頑張ったけど落ちて、悔しくて、浪人中もずっと頑張ったという経験が生きているはずです。

 

だから、私の経験からも、林先生の言う「受験最後の1ヶ月頑張れるかどうかで人生が決まる」っていうのはあながち大げさでもないなと感じています。

 

あなたはどっちですか?

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か

 

 

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We live in an endless 競争社会 〜 How to escape 〜

どうして人は競争するんでしょう。

熾烈な受験競争を勝ち抜いてきた私からしても、競争とは辛いものです。負けず嫌いで、競争に勝つのが好きだとしても、競争自体を長期間楽しめる人はそうはいないと思います。

にも関わらず私たちは競争せずにはいられません。生物は種の保存のため、約40億年もの間競争を繰り返してきたので、競争することは本能なのかもしれません。

 

加えて、人間社会の競争の特徴は終わりがないということです。おそらく終わりはあるのですが、その終着点までたどり着ける人間はほんのごく一部の人間だけです。

 

であるならば、人生のどこかの時点で、意識的に競争から降りるようにした方が幸せになれるのではないか、という考え方がでてきます。

 

この記事では、私が経験した競争を振り返って、競争の不毛さと必要性、そしていつ降りるべきか、その後どうやって生きていくべきかという話をしていきます。

 

私が見てきた競争社会

学生時代

小学校低学年の頃から競争はありました。例えば学校のテストで何点取るかを競い合う。小学校のテストはそんなに難しくないから、真面目に勉強すれば誰でも高得点が取れます。しかし確かに競争はあって、100点を取って他人に勝つと嬉しくなります。

これが、小学校高学年になり、中学受験に参戦すると競争が激化します。

クラス分けで自尊心をくすぐられたり、傷つけられたりして、上を目指すようになっていきます。

運よく一番上のクラスまで行けたとしてもそのクラス内で競争が起きます。

 

中学受験を勝ち抜くと、今度は入学した中学で競争です。選ばれた優秀な人たちとの競争なので、勝ち抜くことは今まで以上に難しくなります。

学生時代にあまり勉強をしなかった父親に、こんなことを言われたことがあります。

「社会人になったらもっと大変なんだから。勉強ぐらいで騒ぐんじゃない」と。

私は不思議でした。なぜなら、

 

  • 大人が働いている間、俺は勉強している。
  • 大人がビールを飲んでいる間、俺は勉強している。
  • 大人が寝ている間、俺はもちろん勉強している。

 

という事実があったからです。 

どう考えても学生の自分の方が凡百の大人よりも遥かに修練していました。社会人の方が大変だとは思えませんでした。

そして社会人になった今はっきり言えることは、トップ層の学生は間違いなく、大人に負けず劣らず熾烈な環境で生きているということです。

 

そんな競争の中でも心が折れなかった者が、大学受験を勝ち抜くことになります。

 

これはトーナメントのようなものです。勝ち上がれば勝ち上がるほど、ライバルも強力になり、勝つためにはさらなる多大な努力を要求されます。

 

そして最悪なことに、このトーナメントには終わりがありません。

 

就活時代

最難関の東京大学に入学後も競争はあります。しかし、勉強の競争は一旦終わります。大学内で成績が良いことはそれほど重要視されないからです。じゃあどういう競争があるのかというと、就活です。勉強偏差値で競い終わった後は、企業偏差値で競うことになります。

 

文系就職なら、戦略コンサルティングファームや外資系投資銀行に就職するのが最難関、次点で商社や大手証券会社など、という、はっきりとはしていないですが、暗黙の序列があります。もちろん他にも、弁護士・公認会計士・国家公務員1種などの最難関文系資格もトップランクとして入ってきます。

 

理系就職は、業界によって序列は様々ですが、私は一時期製薬系の学科に所属していたので製薬業界のことを言えば、新薬開発をしている日系製薬企業大手が最難関、次に外資製薬企業大手、そして製薬以外の本業がある大手日系企業のような序列がありました。

 

ここでも競争に勝ちたい人は少しでも上の企業を狙います。そして勝者は意気揚々と内定先を口にだし、敗者は数年後に転職するんだと悔しがります。

 

社会人時代

私は大手外資系コンサルティングファームに入社しました。

入社後も出世競争が待っています。外資系コンサルティングファームは上司から評価されればどんどん職位が上がっていきます。マネージャーになれば年収は余裕で1,000万円を超えます。皆目先の利益と名声に目をくらませ、いち早くマネージャーになろうと競争します。20代マネージャーもざらにいます。

このように、職位を早くあげることが人生の大きな目的になって、早く昇進した同期を妬み、昇進の遅れた同期を蔑む人が出てきます。そんなドロドロの競争を勝ち抜いてマネージャーになっても、それがゴールではありません。その後は最上職位であるパートナーを目指します。

パートナーになれば年収は数千万円、人によっては億を超えるので、皆さらに必死になります。

 

仲の良かった元上司が先日パートナーになりました。しかし実はパートナーの中でも序列があるのです。

最低ランクのパートナーの年収は5千万円以下です。ここから這い上がって行かねばなりません。新規顧客を獲得し、既存顧客からは大型案件を掘り当てて売上をあげる作業をします。太客を見つけることが大事です。

そうして売上をあげていくと、パートナーを統括するパートナーになります。このあたりからは政治力も非常に大事になってきます。うまくやると社長が見えてきます。社長になれば年収は10億を超えてきます。この地位を巡ってパートナー同士の生臭い政治争いが繰り広げられます。

 

しかし社長になってもまだ競争は終わりません。競合他社に打ち勝つ方法を考え抜き、アメリカ本社からの目標を達成せねばなりません。私が入社した時に社長だった方は数年の在職期間ののちすっかり老け込んでしまいました。相当しんどい思いをしたのでしょう。

目標を達成したら次の目標が課され、結局いつまでも終わらない競争を続けることになります。

 

競争は是か非か

聞いているだけでしんどくならないでしょうか。実際私もしんどいときは多々ありました。それにも関わらず、私はある程度まで競争は必要だと考えています。スキルを身につけ名声を勝ち取るためには、競争に勝つことが手取り早いからです。

 

私が東大に入らなければ家庭教師としての信用は得られていないでしょうし、そういう信用だけではなく、少年時代に頭を酷使したことで思考力が鍛えられ、新しいことでもすぐに理解できるし、少しうまく行かなくても我慢する忍耐力も得られました。思考力と忍耐力は死ぬまで活かせる万能スキルです。これをかなり高度なレベルまで鍛え上げることができたのは競争のおかげでもあります。

 

一方で競争には大きなデメリットもあります。心が疲弊してしまうということです。それによって心が歪んでしまう人も出てきます。必死に努力しているのにうまく競争に勝てないと、自信を喪失し、投げやりになり、鬱になる人も出てきます。また、自分より下のものを蔑み、上のものに嫉妬する人もよく見かけました。そんな心の状態で幸せになれる訳がありません。

 

私たちの人生の目的は競争に勝つことではありません。幸せになることです。だから心を壊してまで競争することは愚かでしかなく、自分の心が元気でいられる範囲で競争するということが大事なのだと思います。

 

どこで競争を降りるべきか 

しかし、競争は放っておくといつまでも続くことになります。永遠に続く競争の中で、心を保っていられる人はごく少数です。普通の人だと、どこかで限界が来て人生を足踏みしてしまいます。最悪の場合は、そこで人生が終わる人もでてきます。そうなる前にどこかで競争から降りるべきだと思っています。

 

ここで「競争を降りること」の意味を定義しておきます。ここでは、「世間からの評価を気にせず、自分の好きなことを追求する」という意味だとします。

 

それでは、いつ競争を降りるべきなのでしょうか。

 

私は「誰にも頼ることなく生きていける能力を身につけた時」だと考えています。

この基準は人によって様々でしょう。わかりやすい例で言えば、会社で何らかのスキルを身につけ、フリーの身になっても多くの人から仕事を貰える状態になった時です。

そうなればつまらない社内競争をする必要はありません。「世の中」という大海原に出て、好きな時に稼ぎ、好きな時に遊ぶ人生を謳歌すれば良いのです。実際に私の友人にはそういう人が何人もいます。

他にも、会社で働いている間に、会社ではなく自分を信用して発注してくれる顧客を何人か確保した時でも良いでしょう。

極端に言えば、高校卒業後はアルバイトで生計を立てることができるので、貧乏でもよければ高校卒業時でも良いでしょう。オススメはしませんが。

 

自分との競争にシフトする

競争から降りて好きなことを続けていても、それで食えるようにならなければまた競争に逆戻りすることになります。

好きなことを続けていくためには努力が必要です。しかしその努力とは他人に勝つための努力ではなく、昨日の自分を越えるための努力です。

競争を降りるということは、「他人との」競争を降りることであり、それは「自分との」競争の始まりを意味します。

自分で自分を評価するための基準を決め、日々昨日の自分よりも勝っているかをチェックする。そんな努力を地道に続けることで、充実感が得られるし、花ひらく日が来るのだと思います。

他人との競争ではどうしても勝者の真似、勝者の一歩先の改善を追い求めてしまいがちになりますが、自分との競争では、誰も考えつかなかった独創性に溢れた境地にたどり着けることがあります。そこにたどり着くことを目標にすれば良いのではないでしょうか。

 

以上、競争の不毛さと必要性、そしてどうやって競争を抜け出し、幸せになるかについて考察しました。

 

 

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世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する

たまにふざけた記事を書きたくなります。今日はそんな気分です。とはいえ、「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」というのはある程度真実だと思います。

 

私の好きな映画の一つにThe Wolf of Wall Streetというものがあります。

主人公は株式を販売する会社を立てて大成功します。その会社では、社員たちが電話で一般人に株式を売りまくります。

そこで始業前に、主人公が社員たちに向かって「とにかく電話して顧客に株式を売りまくれ!」と発破をかける場面があり、私のお気に入りの場面です。

 

要は、電話すればあらゆることが解決するぞ、いいから電話しろ!って言っています。

 

www.youtube.com

 

(2分19秒からのセリフ。一部略)

 

So, you listen to me and you listen well.

よく俺の話を聞け。


Are you behind on your credit card bills?

クレジットカードの支払いが遅れてる?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Is your landlord ready to evict you?

大家に追い出されそうだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Does your girlfriend think you’re a fucking wortheless loser?

彼女にチンケな負け犬と思われてるだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing!

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

I want you to deal with your problems by becoming rich!

金持ちになって問題を解決するんだ!

 

All you have to do today is pick up the phone, and speak the words that I have taught you.

ただ電話をかけて、俺が教えた言葉をいうだけで良い。

 

You’ll be ferocious! You’ll be relentless! You’ll be telephone fucking terrorists!

獰猛に!無慈悲に!電話のテロリストになるんだ!

 

(引用終了)

 

これ、勉強でも似たようなこと言えるなと思ったので、書いておきます。

 

 

よく俺の話を聞け。

 

クレジットカードの支払いが遅れてる?

いいだろう!勉強してビジネスプランを作って公庫から金を借りろ!

 

大家に追い出されそうだって?

いいだろう!勉強して法律を味方にしろ!

 

彼女にチンケな負け犬と思われているだって?

いいだろう!勉強して医者になれ!

 

老後が不安だって?

いいだろう!勉強してFPの知識をつけろ!

 

経済的に豊かになりたい?

いいだろう!勉強して東大に入って投資銀行に入社しろ!

 

女優の彼女が欲しい?

いいだろう!勉強してAIベンチャー企業を作れ!

 

会社の上司がクソだって?

いいだろう!勉強して稼げるスキルを身につけたあと退社しろ!

  

ずっと健康でいられるか不安?

 いいだろう!勉強して栄養学と運動管理学を極めろ!

 

北朝鮮から核が落ちてこないか心配?

いいだろう!勉強して外務省の官僚になれ!

 

アフリカの難民が生きていけるか心配?

いいだろう!勉強して海外の大学院を卒業して国連に入れ!

 

俺も宇宙に行きたい?

いいだろう!勉強してJAXAの試験を突破しろ!

 

勉強してスキルを身につけて問題を解決するんだ!

ただ机に座って解説書を読み込めば良い! 

獰猛に!無慈悲に!勉強の鬼になるんだ!

 

ということで「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」という題名は、当たらずも遠からずというところだと思います。

 

 

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努力の質 part2 〜ライバルはいるか〜

私が小学生の頃、勉強してない時間がないくらい勉強していたのに第一志望の灘に落ちました。努力の量は限界までやっていたので、考えられる原因は2つ。才能不足か努力の質が低かったか。結局努力の質が低かったんだと自分の中では結論づけています。

ということで、以前、努力の質 part1というタイトルで、課題設定の大切さを書きました。

www.yokokate.com

 

今回は、努力の質 part2ということで、努力の質をあげるためにライバルを設定すると良い、という話を書いていきます。

 

私が小6の頃、日能研の友達の中には、模試の結果の表紙にいつも名を連ねる人(友人A)もいて、憧れていました。あぁ、ああいう奴は問題なく灘にいくんだろうな、と。

しかし、受験とは魔物が潜んでいるなぁと思ったのですが、なんとその全国常連の友人Aも灘に落ちてしまい、私と同じ学校に入学したのでした。

 

そして、一番初めの中間テスト。私は灘に落ちて悔しくて、中学に入ってからも結構勉強していたので、初回のテストから学年一桁の順位だったと思います。が、その友人Aは学年2位。「さすがやな〜」と思いつつも、「いや待てよ、もうちょっとで越せる順位だぞ」と思い直し、妥当友人Aに闘志を燃やして色々攻略方法を考えました。

 

すると私は常時学年3位になり、模試で全国に名前が載るようになりました。

ただ、最後まで友人Aには勝てなかったです。。。ですが、小学生時代は模試に自分の名前が載るなんて考えられなかった状態から、割と載るようになった自分の成長に驚いたものです。

 

その原因の一つはやはり友人Aをライバルに定めたことにあると思っています。

 

ライバルの効果

盗むべきスキルの宝庫

私は小学生の頃は塾が言うことを素直に全部やってました。ただひたすら塾の言うことをやれば良いと。そして塾の課題が終われば過去問演習を繰り返してました。他の子が何をやっているのか全然知りませんでした。でも入試が終わって知ったのは、受かった人の中には、日能研以外にも色々やっている人が多かったということです。他塾で評判の良い講座をとったり、家庭教師に教えてもらったり。

しかも終わった後に種明かしかよ〜と、ちょっとずるいなとも思い。。

 

中学校に入ってから、学校は「学校のいうことだけしっかりやっていれば良い」とどこかで聞いたようなことを言っていましたが、そういうセリフは聞き飽きていました。

 

ということで、優秀な生徒が何をやっているか知るのはとても大事だなと思っていたので、私は友人Aのやり方を盗みまくろうと思いました。

  • ノートの取り方
  • 普段の勉強時間
  • 学校指定の参考書以外に使っている参考書
  • 通信講座
  • 暗記の方法
  • いつから試験勉強するのか
  • 試験前にどういう勉強をするのか

もうとにかく影響のありそうなことは聞きまくりました。その上で自分にあった方法を考えました。真似るのではなく盗む(by スティーブ・ジョブズ)。

彼のベストのやり方が自分にもベストだとは限りませんから。

 

面白いのが、私がいい成績をとっていると、他の成績の良い人も私の勉強方法を聞いてくるんですよね。できるやつは、他の人から吸収できるものがないか、色々探ってるみたいです。 

 

モチベーションの維持

私も、もう勉強疲れたなぁと思うことは時々ありましたが、でも友人Aは変わらないモチベーションで勉強してるんですよね。彼とは仲が良くて、一緒に帰ることもありましたが、帰りの電車でも勉強してるし、いつも勉強に対して妥協のない姿勢を見せられていました。

そういう姿を見てると、こいつがこれだけやってるのに、それを追い越そうとしている俺が休んでる場合じゃないなと思えて、気が引き締まったことは何度もありました。

 

一度、数学以外の教科を合計して、私が圧倒的に友人Aに勝っていたことがありました。そして最後に返却されるテストが数学でした。ついに友人Aに勝つ時がきたと思って、数学の点数を見たとたんに驚愕。私は大いにミスって、数学だけで60点縮められて、逆転されたんです。

 

もう悔しくて悔しくて、次回こそはと燃えました。

答案の書き方、授業の受け方、日々どんな勉強をするかなど、数学の勉強方法を1から見直しました。それ以降数学でひどい点数を取ることはなくなりました。

 

このように、ライバルを意識することはモチベーションの維持にすごく役立つと思います。

 

ライバルの選び方

それではどのような人をライバルに選べば良いのでしょうか。良い人を選ばなければその効果も今一つのものになってしまうでしょう。

成績が少し上の人

自分よりも少し成績が上の人。偏差値で言えば3〜5くらい上の人を選ぶと良いです。頑張れば届きそうなレベルです。上すぎると、自分とは違いすぎて追いつけっこないと、無意識に諦める恐れがあります。

もし、その人よりも良い成績を2回連続で取れれば、また偏差値が3~5くらい上の人を候補にしましょう。

こうして少しずつ自分が設定したライバルを抜いていけると気持ち良いですね。

 

いつも会う人

ライバルからスキルをどんどん盗むためにはほぼ毎日会う人をライバルにした方が効率が良いです。勉強している姿を見られたり、どういう勉強方法をしているのか気軽に聞ける人が良いですね。まずは友達になることが必要でしょう。

私の場合、友人Aとは仲良くて毎日話していました。毎日どれくらい勉強が進んでいるのか会話の中でこっそり調査していました。すると昨日授業でやった内容は当然覚えているし、もっと先のことまできっちり覚えているんですね。これを受けて、自分も授業よりも先へ先へと進めていこうと密かに思った経験があります。

このように日々知恵と刺激をもらえる相手が良いですね。

 

人間的に優れている人

徹底的にスキルを盗んでいくので、その人の人間性からも影響を受けてしまいます。もしその人が意地悪い人であれば、知らず知らずのうちに自分も意地悪い人間になってしまう恐れがあります。

ですので、人間的に優れている人をライバルに選びましょう。人間的に優れているとはどういうことか、という定義は人それぞれだと思いますが、自分がその人と一緒に3時間ぐらいお茶する場面を想像して、お茶を楽しめると思うなら、とりあえず良い人と判断して良いと思います。

 

 

以上、ライバルを見つけて努力の質をあげよう、ライバルの選定も慎重に、というお話でした。

 

 

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外さない文章の書き方〜小論文・感想文・ビジネス資料〜

小学生から社会人まで、文章を書く機会は数多くあります。それなのに、文章の書き方を教えてくれる機会はあまりありません。

私は社会人になるまで文章の書き方を知らず、作文やレポートの課題がでた時にはどうやって書けばいいのかわからず困ったものでした。小学生の頃は毎年読書感想文の課題に頭を悩ませ、400字詰めの原稿用紙を前にして、う〜ん、う〜んと長々と唸っていました。

しかし、社会人になって経営コンサル会社に入社し、文章の書き方を訓練されてからは、短い文章でも長い文章でも、簡単に文章が書けるようになりました。

私の経験からすると、文章を書けないという人は書き方を知らない可能性が高いと思います。

そこで、この記事では文章の書き方を解説したいと思います。

ただし、読書感想文のコンクールで賞状をもらうとか、特段に優れた文章を書く秘訣ではないです。大衆に晒されても恥ずかしくないレベルの文章を手早く書く方法です。

 

具体例がある方がわかりやすいと思うので、次の例題を解きながら解説したいと思います。

 

「あなたは『地産地消』の取り組みをどのように評価するか。」

 

構成

文章の構成は

  • 導入
  • 結論
  • 根拠

からなります。

導入部は、結論を述べる前に、読者の意識を話題に向けるためのものです。いきなり結論を述べられては、突飛すぎて読者がスムーズに理解することができません。

結論は、あなたの言いたいことです。その文章を通して一番伝えたいことを書きます。

根拠は、あなたの結論が正しいと言うための理由です。主張の説得性を増すために、複数用意するといいでしょう。ただし、多すぎても読者が理解しきれないので、3個から5個程度を目安にすると良いと思います。

   

骨組みを作る

文章を書き始める前に、まずは骨組みを作ります。骨組みとは構成要素(導入・結論・根拠)を短く、箇条書きで書くということです。

いきなり文章を書き始めては、思いつくままに書いてしまい、方向性の見えない理解しにくい文章になりがちです。なので、まずは骨組みを作り、後から付加的な説明を足していく方法をとりましょう。

 

各要素の詳しい書き方はこれから見ていくとして、私が考えた、例題の導入・結論・根拠はこんな感じです。

 

導入:最近ではスーパーで地産地消のコーナーを見ることも多くなった。地元で採れた野菜ということで、安心・新鮮というメリットを強調している。しかし地元産品はスーパーの言う通り、良いことしかないのだろうか。地元産品のデメリットも踏まえ、地産地消に対する私見を述べたい。

 

結論:地産地消の取り組みは、地場産業を活性化する素晴らしい取り組みではあるものの、経済合理性や供給量の観点からその効果は限定的である

 

根拠1:地産地消は、地方創生・食料自給率向上・地域文化理解に繋がる

根拠2:しかし、輸入品や他地域品と比べると、価格対品質という観点では売れにくい

根拠3:さらに、地元消費者が需要する量を、地元農家だけで供給できるのはごく一部の品目のみ

 

結論の考え方

まずは結論を考えます。あなたの一番伝えたいことを端的に表現してみましょう。

結論で文章の出来の8割が決まると言っても過言ではないので慎重に考えます。以下のことを確認すると良いと思います。

  • 根拠の書きやすさ:最低3つは根拠を書けるか
  • 網羅感:物事の全体を考えているだろうか。メリットだけ、デメリットだけを取り上げたり、物事の一つの特徴だけを取り上げたりしていないか
  • 思考の深さ:結論を読んだ時にもっと知りたいと思える程度に深く考えられたものであるか。既に真理と認められている結論はやめよう(健康のためには睡眠が大事だ等) 

 

根拠の考え方

次に根拠を考えます。結論を支える理由です。結論の正当性を高めるため、根拠は複数用意します。以下のことを確認しながら考えると良いと思います。

  • 網羅感:結論を支えるための根拠は全て揃えているか。(主張がAではなくBだ、の場合、Aでない理由とBである理由を揃えているか等)
  • 事実・常識・お墨付き:根拠がデータに基づく事実か、もしくは一般常識から容易に推測できることか、あるいは専門家から認められていることか

もし調べることが許されているなら、主張の正当性を支えるデータがないか、専門家の発言がないか検索すると良いでしょう。もし試験などで調べることが許されていない場合、一般常識からの推測を使って正当性を高める方法をとりましょう。 

 

結論と根拠を考えるフェーズは、実際には結論を考えてから根拠を書くという順序ではなく、同時に行います。結論を思い浮かべて、それを支える根拠を考える。根拠を考えたり、調べたりしている中で、より良い結論を思いつくことがよくあります。そうすると、そちらを結論として、また根拠を考える、というように結論を考えたり根拠を考えたり、行ったり来たりして考えます。

 

導入の考え方

最後に導入を考えます。読者の意識をスムーズに話題に向けさせ、自分の結論を容易に理解させるための前置きです。

まずは世間一般に認められている事実・常識から話を初めて、問題を提起します。読者の疑問を喚起するわけです。その答えとして、自分の結論を述べるという流れです。 

 

肉付けをする  

骨組みができれば、次は課題の文字数に合わせて肉付けをしていきます。大抵の課題では、文字数に制限があります。「◯字程度で」のような条件です。骨組みができていれば文字数は、長かろうが短かろうが簡単にかけます。

短ければ骨組みのみ書けば良いし、長ければ肉付けします。

肉付けとは、導入や根拠の部分をより詳しく述べるということです。

詳しくするためには

  • 具体例
  • 自分の経験
  • 根拠を支える統計データ
  • 根拠に賛同している専門家の声

などを記述する方法があります。

文字数に合わせて、付け足していけば良いです。

 

例えば、私が上で書いた根拠2について、肉付けすると以下のようになります。

 

地元で作られた農作物が売れるためには、輸入品や他の国内地域からの商品との競争に打ち勝つ必要がある。消費者が商品を選ぶ際に考える基準は価格と質であろう。地元農作物は往往にして大量生産されていないため、割高という価格面でのデメリットがある。では価格が高くなった分、質も高くなっているのだろうか。確かに、地元農作物には安心・新鮮というメリットはあるが、肝心の味という点では明確な強さを感じることは少ない。

価格対質という観点から言えば、分が悪いだろう。その証拠に、私がよく行くスーパーでは地産地消の商品はよく売れ残っており、値引き対象となっている。

 

長くしようと思えば体験談を増やしたり、実際の価格データを記述したりして、いくらでも長くすることができます。

 

結びを書く

全ての根拠に肉付けしたあとは、最後に結びを書きましょう。結びはあなたの文章の重要ポイントの確認をすれば良いです。ただし、既に使った表現を単純に繰り返すことは避けましょう。表現力に乏しい文章という印象になってしまいます。

例題の文章について結びを書くなら、こんな風になるでしょう。

 

地産地消には地元の発展・交流という夢があるが、その夢を地元全体で共有し、現実のものとするためには、まだまだ乗り越えるべき課題が多く、一朝一夕には効果を実感できないだろう。

 

以上、文章の書き方を簡単にみてきました。まずは色んなお題について、あなたの主張の骨組みを書く練習をしてみてください。骨組みがかけるようになれば、肉付けは簡単です。最初は自分の経験談を交える方法を使うと書きやすいと思います。

 

  

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心を強く保つには〜自分に集中〜

成功している人を見ていると共通のことに気づきます。心が強くて、その源泉として、自分に集中しているということが見られます。

例えば、

本田圭佑選手。本田選手が世界的名門チームのACミランから、メキシコのチームであるパチューカに移籍したことは記憶に新しいと思います。メディアからは都落ちだと言われていましたが、本田選手はしっかりと自分の課題(心肺機能の低下)を認識し、その対策として本拠地が高原のパチューカに移籍したのです。

こういう、周りの評価を気にせずに、今の自分にとってベストな選択肢を決められるところに本田選手の「自分」の強さがみてとれます。

本田圭佑選手が世界で活躍する理由。恩師が語る学ぶ力と育成哲学とは(前編) | 辻和洋 | スタディ通信 by Chance for Children

 

他にはApple社創業者のスティーブ・ジョブズもスタンフォード大学でのスピーチで「他人の考えにしたがって生きてはいけない。自分の心と直感に従う勇気を持つことが何よりも大事だ」と述べています。

 

そして坂本龍馬の名言「世の人は我を何とも言わば言え。我が成す事は我のみぞ知る」もまさに、大事をなすには自分に集中することが必要だと教えてくれます。

  

では、自分に集中するためにはどうしたら良いのでしょうか。

 

自己肯定感を高める:プロセスを評価する

自分に集中するための一つの条件として、自己肯定感が高いことが挙げられます。自分で自分をすごいと認めてあげることですね。

結果が出ている時は誰でも自己肯定感が高まると思います。では、結果が出ていない時はどうするのか。

私は、結果にはそれほどこだわらず、プロセスを評価すべきだと思っています。

結果は、頑張ったからといって必ずついてくるものではありません。勝負は時の運というように、自分ではコントロールできないことも影響します。テスト当日体調が悪かった、苦手な問題ばかりが出た、など不確定要素が多い。頑張っても結果が出ない時に自分を褒められないなら、自己肯定感を高く保つことはできないでしょう。

一方、プロセス、つまり精一杯頑張れたかというのは、完全に自分のコントロール下にあります。自己肯定感の基準がプロセスであれば、自分の頑張り次第で確実に自己肯定感を高めることができます。

これは決して自分を甘やかすということではなく、むしろ逆で、自分に厳しくないと効果が出ません。

結果が出なかった時に、それまでの自分を振り返って、誰に見せても恥ずかしくないくらいに、真摯に取り組んできたのかと自問自答します。

そこで、自分に「おう、お前は頑張ったな」と言えるのであれば胸をはればいいと思います。それだけ頑張ったのであれば次に活かせる教訓を得たでしょう。それだけで成功なのです。成長できたということですから。

一方で、自分に対して「ん〜、まだまだやれたな・・・」と思うときは、自己肯定感を高めることはできません。大いに反省して、次こそは自分に胸をはれるぐらいに頑張らなくてはいけません。

 

このように、完全に自分でコントロールできるプロセス、精一杯頑張れたか、頑張っているかということを自分の評価基準にすれば、結果に左右されずに自己肯定感を高めることができると思います。

 

自分で決めて自分で責任を取る:100%自分の意思で決める

自分に集中するための2つ目の秘訣は、自分で決断し、その結果を自分以外のせいにしないということがあります。

日常の大きなことから小さなことまで逐一自分で決めることを意識します。

 

どの会社に入社するか

どの学校を受験するか

上司に従属するのか、反発するのか

どういう方法で勉強するのか

何時間勉強するのか

ランチは何を食べるのか

今日は何色のシャツを着るのか

 

他人にアドバイスを求めることは良いですが、参考にするだけで、あくまで最終決定は100%自分の意思で決めなければいけません。

100%自分の意思で決めたと意識することで、結果に対して自分が100%責任を負う覚悟が芽生えます。

 

また、自分の意思で人生を選択していくために必要な条件が一つあります。

それは、生殺与奪の権利を他人に握られない、ということです。

 

僕が働き始めるまでは、父親に「お前の生殺与奪は俺が握っている。だからお前は俺に従わざるを得ない」と言われていました。確かにその通りです。父親のさじ加減一つで私の生活の豊かさは大きく変動したでしょう。

そんな状態では、父が望む選択肢とは違う選択肢を取ることは難しいです。ですので、私は人生の分岐点に差し掛かった時に、いつも父親の顔がチラつきました。自分が望む選択肢の中から、父親が反対するであろうものは除外しました。

すると、選んだ道でうまくいかなかったら父親の責任にしたくなるのです、そして「自分で選んだ道ではないから頑張ることができないのだ」と、自分に言い訳をしてしまい、弱い心が出てきてしまいます。

 

しかし働き始めてから心がものすごく軽くなったのを覚えています。父親の支配から逃れられたのです。もう私は父親から金銭の支援を受ける必要はない。だから100%自分が望む道を自由に選ぶことができ、その結果は100%私の責任であり、だからこそ腹がすわる、そんな気分でした。

 

これは親子だけの話ではありません。会社との関係もそうです。もし会社をクビになったらどこに行くこともできない、そんな状態だと会社の言いなりにならざるを得ません。自分の気持ちを強く主張することはかなり憚られるでしょう。

そんな状態にならないように、スキルを身につけ、いつでも会社をやめてもやっていけるという状態を作るのが、心を強く保つための条件だと思います。

 

他人の評価を気にしない:自分を一番知っているのは自分 

そして最後の条件が、他人の評価を気にしない、世間の目を気にしない、ということです。 

誰しも、自分が一生懸命取り組んでいることを他人から批判されると、傷つくと思います。それで取り組みをやめてしまう、ということもあるでしょう。

そういう時にも、自分を強く持って、受け流すことが大事です。

 

自分のことは自分が一番知っています。これは事実です。自分がどういうことに興味があって、どういう能力があって、どれだけ頑張っているか。そんなことを正確に知っているのは、この世界中に自分だけです。

だから自分については、自分の意見が一番正しいのだと確信を持つべきです。だからこそ、他人に何を言われても「貴重なご意見ありがとうございます」で済ますことができます。

  

ただし、これは他人のアドバイスを全く聞かないということではなくて、有用だと思えば素直に従うし、無用だと思えば受け流します。この有用か無用かというあなた自身の判断を信じようということです。

 

まとめ

以上、心を強くするためには自分に集中することが必要で、そのためには、自己肯定感を高め、自分で決断し、他人の評価を気にしない、ということが大事だというお話でした。

 

 

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努力の質 part1 〜課題意識を持っているか〜

私が小学生の頃、灘中学志望でしたが、苦労した割に成績は伸びずに結局落ちました。

勉強してない時間がないくらい勉強していたのに落ちた。努力の量は限界までやっていたので、考えられる原因は2つしかありません。才能不足か、努力の質が低かったかです。結局努力の質が低かったんだな、と自分の中では結論づけています。

この記事では、努力の質の重要性と、質をあげるために課題設定をすれば良いという話を書いていきます。

 

課題設定の重要性

私が小学生の頃は、ただ塾に言われたことを漫然とこなしていました。これじゃあ成績があまり上がらなくて当然だと思います。

非常に基本的なことですが、人が成長するのは、できないことができるようになる時です。なので、できないこと=課題を認識せずに成長することはできません。

 

イチローにインタビューする場面を想像してください。

 

あなた「毎日どんな練習していますか?」

イチロー「他のメンバーと同じ練習をしています。」

あなた「なぜその練習をしているんですか?」

イチロー「他のメンバーがやっているからです。」

 

ってありえないですよね。そんな練習方法で能力が伸びるわけないじゃないですか。

イチローも言っています。「考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります。」

でもこれが勉強の話になると、途端に考えない人ばかりになります。もっとなぜその勉強をするのかを考えた方がいいです。

 

こういう問題があって、その原因はこうだから、今この勉強をしている、ということを言えるように考えてください。

 

そして、問題が解消された時に、自分の成長を感じ、さらなるモチベーションに繋がるわけです。

 

課題は大きく3つに分けられる

課題を意識しろと言っても、種類としてどのような課題が存在するか知らないと、見つけることも難しいと思います。

私は課題には3つあると思っています。

  • 分野の課題
  • 方法の課題
  • メンタルの課題

分野の課題とは、どの科目のどの分野を勉強すべきかということです。

方法の課題は、勉強方法・取り組み方全般に対する課題で、例えば、もっと集中できる方法はないか、使う参考書はこれでいいのか、より効率的な時間の使い方はないかと探すことです。

メンタルの課題は、モチベーションをどうやって維持・向上するのか、弱気になった時の対処法などを考えることです。

 

以下、各課題について詳述していきます。

 

分野の課題

重点的に勉強すべき分野です。模試を受けた時に、あまり点数を取れなかった分野が一番わかりやすいですよね。でも、それだけではありません。

  • 模試で点数を取れなかった分野
  • 自分が苦手だと感じている分野
  • 過去問の頻出分野

これらを特定して、重点的に勉強すると良いです。

私が大学受験の時にやっていた方法は、東大模試の過去問を解きまくり、よく間違える問題や抜けている知識を見つけては、発展レベルの参考書で類題演習をしたり、周辺知識の確認をしたりしました。

 

苦手意識がある分野を鍛えない人が多すぎてびっくりします。でもこれはメンタルの問題だったりします。受かりたい気持ちよりも苦手を鍛えるのが面倒だと思う気持ちが勝っているわけです。そういう時はメンタルの問題として捉え、どうすれば自分が苦手と向き合える精神状態になれるのかを考えしょう。

 

方法の課題

勉強方法全般についての課題です。例えば、、

  • ノートの取り方
  • 勉強時間
  • 勉強時間の確保方法
  • いつ勉強するのか(朝か夜か)
  • 使うべき参考書
  • 暗記の方法
  • 類題演習の量
  • 睡眠時間
  • 休憩の頻度
  • 集中できる環境

などです。 

常にこれらのことについて、改善できる方法はないか考えます。

そのためには「試し」が重要です。友達の暗記方法を試したり、ノートの取り方を真似てみたり。休憩までの時間を長くしたり短くしたり。夜遅くまで勉強したり、朝起きて勉強したり、はたまた夜少しやってから朝も少しやってみたり。

色々試して自分にとっての最適な方法を追求すると良いです。

 

メンタルの課題

実はこれが一番大事です。やる気が全国1位なら、成績も全国1位・・・にはなれなくても第一志望合格は確実でしょう。

自分のやる気を少しでも上げる。そして上がったモチベーションを維持する方法を考えてください。

例えば、私は自分でwebサービスを作ることを目指して、働きながらプログラミングを独学していました。

経営コンサルタントとして忙しく働きながら、帰宅後に3時間プログラミングをするのは、自分で決めたこととはいえ、なかなかしんどいものでした。

そこで私はまず作りたいサービスを思い描いて、そのサービスにはどういう機能が必要かを整理しました。すると、今やっている勉強が、将来どの機能を実装する時に役に立つか明確になり、モチベーションアップにつながりました。ゴールを思い描くという方法ですね。

他には、やる気が下がってきたなと感じた時には、有名な起業家のエピソードを読んで、彼らも最初は苦労していたことを確認し、これは必要な苦労なんだと自分に言い聞かせたりもしました。尊敬すべき人物が自分と同じ苦しみを味わっていたと確認するという方法です。

 

細かい話で言えば、私は勉強の後にちょっとした自分へのご褒美を作ることでその日のモチベーションを維持する方法も使っていました。

この勉強が終わればビールを飲んでよし、みたいな軽いものです。

 

自分のやる気を向上させる方法は考えれば色々あると思います。色々試して、良いものを選別し、自分だけのモチベ向上・維持施策を持っておくと良いです。

 

永続的に課題設定と対策を繰り返す

上記のように課題を見つけては改善していきます。そして、これ以上改善できないということはないんです。自分の心身は毎日成長しているので、最適な方法というものも、日々変わっているはずです。

ですので、常に今より効率の良い方法を追求する必要があります。課題設定と改善を永続的に繰り返すのです。

私の暗記方法は小学生の頃から大きく変化してきました。

最初はひたすら書いていました。ある日、書くことは時間を使いすぎると思い、音読を繰り返すようになりました。さらに1ページ1ページ完全に覚える方法から10ページとか20ページとかまとめてさらっと覚えることを複数回繰り返すように変化しました。

今では一旦数十ページをざっと黙読してから、かなりの早口で、お経のように複数回音読する方法になりました。

多分最初から今の方法では覚えることはできなくて、段々と暗記力が鍛えられてきたから、今ではこの方法が合うようになったんだと思います。

このように自分の状態に合わせて永続的により良い方法を見つけていく必要があります。

 

まとめ

以上、漫然と勉強するのではなく、常により良い方法を考えましょう。そのためには自分の課題を意識して、対策をとる。改善しても他に課題がないか、さらに改善できないかを検討し、改善する。このように、課題設定と改善を永続的に繰り返して、効率的な勉強方法を追求し、努力の質をあげていくと良いと思います。

 

 

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