家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

3月28日 コロナについての安倍総理の会見〜学校生活に関する部分を抜粋〜

新型コロナウイルスの影響で、学校が春休みのあと、本当に再開するのか、いつ再開するのか気になっている方も多いと思います。再開したとして、感染対策はどうするのかも気になります。

これらに対する回答も含まれているため、本日3月28日の安倍総理の会見から、学校生活に関する部分のみ抜粋して文字起こししました。括弧内は私による補足です。

 

安倍総理からの説明

新学期からの学校再開にあたり、今週、文部科学省がガイドラインをお示ししました。教室の窓を開けて、換気を徹底するなど、3つの条件(密閉空間・密集した人・密接な会話)を回避する対策を、それぞれの教育現場で徹底的に講じていただくことで、子供達の感染防止に万全を期す考えです。

 

再開に当たっては、来週にももう一度専門家会議を開き、専門的な見地からご意見を伺う考えです。

 

記者からの質問 

(質疑応答はQAの要約の後に、全文を掲載しています。太字が要約です)

Q.学校再開の延期の可能性はあるか?

A.来週の専門家会議の結果によっては延期もありうる。

 

質問全文

学校の再開についてお聞きします。総理、先ほど来週にも専門家会議でXXX(音不明)とおっしゃっていましたけれども、文科省がすでに、新年度から原則として学校を再開する方針を示していますが、

総理、先ほども長期戦になるかとおっしゃっていますが、この原則再開する方針を、専門家会議の意見を踏まえて変更する可能性がある、とお考えでしょうか。

 

安倍総理の回答全文

コロナウイルスを巡る状況は、日々刻々変わっています。ですからその時々に、状況に合わせて、考えなければいけないと、考えています。特に学校、子供達の健康、命がかかっておりますから、それだけ慎重な対応が、特に再開ということについては、必要なんだろうと思います。

19日の専門家の皆様の見解を踏まえて、引き続き十分な警戒を行うことを前提に、新学期からの学校再開に向けた方針の取りまとめを指示をし、そして文部科学省から学校再開に向けて示されたところでございまして、

どのように、ということについては、冒頭説明をさしていただきましたが、もう一度、再開をする前に、冒頭申し上げましたが、専門家の皆様にごぎだん(音不明・会議する意味と思われる)をいただきたい。

ですが、そのごぎだんをいただく段階は、今と同じとは限らないわけであります。ですから、またその段階でご判断をいただきたいと思いますし、地域地域によって、都市部とそうではない地域、東京は大変厳しい状況になっていますが、まだ感染者が出ていない地域もありますので、そういうところについてどうするかということ等も踏まえながら、専門家の皆様のご判断を仰ぎたい。

とりあえずはまず、一斉休校ということについては、今申し上げましたような方向で、再開に向けてまずは準備を進めていただく、その上で、専門家の皆様からご提言をいただき、判断をしていきたいと思っています。

 

Q.マスクがない等、国民は不安だ。また、ロックダウンはありうるのか、できるのか。

A.マスクについては、国内生産の増強などにより、供給量を増加させている。医療・介護施設など、必要性の高い施設分はまずしっかりと確保する。

また、小・中・高の全生徒および教職員分の布製のマスクを、4月中を目途に配布予定。

さらに生産を増強して必要な皆さん幅広く配布したい。

ロックダウンは実施するとしても、罰則のある強制ではなく、要請・指示という形になる。

 

質問全文

国民生活についてお伺いしたいんですけども、マスクが依然としてないんですよね。そうすると、昨日の自粛要請を受けてですね、スーパーは長蛇の列ができておりました。今日はちょっと緩和されているようなんですけども、国民の不安の表れだと思うんですよね。

例えばさっき総理が回避したいとおっしゃっていましたけども、今後行政が物流を止めるとか、あるいは外出を禁止というようなことはありうるのか、もしくはできるのかということをお伺いしたいと思います。

 

安倍総理の回答全文

まずマスクについては、ご承知のように8割近く中国に生産を依存していた中において、我々、国内で新たにマスクを作ってくれるところ、気持ちがある企業にはお願いをしながら、助成金を出して、補助金を出してやってもらっています。

例えば、シャープもマスクを作るなんてことは、全く関係なかった企業でありますが、シャープが、彼ら本格的に作る、そういう努力もして、今月は6億枚を超える規模で供給をし、平年の需要を上回る供給量を確保しています。

また来月は、更なる生産の増強、および、輸入の増加によって7億枚を超える供給を行います。しかし、現下の感染症の影響によって、例年を大幅に上回るマスク需要が発生しているため、供給が追いつかずに、国民の皆様に大変なご不便をおかけしているのは事実であります。

次の経済対策も活用して、更なる生産の増強に引き続き取り組み、必要の高い施設についてはしっかりと供給を確保していきます。

全国の医療機関に対しては、1,500万枚以上の、医療用マスクを確保しました。すでに北海道など17都府県の医療機関に200万枚を超えるマスクを配布済みでありまして、来週までには全ての都道府県に行き渡らせます。

さらに今後も必要となることから、4月中には追加で1,500万枚を確保して配布します。また、介護施設、高齢者施設向けには、布製のマスクを配布する方針でありまして、すでに愛知県内の施設には15万枚が到着済みでありまして、来週半ばまでには2,000万枚以上の確保を完了し、全国50万ヶ所の施設に施設職員および利用者に順次必要な枚数を配布します。

これに加えまして、全国の小中高、これは再開するということを踏まえているんですが、向けに1,100万枚、ざっと計算しますと、小中高生が900万人でありますから、それを上回る、教職員等も含めて、1,100万枚の布製のマスクを今後確保して、4月中を目途に配布をします。

ご承知のようにこの布製のマスクは洗剤で洗えばもう一度使っていくことができます。ですから使い捨てではなくて、何回も使うことができるということでありますので、急激に拡大している需要に対応する鍵となると、考えています。

そして4月中には1億枚を超える布製のマスクの生産が見込まれておりまして、感染拡大防止の観点から、必要な皆さんに幅広く配布をしていきたいと考えております。

そして今おっしゃったロックダウンのような状況、これはただ、例えばフランスと比べて、強制的に罰則を伴ってやる、ということではなくて、例えば知事からはあくまでも要請と指示ということになるわけでございますが、その中でご協力をいただかなければならないと考えております。

 

Q.学校再開の延期がありうるのか再度確認したい。

A.来週の専門家会議の結果によっては延期もありうる。

 

質問全文

学校再開のことについて1点確認させてください。先ほどの話では、来週専門家会議の意見をもう一度踏まえてから判断するとXXX(音不明)ですけれども、専門家会議の判断次第では、学校を再開するという方針が変わるということもありうるという理解でよろしいのかどうか。

 

安倍総理の回答全文

はい。学校再開については、これはあくまでもその時々、これは欧米の例を見ても、たった3日、4日で(状況が)急激に変わります。感染者の数が、70、80人だったところが、あっという間に400、500人、そして1,000人を超えていくと、1週間でガッと変わっていきますから、前にああいう決定をしたからということは全然拘ってはならないと思っています。あくまでも、次の(専門家会議の)専門家の皆様の判断ですが、当然変わることはありうるということです。

 

Q.緊急事態宣言を出す要件は何か。

A.現在は瀬戸際の状況であり、自治体と連携しながら感染拡大防止に全力を尽くす。

 

質問全文

新型コロナウイルスの感染拡大についてお伺いします。東京都では本日、1日としては過去最多の60人以上の感染者が確認され、外出自粛要請で経済にも大きな影響が広がっています。

総理は今、現状について、ギリギリ持ちこたえているとの認識を示されました。政府として、緊急事態宣言を出すような状況に近づいているという認識でしょうか。また、現時点で宣言を行う状況にない場合、今後、感染者数や経済への影響など、具体的にどのような状況になれば、宣言を行う要件を満たすことになるのでしょうか。

 

安倍総理の回答

国内では、新規の感染者数が都市部を中心に増加をし、そして感染源が不明な感染者も増えてきています。また、海外からの輸入が疑われる事例も多数報告されている、と承知をしております。東京都では、3月25日にそれまで過去最多の40例を超える感染者が確認され、さらに増加をしている、と聞いています。

この状況を受け、今週小池知事が重大局面にあるとして、近接の4県知事とも、夜間・休日の外出自粛など、協力を呼びかけていますが、このような現状の状況は、緊急事態宣言との関係で言うと、ギリギリ持ちこたえている状況である、と認識しています。

今の段階においては緊急事態宣言ではありませんが、この状況というのは、まさにギリギリ持ちこたえているということでありまして、瀬戸際の状況が続いている、と認識をしています。こういう強い危機感のもとに、一昨日、改正特措法に基づいて政府対策本部の設置を閣議決定したところでありまして、これによって全ての都道府県に対策本部が設定をされたわけでありますが、自治体ともこれまで以上に緊密に連携をしながら、最悪の事態も想定しながら、感染拡大の防止に全力を尽くして行きたいと思っておりますし、国民の皆様にも一層のご協力をお願いしたいと思います。

 

以上です。

 

タイプミス、聞き間違いなどご容赦ください。気になる部分があれば、実際の会見をお聞きください。


安倍総理が会見「ぎりぎり持ちこたえている」危機感示す【ノーカット】

国語の記号選択問題の解き方 〜幹の確認〜

国語の読解問題といえば記号問題ですね。記述で差がつくとは言われますが、学校によっては大半が記号問題で、記号問題でこそ差がつくという学校も多くあります。

 

消去法は最終手段

記号問題の解き方ですが、よく言われるのは、消去法で解け、と。一部でも間違っている部分があればその選択肢を選んではいけない、と。それは正しいことを言っていますが、ベストな方法ではないと考えています。

 

作問者は、私たちに間違い探しをさせたくて問題を作っているのでしょうか?消去法で解く人にとってはそのようにうつるかもしれません。

そのように解くのであれば、ウォーリーを探せとあまり変わらないように感じます。広大な文章の中から、選択肢が言及している部分を探す。中々見つからないことも当然あるでしょう。

そんなことを選択肢ごとにしていたら、いくら時間があっても足りません

 

記号問題は幹を掴めているかの確認である

作問者は当然、解く人の読解力を見たいわけです。読解力とはウォーリーを探す能力ではありません。記号問題で試したい読解力は、幹を掴む能力だと思っています。

幹とは、聞かれていることに答えるために最小限必要な要素です。例えば気持ちを聞かれている場合は、その気持ちを表す言葉と、その気持ちになった理由。それを大まかに掴めば良いのです。

「大好きな〇〇さんに出会えて嬉しい」

これぐらいの大雑把さで答えられる問題が多いのです。

 

これが記述だと、もう少し細部まで書かなければ、満足のいく点数はもらえません。〇〇さんのことをなぜ好きなのかとか、単純に「出会って嬉しい」だけではなく、その出会いの特殊性とかを書いたりします。「喧嘩したあとずっと謝りたいと思っていた」とかですね。

 

しかし、記号問題は幹さえつかめれば良いという意味で、記述問題ほどの言語化能力は求められていません。

 

選択肢を見る前に、文章に戻って自分で幹を作ろう

では記号問題をウォーリーを探せではなく、読解問題として解くにはどうしたら良いか。そのためには選択肢を見る前に、本文に立ち返って自分で答えの幹(=大雑把な答え)を作る、という作業をすることが大事です。

これが記号選択問題で正答率をあげるための肝です。

 

記号問題をポロポロ落とす生徒はこの作業をしていないことが多いです。問いを読んでそのまま選択肢を読むのです。そして曖昧な自分の記憶を頼りに、これは言っていた、これは言ってなかったと間違い探しをし、迷った時に、「こんなこと文章中で言ってたかな〜?」と本文に戻ってウォーリーを探せをします。

そして、時間をかけた挙句、常識的に考えて正解の選択肢を選んで間違う、みたいなパターンですね。

 

私が推奨する方法は、問いを読んだら、記述問題を解く時と同じように、まずは傍線部に立ち返ります。選択肢はまだ見ません。傍線部の近辺を再読し、自分で答えを作るのです。記述問題ほどの精度は要求されていません。大まかに、幹を作るだけで良いので、大体はそんなに時間はかかりません

そのあと初めて選択肢を読みます。チェックすることは、自分の作った幹と合致するかですが、もちろん完全合致する選択肢が存在することは少ないでしょう。方向性があっていれば正解とすれば良いです。

 

多くの問題で迷いなく答えられるが、迷った時は消去法

ここで、3パターンのケースが登場することになります。

  1. 自分の答えと方向性があっている選択肢が1つだけのパターン
  2. 自分の答えと方向性があっている選択肢が複数あるパターン
  3. 自分の答えと方向性があっているものがないパターン

 

読解の精度が上がってくると1のパターンのように、すぐに1つだけの選択肢に絞れることが多くなってきます。8割程度の問題が1のパターンで解けるようになれば、読解力は十分についていると思います。

 

それでも2のパターンは発生します。この時に多いケースが、最後の2択で迷うパターンです。こうなると、精密に消去法で解くしかないです。選択肢をポイントごとに区切って、ポイントごとに合っているか確認します。選択肢の区切り方ですが、読点でポイントが区切られてることが多いので、読点を目安にポイントごとに分解してください。その上で、各ポイントの正誤を判断します。

 

最後は3のパターンです。方向性が合っているものがないとはいえ、少しでも自分の方向性に合っているものを選ぶことができることは多いです。それもできない、もう選択肢を全く絞ることができない、という場合は、全ての選択肢について精密に消去法をするという方法で解くしかないです。

ただ、そのような状態で消去法をしても正解できる可能性は低いです。その問いについては読解できていないということですから。どうせあまり正解が見込めないなら、時間をかけないことが最善の策です。できるだけ迷わずに、迷ってしまったらもう直感でいくぐらいのスピードでやり、時間を節約した方が全体としては点数が上がると思います。

ちゃんと読めていると、3になるケースはほとんどないでしょう。数回の模試で1問出てくるかどうかというレベルです。

 

ただし、問題の性質上、全ての選択肢について細かく吟味しなければならない問いは存在します。「次の選択肢の中から本文に合っているものを選べ」という、問題文全てを対象にした問いです。

これも2パターンあって、筆者の主張を確認する問題と、枝葉の部分の正誤まで確認する問題です。

前者の場合は、問題文をきちんと読解できていたら主張ぐらいは文章を見返さなくても頭に残っていると思うので、主張が何だったのか思い出し、その上で選択肢を見れば良いです。

後者の場合は、ウォーリーを探せをしろと言っているようなものです。しかしそんなに時間をかけるわけにもいかないので、文章を読んだ記憶から、明らかに間違っている選択肢を消し、残った選択肢については、その内容に言及している部分があるか、本文に戻ってウォーリーを探せをします。

 

まとめ

以上が、私が推奨する記号問題の解き方です。

最後に、大事なことを繰り返します。

選択肢を読む前に、文章に戻って、自分で幹(=大雑把な答え)を作ること。

ウォーリーを探せは極力しないように。

 

 

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自分の忘却曲線を把握しよう 〜効率の良い暗記のために〜

新しい生徒を受け持ったときに必ず確認することの一つが、忘却曲線、つまり記憶がどれぐらいの期間で消えてしまうか、です。

(この記事では、忘却曲線という単語を、よく取り上げられる「エビングハウスの忘却曲線」とは異なる意味で使っています。)

 

記憶を定着させるためには繰り返し覚えることが必要ということは、誰しもが知っていることではありますが、ではどの程度のスパンで繰り返すべきか、ということを知っている人は少ないように思います。

 

もちろんそれは個人個人で違うものです。この記事を読んでいる貴方は、貴方自身の忘却曲線を知っていますか?

 

効率良く暗記するためには、自分の記憶がどの程度の期間でどの程度減少するのか把握することが不可欠です。この記事では、どの程度記憶が残っているときに再暗記するのが良いのかと、そのタイミングを知るための方法について書いていきます。

 

記憶が3割程度残っているタイミングで再度暗記する

暗記というものは、単に繰り返せば良いのではなく、タイミングが非常に大事です。

タイミングが早すぎると記憶定着の効果は小さく、遅すぎるとほとんど忘れてしまって、また0から覚えるのと変わらない状況になります。

 

ではどの程度記憶が残っている状態で再度暗記すべきかですが、私の経験上は3割程度残っている時に再暗記するのが最も効率が良いと感じています。

 

3割程度前回の記憶が残っている状態であれば、思い出すのも速く、また一旦思い出すと強く定着すると感じます。

 

私の場合、「ギリギリ前回の記憶を掘り起こすことができた」という感覚を得られた時に、一番記憶の定着が進むのです。「あ〜やったやった!」という感覚です。

この感覚を得られるのが、概して、前回のことを3割ぐらい覚えているタイミングなのです。

 

個人差があるので3割が絶対ということではなく、一つの目安として考えてください。3割程度しか残っていないと、忘れてしまったことを思い出すときに「あ〜やったやった!」という感覚を得られない人もいるでしょう。この感覚を得られるタイミングであることが大事です。

 

記憶が3割残っている期間を見つける方法

では3割残っている期間をどうやって把握するかですが、何回か実際に試すしかないです。

まず1~2時間ほど、なんでも良いので暗記作業をしてみてください。そして翌日同じぐらいの時刻に、確認テストをします。もちろん、直前に見直すような行為はNGです。確認テストの時まで、暗記した事項を一切見ないようにしておいてください。

 

確認テストをしたあと、全問中何問正解したか割合を出します。これが3割程度なら、再度暗記するべきタイミングは「暗記した日の翌日」となります。2割や1割の正答率の場合は、3割程度は翌日に持ち越せるように暗記の仕方を工夫した方が良いです。

 

私が生徒と行なっている暗記のやり方を記載した以下の記事が参考になると思います。「行き戻り暗記」と「通しで確認」という作業をご覧ください。

www.yokokate.com 

3割より多く残っている場合は、1日よりもっと長い期間記憶を保てるということです。

次は別の範囲を暗記し、1週間空けてみましょう。そして確認テストをし、正解した割合を出します。3割程度であれば、「暗記してから1週間後」が再暗記するべきタイミングとなります。1~2割であれば、「暗記してから3~4日」が再暗記するべきタイミングでしょう。

3割より多く残っている場合は、次は2週間空けて同じことをします。これを繰り返し、何週間で記憶していることが3割程度になるかを確認します。

 

2週間〜4週間ぐらいが標準だと思います。中には3ヶ月ぐらい残っている生徒もいましたが、その生徒はかなり記憶力が良いと思います。

 

再々暗記の忘却曲線も把握する

再暗記すると非常に記憶が定着し、かなりの期間記憶を保つことができます。とはいえ、徐々に忘れていくのが人間というもの。

 

再暗記したことが、どれぐらい記憶に残るかを確認します。今度は3割〜5割の記憶が残る期間を確認します。前回と同様、3割程度残るまで待っても良いのですが、あまり期間が空きすぎると、その間に行われるテストで点数が取れなくなるので、5割程度でも復習することとします。

 

再暗記した日から1ヶ月後に確認テストをし、正解した割合を確認します。3割〜5割程度であれば、再々暗記すべきタイミングは再暗記した日から「1ヶ月後」となります。

5割よりはるかに多く(7割以上目安)正解できたのであれば再々暗記すべきタイミングは「2ヶ月後」で良いでしょう。

 

再々暗記まで行えばかなり記憶は定着し、テストの間違い直しの時に、関連知識を確認する程度で記憶を保持することができます。

 

効率の良い暗記は受験において超強力な武器になる

私は家庭教師をする中で、効率の悪い暗記方法をしている生徒をたくさんみてきました。テスト前だけに詰め込んで数ヶ月放置し、完全に忘却してしまうパターン。頻度高く復習しすぎて時間を無駄に使ってしまうパターン。

 

忘却曲線を把握し、適切なタイミングで暗記できれば、そのような非効率な暗記方法と比べて、半分以下の時間で記憶を定着できるようにもなるでしょう。それは受験生活で合計すると、数百時間の節約になる場合もあります。

なので、私は暗記のタイミングにはとても気を使っています。

 

普段の勉強の中で、復習のタイミングを色々変えてみて、是非自分の忘却曲線、ベストな暗記のタイミングを知ってください。

 

 

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国語の読解問題は、文章を全部読んでから問いを解こう

「国語の読解問題は、まず文章を全部読むべきですか?」

 

と保護者の方に聞かれることが多いです。

 

まず文章を通しで読むべし

私の答えはYesです。

文章を全て読み、説明文であればテーマと主張とその主張の根拠を把握し、また、物語文であれば登場人物の心情推移を把握した上で問いにとりかかるのが基本です。

 

記号問題では、頭の中に大まかな流れが入っていれば即座に選んだり、切り捨てたりできる選択肢も多いです。

 

また、抜き出しや記述問題では、傍線部と同じ内容を言っている箇所が重大な手がかりとなることが多いですが、同じ内容を繰り返している箇所を何となく把握できているので、「そういえば別のところでも同じこと言ってたな・・」と重大な根拠の抜けが少なくなります。また、根拠となる場所を見つけるスピードが上がります。

 

さらに、最後の方の問いで聞かれがちな、文章全体のテーマや流れを問う問題の得点率が高くなります

 

と、このように良いことづくめなのです。是非通しで読むべきです。

ではどうして、通しで読まないのか。それは後述していますが、通しで読んでから解くと時間が足りなくなるからです。しかし、ある程度読むスピードが上がれば、通しで読んでから解いた方が時間がかかりません。記号選択問題で迷うことが少なくなったり、抜き出す場所、根拠となる場所を早く見つけられるようになるからです。

 

傍線部の近辺だけ読む、では壁にぶち当たる

冒頭の質問をされる保護者の子供は、文章を読まずに問いをみて、問いで聞かれている傍線部の近辺のみを読んで答えるということを行なっています。

 

傍線部の近辺のみから、全体の文章のテーマ、主張、流れを把握することは困難です。ですので、文章のテーマや主張を把握していないと答えられない問題を落とすことになります

また、傍線部から離れた場所に根拠がある問題も間違うことになります。また記号問題では、文章には書いてないけど、常識的に正しそうな答えを選んで間違ってしまうこともしばしば

 

ただ、そういう問題よりも、傍線部近辺のみから答えを作ることができる問題の方が多いので、致命的な点数になってない場合が多いです。特に学年が低いうちは、傍線部近辺のみ読むだけでも通じることが多いです。

 

しかし、超えられない壁を感じているはず。いまいち点数が伸びないし安定もしないと。そのやり方がハマる時はあります。傍線部近辺のみ読めばほとんどの問いが解けるというテストもたまにはあるでしょう。でも安定して高得点を取れるわけではないでしょう。それはやはり通しで読んでないからです。

 

傍線部のみを見てそれなりの点数を取れる生徒は、元々読解力は高いので、通しで読んでから解くようになるとグッと点数が上がります。

 

本人も、通しで読めば点数がさらに上がるかも、と薄々感じている場合も多いです。ではなぜ読まないかというと、時間がないから。通しで読んでいると時間がなくなって、全問解けなくなるので通しで読んでいないということです。

 

であれば、速く読む訓練をしなければ今の壁を突破することはできません。大問1問程度のまとまった文章を、1分400文字程度のペースで読み切る訓練を日々行いましょう。

 

傍線部に来たら問いを解く、でも壁にぶち当たる。

他にも、壁に当たりがちな解き方として、文章を頭から読むが、傍線部にきたら、その問いを解くという生徒もいます。

これもある程度までは点数が取れます。傍線部の近辺と、傍線部までの文章で答えられる問題が多いからです。ただ、当然ですが、傍線部以降の文章や、全体の主張や流れを問う問題は落としがちになります。

 (例外はあります。接続詞の空欄補充や語句の意味選択は読みながらやるべきです。空欄や傍線部の前後のみを見れば解けますから。)

 

こういう、傍線部に来たら問いを解く生徒が、なぜこういう解き方をするかというと、全部読んだ後に再度傍線部に立ち戻って文章を確認する時間がもったいないからです。

 

ですので、対策は傍線部近辺のみを読む生徒と同様に、読むスピードをあげよう、読む訓練を日々行おう、ということになります。

 

通しで読むときに意識すること

あまり読み慣れていないと、通しで読んだ後に、結局この文章は何が言いたかったんだろう、と大意がわからないままになってしまうことがあります。私自身も昔はそうでした。

これを防ぐには、常になぜだろう、なぜだろうと思い、その答えを探すつもりで読んでいくと良いです。

文章は読者に疑問を抱かせ、文章に引き込み、答えを提示し、また次の疑問を抱かせる、という流れで書かれている場合が多いです。筆者が自分の考えを述べたり、登場人物の気持ちが変化したりするたびに、これってなぜだろう?と思い、「さぁ答えがくるぞ、くるぞ、、」という気持ちで読み進めていると、答えが来た時に「きたー!」と盛り上がり、印象が残ります。

そして、自分が疑問に思ったことは問いで聞かれることも多いのです。なので、問いを解く時に、あ〜これはあの疑問の答えを聞いているんだな、と素早く答えを見つけることにも繋がります。

 

ということで、是非通しで読んでから解きましょう。

 

 

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計算ミスの減らし方

計算ミスで困っている生徒は多いです。中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも、定期テストでも。

 

計算ミスの分類

計算ミスと呼ばれる事象にも色々ありますが、大きくは以下の4つになると思います。

  1. 自分の書いた数字の見間違い
  2. 問題の四則演算の記号や数字の見間違い
  3. 転記ミス
  4. 簡単な四則演算の間違い

 

それぞれ軽く説明すると、

1は、自分の書いた数字が雑で、6を0と見間違えたり、3を5と見間違えたりするミス。

2は、問題には5-2と書いているのに、なぜか5+2をしてしまうような間違い。

3は、ひとかたまりの計算を終え、その結果を使って、続きの計算をするときに、先の計算結果を写し間違うミス。

4は、16+25=42としてしまうようなミス。(6+5=12になってしまっている)

 

計算ミスの対策と失敗

最初は私も、計算ミスを上記のように分類し、それぞれに対して対策を立てたのです。

 

対策はざっくり言うと、

1は、数字を丁寧に書く

2は、計算し終わったら、問題の記号と数字を見直す

3は、計算結果を書き写す時は2度確認する

4は、百ます計算をする

 

というものでした。

 

生徒に対策を伝えて取り組んでもらいましたが、あまり効果はなかったですね。

百ます計算をしても、百ます計算はミスらずにできるんです。でもテストの計算問題ではミスってしまう

 

これはなぜだろうかと考えました。

 

仮説と新対策

出した仮説が、

自分が大変だと思う作業をしている時は注意力が落ち、その結果ミスするのでは?

 

ということでした。つまり自分の能力ギリギリのことをしていると、細かなことまで注意できなくなるということです。

 

では対策はというと、計算能力を高めよう、多少の計算問題では難しく感じないようにしよう、という、本当にめちゃくちゃ単純なことでした。

原因を細かく分析して対策するのではなく、とにかく処理能力を高めようという原点回帰。

もちろん、やりがちなミスについては、ミスするたびに注意喚起しますが、そういうやりがちなミスに注意が払えるようになるのも、処理能力が高くなってからだと考えました。

 

具体的には、

その生徒にとって少し難しく感じるであろう計算問題を毎日欠かさず10題こなす

ということでした。

 

塾の計算問題集や、様々な学校の入試問題から、適切な難易度の計算問題を選び、3ヶ月間、本当に毎日欠かさずやりました。

簡単な計算問題ではないので、直しも含めると、この計算練習だけで20分、多い時は30分かかることもありましたが、必要な時間だと割り切り、やり続けました。

 

対策結果

すると1ヶ月たったあたりから変化が見えてきました。初めの頃は正答率3割程度だったのに、正答率が5割に。2ヶ月後には7割に。3ヶ月後には9割合うようになりました。

 

最初の正答率から考えると、驚くべき成長でした。

この訓練の成果は、計算問題のみならず、他の応用問題でのミスも減らし、劇的に算数の点数が上がりました。

 

学んだことは、

  • 計算ミスの原因を細かく分析して対策を立ててもあまり効果はない
  • 計算ミスが起きるのは、処理能力不足により注意力が低下するためであり、それを防ぐには、ややこしい計算でも余裕を持ってできるように、練習量を増やすべし

ということでした。

 

もっと短く言うと、

計算ミス?細かい対策などいらん。難しめの計算練習をたくさんしろ

 

 

ということです。

 

わかっている人は多いと思うのですが、皆さん楽をしようとするのです。

「すぐに、劇的に、計算ミスを減らしたい・・・」

そんな魔法のようなことはそうそう起きません。ごく稀にはいます。チェック項目を教えるだけで計算ミスが減る生徒。でもごくごく稀です。

 

なので、計算ミスが減らないと嘆いてる暇があったら、計算練習をしましょう。

 

計算練習を継続するために

計算練習をしましょうというと、多くの人は1週間くらいは続くのですが、1ヶ月やり続ける人は少数で、3ヶ月も続けられる人は本当に稀です。

計算力の怖いところは、練習しなくなるとすぐに落ちてしまうところです。なので継続が大事です。

 

何も怠けているわけではないと私にはわかります。

なぜ続けられないか。

それは計算練習の優先順位が低いからです。模試の直しが入ったり、学校や塾から急な課題が出たり、苦手な単元の復習で手一杯になったり、などなどできない理由はいくらでも出てきます。

 

なので、本当に計算ミスを減らしたい、計算ミスで困っている、というのであれば、計算練習の優先順位を1番にしなければなりません。

 

勉強を開始するにあたり、まずは絶対に計算練習をする。計算練習が終わらなければ他の勉強はできない、ということをルール化すると良いです。

 

終わりに 

計算ミスを頻発する人にとって、計算ミスを減らすことは、最重要課題と言って良いと思います。それは何も目先の中学受験、高校受験、大学受験を突破するためだけではないです。受験後も勉強は続き、計算も引き続きすることになるからです。

中学受験で計算ミスを克服できなかった人は、中学に入ってから定期テストでミスに泣くことになるでしょう。

 

計算練習に取り組むのが今だろうが半年後だろうが、ミスを減らすために必要な練習量は変わりません。であれば早めにミスを減らした方が、早くから高得点を取れて幸せになれます。

 

さぁ、計算練習いつするの?

 

今でしょ!!

 

 

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読むスピードを上げる訓練方法 〜一文ずつ交互読み〜

家庭教師をしていると「国語の点数が取れないんです」という相談が結構多いです。

 

国語の点数が取れない原因は2つあって、

  1. 読むのが遅い
  2. 解き方のセオリーを知らない 

です。

 

この記事では、特に「1.読むのが遅い」ことを解決する方法を話したいと思います。

 

読むのが遅いことにも細かく原因があって、単純に読み慣れていない場合、読めない漢字が多い場合、語彙力が足りない場合などあります。

 

それらを一度に解決できる方法が、問題文を音読することです。

 

生徒に音読させると、読み慣れることに繋がるのはもちろん、読めない漢字や知らない語句も明らかになるので、逐一教えることができます。

 

だからと言って、単純に問題文の初めから終わりまで生徒に音読させると、集中力が続かないことが多いです。途中でうとうとしてしまったり、息切れして頭に文章が入ってこなくなります。

 

なので、私のオススメは段落ごとや一文ごとなど、ある程度区切って、大人と交互に音読することです。

 

どれぐらいの分量を交互に音読するかは、生徒のレベル次第ですが、まずは一文ずつ交互に音読することをオススメします。

 

メリット 

①先生の読み方に引き寄せることができる

読むスピードが遅い生徒は、語句の区切れがわかっていないことがしばしば。よくつっかえたり、本来は区切らないところで一息入れて読んだりします。

 

なので模範的な読み方を何度も聞かせる必要があります。生徒が読む直前に先生の模範的な読み方を聞く。これを頻繁に繰り返すことで、少しずつですが読み方が自然になっていきます。

 

②先生が読んでいる間も集中力を保つことができる

生徒は自分が音読している時はもちろん文章に集中していますが、先生が読んでいる時はぼーっとしちゃうことがよくあります。先生が1つの段落といった長い分量を読んでいると、生徒にとっては、その間は休憩時間という認識になってしまうようです。

 

先生が音読している間も、当然しっかり文章を追ってほしいですよね。先生の音読を聞くことは、黙読の訓練になるし、先生の読み方から、語句の区切りを学びとったり、意味がわからない語句があったら質問したりしてほしいのです。

 

1文ずつ交互に読めば、自分が読み終わった後、またすぐに自分が読む番がくるため、集中力を維持せざるをえません。

 

③わからない語句の意味を、良いタイミングで教えることができる。

生徒が音読していると、意味をわかっていない語句がなんとなくわかります。読み方がぎこちなくなるからです。でも、音読をさえぎって、「この語句の意味知ってる?」と逐一聞くのは生徒のリズムを崩すのでためらわれます。

 

しかし、一文ずつ交互に読むのであれば、一文読み終えたら一区切りなので、生徒のリズムを崩すことなく逐一語句の意味を確認できます。 

 

語句の意味だけでなく、文意自体がわかっていないときは解説しますし、時には感想を聞くこともあります。このように理解を促すコミュニケーションを密に取ることで、理解の向上と集中力の維持を図ります。

 

素材の選び方

通常は塾の国語のテキストの問題や、テスト・模試の国語の問題を読めば良いと思います。

 

ただ、プラスアルファで素材を見つけたい場合や、塾の問題が難しすぎると感じる場合は、銀本という、各年の主要学校の入試問題を掲載している参考書の中から探すのが良いと思います。

 

音読すべき素材には条件がいくつかあって

  • 生徒のレベルにあった文章
  • 入試に出るような文章
  • 生徒が興味を持てる文章

です。

 

銀本であれば、入試問題ですので入試に出やすい文章が集まっていることはもちろん、色々なレベルの学校の文章が載っているので、ほぼ確実にレベルにあっていてかつ興味の持てる文章を見つけることができます。 

 

銀本とはこれです↓

2020年度受験用 中学入学試験問題集 国語編 男子・共学校 (中学入学試験問題集シリーズ)

 

読む分量について

毎日、もしくは隔日で取り組める量にしましょう。多くても1日あたり、大問2つ程度の文章量で良いと思います。

1度に大量に読んでも、集中力が切れてしまって効果はあまり上がらないでしょう。

「普段は2日1度、大問1つ音読する。でも今日は調子が良いので、大問2つ音読してみる」みたいに集中力が持続する量を見極めてください。

 

目標とその後

一文交互読みは、詰まりなくスムーズに読めるようになればオッケーです。まずはそのあたりを目標に。その後は、400字程度の文章をまとめて読む練習をすれば良いと思います。1分間で読めるようになれば、読むスピードは十分です。

 

以上の方法を実践することで、模試で国語はいつも時間切れだった生徒が、時間内に終わるようになったということが何度もあります。

 

読むスピードが遅くて何をしたら良いかわからないという方は一度お試しあれ。

 

 

家庭教師をご希望の方はプロフィールに記載のgmailにご一報ください。訪問エリアは東京・千葉・埼玉です。オンライン指導もしています。 

生徒と行なっている暗記作業 〜実際の写真付き解説〜

先日、生徒と一緒に暗記作業をしていますというツイートをしたら、暗記の仕方を教えてくださいという反響が多かったので、写真付きで詳しく手順を書いてみます。

 

暗記作業を「下ごしらえ」と「仕上げ」に分ける

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初見の知識の暗記にはすごく時間がかかりますが、以前覚えた知識であれば、「あ〜聞いたことあるな」ぐらいの記憶であっても、覚えるスピードは格段に速くなります。

 

なので、何かを覚える時は、じっくり初めて覚える期間と、素早く復習する期間に分けて考えます。

 

下ごしらえ

この最初のじっくり初めて覚える期間を「下ごしらえ期間」と呼ぶこととします。

 

下ごしらえ期間では、初めての知識を時間をかけて覚えます。だけどテストまでは時間があります。当然、時間がたつにつれて次第に忘れていくでしょう。しかし、ここではある程度忘れることは許容してください。最後の仕上げ期間で完璧に覚えます。

 

仕上げ

素早く復習する期間を「仕上げ期間」と呼ぶこととします。

仕上げの期間とは、下ごしらえ期間である程度覚えた知識を素早く総復習する期間です。少し前に一度覚えた知識なので、下ごしらえ期間とは違って、覚えるというよりは、思い出す作業になります。下ごしらえ期間に比べ、暗記スピードは格段に上がります。自ずと、暗記作業自体も下ごしらえ期間とは違ってきます。

  

複数セット

「下ごしらえ&仕上げ」を1セットとします。

1セットで目標の量を覚えることができば、1セットするだけで完了です。あとは1ヶ月程度に1回復習すれば記憶は保持できると思います。

目標の量が1セットでは覚えきれなそうだという場合は、複数セットを実行する計画を立てます。この場合、2セット行うたびに、その2セット分の復習をします。そして最後に、目標の量全てを総復習します。

 

 下ごしらえ期間の長さ

下ごしらえ期間を長くすればするほど、セット数は減り、仕上げ作業は少なくて済むため、時間の節約になります。しかし、下ごしらえ期間を長くすると、下ごしらえ期間の初期に覚えた知識を、仕上げ前に忘れてしまうリスクが高まります。仕上げ期間の前にほとんど忘れてしまっては、もう一度下ごしらえから始めるハメになります。

 生徒の記憶がある程度残っている状態でなくてはいけません。重要単語を投げかければ「あ〜それやったな」という反応が返ってくる程度は覚えていなくてはいけません。

下ごしらえ期間を何週間にするかは、生徒の記憶を保持する力にかなり依存します。

目安としては、2週間〜4週間程度だと思います。 

 

具体例

少々暗記の苦手な子供が、社会の本を200ページ覚えたいとします。この子は1時間で5ページ覚えられるとすると、全て覚えるのに40時間かかります。

週に5時間この本に取り組むとすると、8週間かかる計算です。

 

この子は、初めて覚えた知識は2週間以上経つと記憶から消えるため、2週間毎に復習(仕上げ)をして、記憶を強固にする必要があります。

そうすると8÷2=4セット繰り返す必要があるとわかります。

 

つまり、

下ごしらえ→仕上げを2セットしたのち、その2セット分の復習をし、その後、下ごしらえ→仕上げを2セットし、その2セット分を復習します。その後、200ページ全てを1週間程度で総復習する、という計画になります。200ページを総復習すると聞くと、相当時間がかかるように聞こえるかもしれませんが、それまでに何度も覚えたことなので、かなり定着はしているはずで、作業時間も意外と少なくてすみます

 

下ごしらえ期間での暗記作業

では具体的な作業手順を話します。まずは下ごしらえ期間での暗記作業です。

 

行き戻り暗記

1ページ音読で覚えては、1ページ戻って書いて確認ということを繰り返します。

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ここでは例として、30ページ覚えることを考えましょう。

 

ステップ1 1ページ目と2ページ目を音読で暗記

まず、1ページ目と2ページ目を音読します。

1問1答形式の場合は、問題文と答えの両方を音読します。時間の有効活用のために早口でボソボソと唱えます。重要単語は複数回唱えます。

参考書の場合も音読しますが、暗記マーカーを使って覚えたい単語に色を塗り、その部分は複数回唱えます。

この覚える作業を「音読で暗記作業」と呼ぶこととします。

 

ステップ2 1ページ目を書いて確認 

2ページ目まで終わったら、1ページ目に戻ります。1問1答形式の場合は問題を解いていきましょう。答えを書きます。書けなかった問題は、問題文を音読し、答えを書きます。

 

参考書の場合は、次の写真のように、マーカー部分を色付きシートで隠して、マーカー部分だけ書いて行きます。書けなかった箇所は、その部分の前後も含めて音読し、マーカー部分を書きます。

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この書いて確認する作業を「書いて確認作業」と呼ぶこととします。

お子さんと作業する場合は、保護者は、お子さんが書いた答えの丸つけをしてあげると良いです。

 

ステップ3 3ページ目を音読で暗記後、2ページ目を書いて確認

3ページ目で「音読で暗記作業」をします。その後、2ページ目に戻って、「書いて確認作業」をします。

 

以降のステップ 1ページ音読で暗記しては、1ページ戻って書くことの繰り返し

次は4ページ目で「音読で暗記作業」をして、その後、3ページ目に戻って、「書いて確認作業」をします。

以降、同じように1ページ「音読で暗記作業」をしては、1ページ戻って「書いて確認作業」をします。目標の30ページに到達するまで進めます。

 

通しで確認

引き続き30ページを覚えることを例にとって考えます。

30ページまで行き戻り暗記を終えたら、最後に30ページ全てを通しで確認します。

量が多いので、時間節約のため、基本的には書かずに、音読で確認していきます。これから説明する方法では、間違いやすいところほど何度も確認することになるので、音読でもしっかり記憶させることができます。

 

ステップ1 全問答えを言っていく

1問1答形式の場合は、1ページ目から答えを言っていきます。答えを声に出しては、答えを見て確認します。答えを言えなかったり、間違ったりした問題にはチェックをつけます。30ページまでやりましょう。

 

参考書の場合は、1ページ目から、マーカー部分を色付きシートで隠して、マーカー部分の語句・文章を言っていきます。マーカー部分を声に出しては、マーカー部分を確認します。マーカー部分を言えなかったり、間違ったりした箇所にはチェックをつけます。30ページまでやりましょう。

 

保護者が付き添う場合は、子供に答えを言わせて、保護者が答えを確認し、正解か不正解かを教えてあげるといいです。チェックをつける作業は子供にさせましょう。自分が覚えにくいところを意識させるためです。 

 

参考として、実際の写真を掲載しておきます。通しで確認する時は、間違った箇所にこのようにチェックをつけます。写真では赤いチェックを付けています。

 

1問1答形式の場合の写真

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参考書の場合の写真

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余談ですが、植物の名前など、無味乾燥で覚えづらいものは写真のようにオリジナルゴロを作って覚えると良いです。

 

ステップ2 間違った問題のみ答えを言っていく 

30ページ全てを通しで確認する作業を1回終えると、間違った箇所にチェックがつきます

初めに戻って、再度30ページを通しで確認するのですが、2回目は、チェックが付いている箇所のみ答えていきます。

おそらく、また間違える箇所があるでしょう。間違えた箇所にはまたチェックをつけます。

すると、次の写真のように、2回間違えた箇所には2つのチェックがつきます。(199番と、201番の③)

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30ページまで答えたら、また最初に戻ります。

 

ステップ3 2回間違った問題のみ答えを言っていく

今度は2つチェックが付いているもののみ答えていきます。間違った箇所があれば、またチェックをつけます。すると3回間違った箇所のみ、3つのチェックがつくこととなります。

 

ステップ4 3回間違った問題のみ答えを言っていく

30ページまで答えたら、また最初に戻って、今度は3つチェックが付いているもののみ答えていきます。間違った箇所があればまたチェックをつけます。30ページまで答えたら、今度は4つチェックが付いているもののみ答えていきます。

 

以降のステップ 間違わなくなるまで繰り返す

このように「間違った箇所のみ答えていく」サイクルを繰り返します。1サイクル中に間違わなければそこで終了です。

 

この方法では、覚えづらい箇所ほど何回も確認することになり、しっかり訓練することができます。

 

このように、目標とするページ全てに渡って、間違った箇所のみ何度も確認する作業を「通しで確認作業」と呼ぶこととします。

 

仕上げ期間での暗記作業

仕上げ期間では、通しで確認作業をします。

それまでの下ごしらえ期間でとりあえず覚えた全てのページについて、初めから通しで確認作業をします

量が多くて1日では確認仕切れない場合は作業を2~3日に分割しても良いです。

 

例えば下ごしらえ期間で覚えたページが90ページだとすると、1日で90ページ確認するのは厳しいでしょうから、45ページ×2日や30ページ×3日に分けた方が良いでしょう。

 

作業は上で紹介した、通しで確認作業と同じです。最初から全問口頭で答えていきます。全問です。間違った箇所にチェックをつけながら、最後のページまで進めます。

そして間違った箇所のみまた口頭で答えるという作業を繰り返します。

 

ただし、下ごしらえ期間でつけたマークと混同しないように別のマークを使うことをお勧めします。

仕上げ時に、間違った問題に丸をつけた写真がこちら。二回間違った問題は二重丸になっています(204番)。写真中にはないですが、3回間違えれば三重丸にします。

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1サイクル中に間違えなければそこで仕上げ終了となります。

仕上げが終わった箇所をしばらくしてから復習する場合も、この通しで確認作業をしてください。

 

以上、暗記作業を詳細に解説しました。わからないことがあればメールやツイッターのDMで聞いてください。

 

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