家庭教師の雑感

家庭教師をしている横井が、受験や勉強に関するお役立ち情報を書きます。

男子校の恋愛事情

私の母校は男子校です。男子校の男子ってどうやって恋愛するか知ってますか?男子校で育ったことないと知らないですよね。

 

それではどうぞご一読ください。女の子と付き合うために頑張る男子校生の健気さを。

 

普通に過ごしていると女子と接点はない。本当にない。

中高生は、学校に行き、クラブ活動をし、家に帰るのが基本ですよね。そんな生活をしていると、女の子と知り合う機会はないです。皆無。絶無。

街に女学生は溢れていますが、声をかける勇気なんてものはありません。勇気以前にどういう声をかけていいのかわからないのです。「おっす」ではないのは間違いない。「ヤァ」がいいのかな。「どうも」なのか。

わからないんです。思春期に入ってから女性と付き合ったことないんですから〜。

 

それでもチャンスはある。文化祭。

でも何もしなくても年に1回だけチャンスが回ってきます。文化祭。男子校の文化祭にくる女の子は高確率で男子と知り合いたいのだろうという想像は働きます。これはチャンス以外の何ものでもありません。

皆虎視眈々と話しかけるチャンスを伺います。そして夕方、大勢が決したころ、皆で今日の成果を報告しあいます。

お前は何人に声かけた?そして何人とアドレスを交換した、と。

 

 

 

ゼロッ!!圧倒的ゼロッ!!!

 

 

 

皆ゼロです。付き合ったことない、普段女性と接する機会がない中学生が声をかけられるわけがないのです!!

中にはいますよ。女性経験豊富なイケメンボーイが。でもイケメンボーイも声かけないんです。

「何人かにアドレス聞かれたわ」

さすがイケメンです。声をかけるために勇気を振り絞るなんて平民のすることなのです。

 

寄らば大樹の陰。紹介。

ならば平民は孤独に耐えるしかないのか。

そうだ、イケメンからおこぼれをもらおう!そう考えるのが自然の成り行きです。イケメンは女の子とのつながりを持っています。

そのイケメンの女友達を紹介してもらうのではなく、イケメンの女友達の友達を紹介してもらうのです。

イケメンの女友達を紹介してもらうのは避けます。イケメンと同じレベルのイケメンが出てくると期待されますからね。

 

この作戦で何人かと知り合えましたが、いかんせん会話が続かない。女の子と何を話せばいいのだろう。男とは下ネタしか話してないしな・・・。ああ、経験値の少なさよ。

女の子と付き合うには経験値が必要なのに、経験を積むには女の子と付き合うことが必要だとは・・・未経験だと就職できない理不尽さに似ています。

ということで付き合うには至りません。

 

年齢の壁を超えるしかないのか。先生。

そして学びます。共通の話題が必要なのだと。顔で魅了できないなら、トークで魅了するしかないのに、会話が弾まないのは致命傷。

ということで、周りに共通の話題を持った女性がいるか・・・いや、いるわけがない!ここは男子校だぞ!

・・・いや待て!生徒ばかり目をとらわれていた。視野狭窄。

 

そうだ、先生がいるぞ!

 

ということで、女性の先生と仲良くなろうとしたこともあります。

20代の世界史の先生で、中々厳しい先生だったので、私の友達からは嫌われていましたが、私は笑顔が素敵な先生だと思っていました。

ということで、授業終わりに毎回声をかけることに。世界史について語ります。おお、女性と知的な会話できている俺すごい。

すると結構仲良くなって、今度遊びましょうよ!というと、本気かわからないけど、「え〜、、いいよ」という返事。

おお!まじか!予想外の返事!いいのか!・・・・いいのか?いや・・・・ダメだろ。

倫理的にあかんやん。

と、なぜだか冷静になってしまいデートは実現せず。 

 

いでよ昔の財産。同窓会。

これは今を頑張って生きていても限界があるなと思ったので、昔の自分の力を借りるしかない!と考えて、同窓会を開こうと思い立ちます。

小学生の頃はよくモテていたのです。ほら、勉強ができて足が速いとモテる法則。

そういう小学校の頃の私のイメージを持っている女の子とは仲を深めやすいと思ったのです。

 

早速卒業アルバムを取り出して、一人一人に電話しようと思います。思い立ったが吉日です。いや、待てよ、と。まずは付き合いたい女の子が来てくれないと意味ないな。

そこで好きだった女の子3名(小学生は心の移り変わりが速いものです)をまずはピックアップ。この3名の誰かと付き合いたい。3名とも来なければ同窓会は開かないぞ。

 

1名は電話不通。1名はこないとの返事。。。そして最後の1名。。。

 

来てくれるとのこと!

 

よし!受話器口でガッツポーズをとりました。すぐさま同じクラスだった全員に電話をかけ、人数を把握、店を予約し、開催!

 

こんなチャンスは早々ないぞ、ということで、ひたすらその子と話し、アドレスをゲット。

そしてその後何回かデートして見事に付き合うことができました。

 

まぁ結局、その後その子には4股されて痛い目を見ました。自分の欲望のために同窓会を開いた天罰かもしれません。

 

ということで、男子校の恋愛事情というか私の思い出話でした。

 

 

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ひと月は頑張れる人間か、ひと月も頑張れない人間か〜受験1ヶ月前〜

寒くなってきましたね。12月の中旬になりました。

そろそろ受験1ヶ月前という方も多いと思います。

 

そこで、受験1ヶ月前に見るべき動画のご紹介。

林修先生が入試1ヶ月前に必ず受験生に話すこと。

こんな趣旨の話をしています。

 

世の中には2種類の人間しかいない。

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か。

 

大きな人生の分かれ目だ。君はどっちになるんだい?


入試1ヶ月前に受験生に話すこと 林修

 

文字起こし

受験生にひと月前に必ずする話があるんですよ。

あとひと月だね。別に君らが頑張ろうが頑張るまいが俺には関係ない。

ただ、これだけは言えるっていうことがある。

ひと月前に必ず言うんだけど、

このひと月頑張れるか、頑張れないかが一生を決めるよ。

 

どういうことかっていうと、

 

ひと月頑張った結果、受かる人が出るよね。

ひと月頑張った結果、落ちる人が出るよね。

ひと月頑張らなかったけど、受かる奴が出るよね。なんか受かっちゃったと。

ひと月頑張らなくて、落ちる奴。まぁこれが一番多いかな。

 

この4つに分かれると。とした時に、

このひと月頑張れて受かった奴、あるいは、頑張ったけど落ちた奴は、いいんですよ。

俺はひと月は頑張れたと。だけどまぁそこまでの準備が足りなかったら落ちるからね。

 

問題はこれ!

受かったけど、なんか最後のひと月で俺は頑張れなかったな。まぁ、まぁ、受かったけど、俺はひと月も頑張れない人間なのかっていう思いで生きて行かなきゃいけないの。

 

そうなるかどうかは君らの自由だよって話をひと月前にするんですよ。

 

ひと月頑張れるってのは実はすごいことで、ひと月頑張れると、1年頑張れるね。1年頑張れる人は、極端な話10年頑張れる。10年頑張れる人はだいたい一生頑張れるんですよ。

 

だからこの受験のひと月、受験勉強って、入試に受かった受かんないっていう、そういうつまんないレベルの話に見えるかもしれないけど、結構そういう人間力試される場なんですよ。

で、これを10代のうちにやっておくことに意味があるんですよ。

それは勉強じゃないくてもいい。スポーツでもいいんですよ。仕事なら仕事でもいいけど、やっぱり10代のうちに、「俺はひと月頑張れるぞ」って自信を持って生きていくかどうか。

 

なかなか自分でそういう目標を見つけるのは大変でしょ。もしそれが見つかってるならいいけど、そうじゃないとしたら受験勉強に参加するってのは悪くはないんですよ。

 

感想

さすが林先生、良いことおっしゃいますねぇ。これは本当に共感する話です。

私が東大入試に臨む時、最後の最後まで頑張った奴、最後ですら頑張らなかった奴がいました。

そして確かに「最後ですら頑張らなかったけど、受かった」って奴は少しいました。天才肌なので、ちょっと勉強すればあっという間に成果をあげる人です。入試前日も前々日も、インターネットで漫画を見て笑っていました。

 

そういう人がちょろちょろいて、まぁ中には受かる人もいます。本当に頭の良い奴っていますから。

 

でもそういう人は東大卒業した後、不本意な人生を送ってる人が多いです。それは何も金銭的に貧しいということではなく、自分の好きな人生を歩めていないなと、はたから見て感じます。仕方なく今の職業を選んでいると思います。

東大理Ⅲ合格者も舌を巻くレベルで頭が良いにも関わらず、ですよ。それだけ頭がよければなんでもできると思うじゃないですか。でもそんなには人生甘くないようで。

これは、必死に頑張ったという経験がないからだと思います。

 

学生時代は、学力が主な価値基準なので、勉強が得意な人はそれほど頑張らなくても世間的に上位のポジションを確保できます。しかし働き出してからは、色んな能力を必要とされます。難しいことを発表したり説明したり、全く専門外のことを調査したり。逆に、同じことを長期間やらされ続けたり。好きでもない人と仲良くしたり、理不尽な叱りに耐えたり、気回し根回し・・・本当に色んな力を求められます。

 

当然、苦手なことをやらなくちゃいけないことも必ず出てきます。そういう時に必死に頑張って乗り越えられるかどうかで、人生を思い通りにできるかどうかが決まってくると思っています。

 

10代のうちに、必死に頑張った経験をしていないと、社会人になって、そういう根性を試される場面に遭遇した時に、頑張ることができない人が多いです。結果、頭が良くても、うまくいかない。

 

一方で、最後の最後までめちゃくちゃ頑張って落ちた人がいます。そういう人がどうなったか。私の知っている友人は、全ての人が1浪して東大に受かりました。

その後の人生でも自分の夢を着々と叶えているように見えます。そこには、必死で頑張ったけど落ちて、悔しくて、浪人中もずっと頑張ったという経験が生きているはずです。

 

だから、私の経験からも、林先生の言う「受験最後の1ヶ月頑張れるかどうかで人生が決まる」っていうのはあながち大げさでもないなと感じています。

 

あなたはどっちですか?

 

ひと月は頑張れる人間か

ひと月も頑張れない人間か

 

 

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We live in an endless 競争社会 〜 How to escape 〜

どうして人は競争するんでしょう。

熾烈な受験競争を勝ち抜いてきた私からしても、競争とは辛いものです。負けず嫌いで、競争に勝つのが好きだとしても、競争自体を長期間楽しめる人はそうはいないと思います。

にも関わらず私たちは競争せずにはいられません。生物は種の保存のため、約40億年もの間競争を繰り返してきたので、競争することは本能なのかもしれません。

 

加えて、人間社会の競争の特徴は終わりがないということです。おそらく終わりはあるのですが、その終着点までたどり着ける人間はほんのごく一部の人間だけです。

 

であるならば、人生のどこかの時点で、意識的に競争から降りるようにした方が幸せになれるのではないか、という考え方がでてきます。

 

この記事では、私が経験した競争を振り返って、競争の不毛さと必要性、そしていつ降りるべきか、その後どうやって生きていくべきかという話をしていきます。

 

私が見てきた競争社会

学生時代

小学校低学年の頃から競争はありました。例えば学校のテストで何点取るかを競い合う。小学校のテストはそんなに難しくないから、真面目に勉強すれば誰でも高得点が取れます。しかし確かに競争はあって、100点を取って他人に勝つと嬉しくなります。

これが、小学校高学年になり、中学受験に参戦すると競争が激化します。

クラス分けで自尊心をくすぐられたり、傷つけられたりして、上を目指すようになっていきます。

運よく一番上のクラスまで行けたとしてもそのクラス内で競争が起きます。

 

中学受験を勝ち抜くと、今度は入学した中学で競争です。選ばれた優秀な人たちとの競争なので、勝ち抜くことは今まで以上に難しくなります。

学生時代にあまり勉強をしなかった父親に、こんなことを言われたことがあります。

「社会人になったらもっと大変なんだから。勉強ぐらいで騒ぐんじゃない」と。

私は不思議でした。なぜなら、

 

  • 大人が働いている間、俺は勉強している。
  • 大人がビールを飲んでいる間、俺は勉強している。
  • 大人が寝ている間、俺はもちろん勉強している。

 

という事実があったからです。 

どう考えても学生の自分の方が凡百の大人よりも遥かに修練していました。社会人の方が大変だとは思えませんでした。

そして社会人になった今はっきり言えることは、トップ層の学生は間違いなく、大人に負けず劣らず熾烈な環境で生きているということです。

 

そんな競争の中でも心が折れなかった者が、大学受験を勝ち抜くことになります。

 

これはトーナメントのようなものです。勝ち上がれば勝ち上がるほど、ライバルも強力になり、勝つためにはさらなる多大な努力を要求されます。

 

そして最悪なことに、このトーナメントには終わりがありません。

 

就活時代

最難関の東京大学に入学後も競争はあります。しかし、勉強の競争は一旦終わります。大学内で成績が良いことはそれほど重要視されないからです。じゃあどういう競争があるのかというと、就活です。勉強偏差値で競い終わった後は、企業偏差値で競うことになります。

 

文系就職なら、戦略コンサルティングファームや外資系投資銀行に就職するのが最難関、次点で商社や大手証券会社など、という、はっきりとはしていないですが、暗黙の序列があります。もちろん他にも、弁護士・公認会計士・国家公務員1種などの最難関文系資格もトップランクとして入ってきます。

 

理系就職は、業界によって序列は様々ですが、私は一時期製薬系の学科に所属していたので製薬業界のことを言えば、新薬開発をしている日系製薬企業大手が最難関、次に外資製薬企業大手、そして製薬以外の本業がある大手日系企業のような序列がありました。

 

ここでも競争に勝ちたい人は少しでも上の企業を狙います。そして勝者は意気揚々と内定先を口にだし、敗者は数年後に転職するんだと悔しがります。

 

社会人時代

私は大手外資系コンサルティングファームに入社しました。

入社後も出世競争が待っています。外資系コンサルティングファームは上司から評価されればどんどん職位が上がっていきます。マネージャーになれば年収は余裕で1,000万円を超えます。皆目先の利益と名声に目をくらませ、いち早くマネージャーになろうと競争します。20代マネージャーもざらにいます。

このように、職位を早くあげることが人生の大きな目的になって、早く昇進した同期を妬み、昇進の遅れた同期を蔑む人が出てきます。そんなドロドロの競争を勝ち抜いてマネージャーになっても、それがゴールではありません。その後は最上職位であるパートナーを目指します。

パートナーになれば年収は数千万円、人によっては億を超えるので、皆さらに必死になります。

 

仲の良かった元上司が先日パートナーになりました。しかし実はパートナーの中でも序列があるのです。

最低ランクのパートナーの年収は5千万円以下です。ここから這い上がって行かねばなりません。新規顧客を獲得し、既存顧客からは大型案件を掘り当てて売上をあげる作業をします。太客を見つけることが大事です。

そうして売上をあげていくと、パートナーを統括するパートナーになります。このあたりからは政治力も非常に大事になってきます。うまくやると社長が見えてきます。社長になれば年収は10億を超えてきます。この地位を巡ってパートナー同士の生臭い政治争いが繰り広げられます。

 

しかし社長になってもまだ競争は終わりません。競合他社に打ち勝つ方法を考え抜き、アメリカ本社からの目標を達成せねばなりません。私が入社した時に社長だった方は数年の在職期間ののちすっかり老け込んでしまいました。相当しんどい思いをしたのでしょう。

目標を達成したら次の目標が課され、結局いつまでも終わらない競争を続けることになります。

 

競争は是か非か

聞いているだけでしんどくならないでしょうか。実際私もしんどいときは多々ありました。それにも関わらず、私はある程度まで競争は必要だと考えています。スキルを身につけ名声を勝ち取るためには、競争に勝つことが手取り早いからです。

 

私が東大に入らなければ家庭教師としての信用は得られていないでしょうし、そういう信用だけではなく、少年時代に頭を酷使したことで思考力が鍛えられ、新しいことでもすぐに理解できるし、少しうまく行かなくても我慢する忍耐力も得られました。思考力と忍耐力は死ぬまで活かせる万能スキルです。これをかなり高度なレベルまで鍛え上げることができたのは競争のおかげでもあります。

 

一方で競争には大きなデメリットもあります。心が疲弊してしまうということです。それによって心が歪んでしまう人も出てきます。必死に努力しているのにうまく競争に勝てないと、自信を喪失し、投げやりになり、鬱になる人も出てきます。また、自分より下のものを蔑み、上のものに嫉妬する人もよく見かけました。そんな心の状態で幸せになれる訳がありません。

 

私たちの人生の目的は競争に勝つことではありません。幸せになることです。だから心を壊してまで競争することは愚かでしかなく、自分の心が元気でいられる範囲で競争するということが大事なのだと思います。

 

どこで競争を降りるべきか 

しかし、競争は放っておくといつまでも続くことになります。永遠に続く競争の中で、心を保っていられる人はごく少数です。普通の人だと、どこかで限界が来て人生を足踏みしてしまいます。最悪の場合は、そこで人生が終わる人もでてきます。そうなる前にどこかで競争から降りるべきだと思っています。

 

ここで「競争を降りること」の意味を定義しておきます。ここでは、「世間からの評価を気にせず、自分の好きなことを追求する」という意味だとします。

 

それでは、いつ競争を降りるべきなのでしょうか。

 

私は「誰にも頼ることなく生きていける能力を身につけた時」だと考えています。

この基準は人によって様々でしょう。わかりやすい例で言えば、会社で何らかのスキルを身につけ、フリーの身になっても多くの人から仕事を貰える状態になった時です。

そうなればつまらない社内競争をする必要はありません。「世の中」という大海原に出て、好きな時に稼ぎ、好きな時に遊ぶ人生を謳歌すれば良いのです。実際に私の友人にはそういう人が何人もいます。

他にも、会社で働いている間に、会社ではなく自分を信用して発注してくれる顧客を何人か確保した時でも良いでしょう。

極端に言えば、高校卒業後はアルバイトで生計を立てることができるので、貧乏でもよければ高校卒業時でも良いでしょう。オススメはしませんが。

 

自分との競争にシフトする

競争から降りて好きなことを続けていても、それで食えるようにならなければまた競争に逆戻りすることになります。

好きなことを続けていくためには努力が必要です。しかしその努力とは他人に勝つための努力ではなく、昨日の自分を越えるための努力です。

競争を降りるということは、「他人との」競争を降りることであり、それは「自分との」競争の始まりを意味します。

自分で自分を評価するための基準を決め、日々昨日の自分よりも勝っているかをチェックする。そんな努力を地道に続けることで、充実感が得られるし、花ひらく日が来るのだと思います。

他人との競争ではどうしても勝者の真似、勝者の一歩先の改善を追い求めてしまいがちになりますが、自分との競争では、誰も考えつかなかった独創性に溢れた境地にたどり着けることがあります。そこにたどり着くことを目標にすれば良いのではないでしょうか。

 

以上、競争の不毛さと必要性、そしてどうやって競争を抜け出し、幸せになるかについて考察しました。

 

 

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巣鴨中学の学校説明会と授業参観内容まとめ

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先日巣鴨中学の学校説明会に行ってきたので内容をまとめておきます。

校長先生をはじめ、先生方みなさんが熱くて、心の強い生徒に育ててくれそうだと思いました。子供達に、一流のエリート教育を与えることへの誇りが溢れていました。

子供の心に火をつける。夢を持って叶えてほしい。そのために巣鴨で「やればできる」という経験を一杯積んでほしい。私はそんなメッセージを感じました。

 

それでは、学校説明会のダイジェストと詳細議事録を書いていきます。また、授業参観もしたのでその感想も詳細議事録の下に書いています。

 

ダイジェスト

校長先生による受験生への激励

  • これから入試が終わるまで、今までの勉強時間に加えて、1日10分最高に勉強する時間を作りなさい。入試まで続ければ8時間程度になる。最高に集中した8時間でできることは大きい。
  • 入試が終わったからといって遊び三昧は禁物。せっかく身につけた勉強習慣を手放してはいけない。
  • 5年生はあと1年あるが油断しないこと。自分が大事だと思うことをまとめたノートを作りなさい。努力の証になる。

教育方針の説明

  • 硬教育。今の自分よりも少し上のレベルの課題にチャレンジさせ、やり遂げることで達成感を味わってもらう。
  • 勉強だけじゃなく、クラブも学校行事も頑張ろう。
  • 皆で夢を持って、叶えよう。巣鴨で「やればできる」という経験をたくさん積むことで、夢へ一歩踏み出す勇気を持つことができる。

国際教育の説明

  • ネイティブスピーカーによる英語指導の機会が豊富。
  • イギリスの名門中高一貫校であるイートン校と提携し、3週間イートン校で勉強する機会がある。
  • Sugamo Summer Schoolという、世界で活躍する一流の先生から授業を受ける機会があり、多くの生徒の心に火をつけている。

 

詳細議事録

校長先生による受験生への激励

  • 今年は参加者が多い。
  • 6年生は今の時期に焦ってはダメ。条件は皆同じ。落ち着いて勉強しよう。
  • 目で追うだけの勉強はダメ。手を動かせ。
  • 模試の偏差値は上下すると思うが、低くても気にするな。できると思うことが大事。できると思うから本当にできるようになるのだ。
  • これから入試が終わるまで、今までの勉強時間に、1日プラス10分だけでいいから最高に集中する時間を作ろう。
    • 積み重ねれば8時間ぐらいになる。
    • 自分の限界を超える経験をしよう。
    • あと少しでくじけてはいけない。
  • 入試が終わったからといってゲーム三昧はダメ。
    • せっかく身につけた勉強の習慣を捨てては勿体無い。
    • 本当の目標は合格の先にあるはず。努力を積み重ねてこそ目標が達成される。
  • 5年生はあと1年あるが油断するな。
    • 基礎をしっかりと。
    • 大事だと思うことをノートに書き留めていけ。
      • このノートは努力を物理的に体感できるものとなる。自信が出る。
      • 入試に必要なことすべてを書き留めることはできない。しかしそのノートに書かれていることをきっかけに、他の知識も思い出せる状態になる。 

 

教育方針の説明

  • 一言で表すと硬教育。
    • 軟教育という言葉もある。これはわかりやすく、かみ砕いて教えようという意味。
    • 硬教育でももちろんわかりやすく教えるが、歯ごたえのある課題、今の自分のレベルよりも少し上のレベルの課題に取り組もうという方針。
    • 頑張らなくては達成できないことにチャレンジしようという方針。
      • 例えばその方針を体現しているのが、毎日の小テスト。
      • 5分という短いものなのでやればできるはず。だから、頑張ろう。できるから。このような達成感を積み重ねよう。
  • 巣鴨の勉強が中心。塾に頼る必要はない。
  • 勉強もクラブも学校行事も頑張ろう。
    • クラブは週3日以内。運動系・文化系たくさんある。
  • 皆で夢を持って、叶えよう。
    • 見るだけじゃダメ。実行しよう。
    • そのために、やればできるという経験を巣鴨中学・高校でたくさん積み重ねてほしい。将来、夢に向かって1歩踏み出す勇気が持てるはず。

 

国際教育の説明

  • ネイティブスピーカーによる英語指導が豊富。
    • 高2の英作文授業はネイティブと日本人による添削。授業外でも指導してくれる体制あり。
    • 東大英作文特化のクラスもあり。
    • もちろん英会話も。オンライン英会話レッスンで自宅でも学習できる体制あり。
  • イギリスの名門中高一貫校イートン校と提携し、サマースクールを実施。
    • イギリス首相を20人も輩出した名門。愛子様がサマースクールに行って有名になった。
    • サマースクールとして、夏休みにイートン校で勉強と寮生活をすることができる。3週間。
    • 日本からは、巣鴨学園と学習院からしか受け入れていない。
    • 中にはイートンサマースクールを機にイギリスの名門高校クライストカレッジに留学し、その後オックスフォード大学に入学した卒業生も。
    • 巣鴨学園が推薦すればクライストカレッジに優先的に入学できる。
  • Sugamo Summer Schoolで、生徒の心に火を付ける。
    • イートン校を卒業した、世界で活躍する一流の先生を巣鴨中学・高校に招き、専門分野の授業をしてもらう。
      • オクスフォード大学出身で、元イギリス代表水泳選手のジャック先生は、建築家でもあり、巣鴨中学で水泳や設計の授業を実施。
      • オクスフォード大学出身、イギリスの元外交官でセミプロ歌手のトミー先生が歌を教えてくれたり。
    • 勉強だけではなく、好きなことを追求して良いんだよという姿を見せたい。

 

今年度入試の説明

筆者注:入試の説明の記載はかなり省略しました。入試のポイントは説明会に行った方だけが聞けた方が良いと思いますので。

  • 全般
    • 例年の結果を見ると、6割が合格最低点の目安。180点とると安心。
  • 国語
    • トメ、ハネ、ハライはある程度許容するが丁寧に。
    • 読解問題2題合わせて、文章の文字数が6,000字を超えることはない。
    • 抜き出しは、漢字や句読点の転記ミスが多いので注意。
  • 理科
    • 漢字指定の問題が出ることもある。
    • 計算問題は桁数の指定があるので注意。
    • 平均点は30点程度。
    • 傾向に変化なし。
  • 社会
    • 大学入試の傾向と同様に、リード文を増加させている。問題文をきちんと読み取ってほしい。
    • 平均点は30点前後。
  • 算数
    • 大問は4問。
    • 方程式使用可。
    • 大問は易しいものから難しいものへとは並んでいないので、解きやすいものから解くこと。
  • 算数選抜
    • 5つの力を試している。
      • 計算力
      • 基礎力(典型題を解く力)
      • 文章を読んで理解する力(長めの文章題)
      • 考える、想像する力
      • 説明する力(考え方を文章で答える問題。なぜそうなるのかの説明)

授業の様子

英語と数学と世界史の授業を見てきました。

 

英語はとてもわかりやすく、かつ授業の速さがスピーディでした。「〜がポイントだぞ〜、そこに丸つけとけ〜」など、模試に出そうなところもちゃんと教えてくれていてグッド。時々笑いも起きていて、上手い先生だなぁと思いました。

 

数学はまるで個別指導のようでした。プリントを配って生徒に解かせる。生徒は各大問を解けたら手を挙げる。そうすると先生が席まできて答案をチェックしてくれて、正解であれば次の問題に進めるという授業でした。導出過程も一人一人ちゃんと見てくれているようで、丁寧な授業だなと感じました。

 

世界史は中国の王朝の変遷を解説している授業でした。黒板に大きな地図を貼って、地理情報や歴史豆知識も教えながら解説していました。頻繁に生徒に問いかけているのが印象的でした。

先生「さぁここの地名は〜・・・」

複数生徒「建業」

答える生徒を当てる方式ではなく、誰かが答えるのを待つ方式でした。生徒が恥ずかしがらずにすぐに答えるのが好印象でした。

 

全般的に授業中に友達と勉強の話をすることが許されているようでした。なので、わからないところを小声で近くの友達に聞いて解決するというようなことはよく行われており、それは特に注意されないようでした。巣鴨のスパルタ教育から授業中一言も喋るな!というイメージを持っていたので、そんなイメージよりはやや自由な感じがあり、好印象でした。

 

以上、熱い学校でした。子供の心を強く育てたいと願う方には色々な仕掛けを用意してくれている学校だと思います。

 

 

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世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する

たまにふざけた記事を書きたくなります。今日はそんな気分です。とはいえ、「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」というのはある程度真実だと思います。

 

私の好きな映画の一つにThe Wolf of Wall Streetというものがあります。

主人公は株式を販売する会社を立てて大成功します。その会社では、社員たちが電話で一般人に株式を売りまくります。

そこで始業前に、主人公が社員たちに向かって「とにかく電話して顧客に株式を売りまくれ!」と発破をかける場面があり、私のお気に入りの場面です。

 

要は、電話すればあらゆることが解決するぞ、いいから電話しろ!って言っています。

 

www.youtube.com

 

(2分19秒からのセリフ。一部略)

 

So, you listen to me and you listen well.

よく俺の話を聞け。


Are you behind on your credit card bills?

クレジットカードの支払いが遅れてる?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Is your landlord ready to evict you?

大家に追い出されそうだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing.

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

Does your girlfriend think you’re a fucking wortheless loser?

彼女にチンケな負け犬と思われてるだって?

 

Good! Pick up the phone and start dialing!

いいだろう!電話をとってダイヤルしろ!

 

I want you to deal with your problems by becoming rich!

金持ちになって問題を解決するんだ!

 

All you have to do today is pick up the phone, and speak the words that I have taught you.

ただ電話をかけて、俺が教えた言葉をいうだけで良い。

 

You’ll be ferocious! You’ll be relentless! You’ll be telephone fucking terrorists!

獰猛に!無慈悲に!電話のテロリストになるんだ!

 

(引用終了)

 

これ、勉強でも似たようなこと言えるなと思ったので、書いておきます。

 

 

よく俺の話を聞け。

 

クレジットカードの支払いが遅れてる?

いいだろう!勉強してビジネスプランを作って公庫から金を借りろ!

 

大家に追い出されそうだって?

いいだろう!勉強して法律を味方にしろ!

 

彼女にチンケな負け犬と思われているだって?

いいだろう!勉強して医者になれ!

 

老後が不安だって?

いいだろう!勉強してFPの知識をつけろ!

 

経済的に豊かになりたい?

いいだろう!勉強して東大に入って投資銀行に入社しろ!

 

女優の彼女が欲しい?

いいだろう!勉強してAIベンチャー企業を作れ!

 

会社の上司がクソだって?

いいだろう!勉強して稼げるスキルを身につけたあと退社しろ!

  

ずっと健康でいられるか不安?

 いいだろう!勉強して栄養学と運動管理学を極めろ!

 

北朝鮮から核が落ちてこないか心配?

いいだろう!勉強して外務省の官僚になれ!

 

アフリカの難民が生きていけるか心配?

いいだろう!勉強して海外の大学院を卒業して国連に入れ!

 

俺も宇宙に行きたい?

いいだろう!勉強してJAXAの試験を突破しろ!

 

勉強してスキルを身につけて問題を解決するんだ!

ただ机に座って解説書を読み込めば良い! 

獰猛に!無慈悲に!勉強の鬼になるんだ!

 

ということで「世の中の大体の不幸は勉強すれば解決する」という題名は、当たらずも遠からずというところだと思います。

 

 

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努力の質 part2 〜ライバルはいるか〜

私が小学生の頃、勉強してない時間がないくらい勉強していたのに第一志望の灘に落ちました。努力の量は限界までやっていたので、考えられる原因は2つ。才能不足か努力の質が低かったか。結局努力の質が低かったんだと自分の中では結論づけています。

ということで、以前、努力の質 part1というタイトルで、課題設定の大切さを書きました。

www.yokokate.com

 

今回は、努力の質 part2ということで、努力の質をあげるためにライバルを設定すると良い、という話を書いていきます。

 

私が小6の頃、日能研の友達の中には、模試の結果の表紙にいつも名を連ねる人(友人A)もいて、憧れていました。あぁ、ああいう奴は問題なく灘にいくんだろうな、と。

しかし、受験とは魔物が潜んでいるなぁと思ったのですが、なんとその全国常連の友人Aも灘に落ちてしまい、私と同じ学校に入学したのでした。

 

そして、一番初めの中間テスト。私は灘に落ちて悔しくて、中学に入ってからも結構勉強していたので、初回のテストから学年一桁の順位だったと思います。が、その友人Aは学年2位。「さすがやな〜」と思いつつも、「いや待てよ、もうちょっとで越せる順位だぞ」と思い直し、妥当友人Aに闘志を燃やして色々攻略方法を考えました。

 

すると私は常時学年3位になり、模試で全国に名前が載るようになりました。

ただ、最後まで友人Aには勝てなかったです。。。ですが、小学生時代は模試に自分の名前が載るなんて考えられなかった状態から、割と載るようになった自分の成長に驚いたものです。

 

その原因の一つはやはり友人Aをライバルに定めたことにあると思っています。

 

ライバルの効果

盗むべきスキルの宝庫

私は小学生の頃は塾が言うことを素直に全部やってました。ただひたすら塾の言うことをやれば良いと。そして塾の課題が終われば過去問演習を繰り返してました。他の子が何をやっているのか全然知りませんでした。でも入試が終わって知ったのは、受かった人の中には、日能研以外にも色々やっている人が多かったということです。他塾で評判の良い講座をとったり、家庭教師に教えてもらったり。

しかも終わった後に種明かしかよ〜と、ちょっとずるいなとも思い。。

 

中学校に入ってから、学校は「学校のいうことだけしっかりやっていれば良い」とどこかで聞いたようなことを言っていましたが、そういうセリフは聞き飽きていました。

 

ということで、優秀な生徒が何をやっているか知るのはとても大事だなと思っていたので、私は友人Aのやり方を盗みまくろうと思いました。

  • ノートの取り方
  • 普段の勉強時間
  • 学校指定の参考書以外に使っている参考書
  • 通信講座
  • 暗記の方法
  • いつから試験勉強するのか
  • 試験前にどういう勉強をするのか

もうとにかく影響のありそうなことは聞きまくりました。その上で自分にあった方法を考えました。真似るのではなく盗む(by スティーブ・ジョブズ)。

彼のベストのやり方が自分にもベストだとは限りませんから。

 

面白いのが、私がいい成績をとっていると、他の成績の良い人も私の勉強方法を聞いてくるんですよね。できるやつは、他の人から吸収できるものがないか、色々探ってるみたいです。 

 

モチベーションの維持

私も、もう勉強疲れたなぁと思うことは時々ありましたが、でも友人Aは変わらないモチベーションで勉強してるんですよね。彼とは仲が良くて、一緒に帰ることもありましたが、帰りの電車でも勉強してるし、いつも勉強に対して妥協のない姿勢を見せられていました。

そういう姿を見てると、こいつがこれだけやってるのに、それを追い越そうとしている俺が休んでる場合じゃないなと思えて、気が引き締まったことは何度もありました。

 

一度、数学以外の教科を合計して、私が圧倒的に友人Aに勝っていたことがありました。そして最後に返却されるテストが数学でした。ついに友人Aに勝つ時がきたと思って、数学の点数を見たとたんに驚愕。私は大いにミスって、数学だけで60点縮められて、逆転されたんです。

 

もう悔しくて悔しくて、次回こそはと燃えました。

答案の書き方、授業の受け方、日々どんな勉強をするかなど、数学の勉強方法を1から見直しました。それ以降数学でひどい点数を取ることはなくなりました。

 

このように、ライバルを意識することはモチベーションの維持にすごく役立つと思います。

 

ライバルの選び方

それではどのような人をライバルに選べば良いのでしょうか。良い人を選ばなければその効果も今一つのものになってしまうでしょう。

成績が少し上の人

自分よりも少し成績が上の人。偏差値で言えば3〜5くらい上の人を選ぶと良いです。頑張れば届きそうなレベルです。上すぎると、自分とは違いすぎて追いつけっこないと、無意識に諦める恐れがあります。

もし、その人よりも良い成績を2回連続で取れれば、また偏差値が3~5くらい上の人を候補にしましょう。

こうして少しずつ自分が設定したライバルを抜いていけると気持ち良いですね。

 

いつも会う人

ライバルからスキルをどんどん盗むためにはほぼ毎日会う人をライバルにした方が効率が良いです。勉強している姿を見られたり、どういう勉強方法をしているのか気軽に聞ける人が良いですね。まずは友達になることが必要でしょう。

私の場合、友人Aとは仲良くて毎日話していました。毎日どれくらい勉強が進んでいるのか会話の中でこっそり調査していました。すると昨日授業でやった内容は当然覚えているし、もっと先のことまできっちり覚えているんですね。これを受けて、自分も授業よりも先へ先へと進めていこうと密かに思った経験があります。

このように日々知恵と刺激をもらえる相手が良いですね。

 

人間的に優れている人

徹底的にスキルを盗んでいくので、その人の人間性からも影響を受けてしまいます。もしその人が意地悪い人であれば、知らず知らずのうちに自分も意地悪い人間になってしまう恐れがあります。

ですので、人間的に優れている人をライバルに選びましょう。人間的に優れているとはどういうことか、という定義は人それぞれだと思いますが、自分がその人と一緒に3時間ぐらいお茶する場面を想像して、お茶を楽しめると思うなら、とりあえず良い人と判断して良いと思います。

 

 

以上、ライバルを見つけて努力の質をあげよう、ライバルの選定も慎重に、というお話でした。

 

 

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外さない文章の書き方〜小論文・感想文・ビジネス資料〜

小学生から社会人まで、文章を書く機会は数多くあります。それなのに、文章の書き方を教えてくれる機会はあまりありません。

私は社会人になるまで文章の書き方を知らず、作文やレポートの課題がでた時にはどうやって書けばいいのかわからず困ったものでした。小学生の頃は毎年読書感想文の課題に頭を悩ませ、400字詰めの原稿用紙を前にして、う〜ん、う〜んと長々と唸っていました。

しかし、社会人になって経営コンサル会社に入社し、文章の書き方を訓練されてからは、短い文章でも長い文章でも、簡単に文章が書けるようになりました。

私の経験からすると、文章を書けないという人は書き方を知らない可能性が高いと思います。

そこで、この記事では文章の書き方を解説したいと思います。

ただし、読書感想文のコンクールで賞状をもらうとか、特段に優れた文章を書く秘訣ではないです。大衆に晒されても恥ずかしくないレベルの文章を手早く書く方法です。

 

具体例がある方がわかりやすいと思うので、次の例題を解きながら解説したいと思います。

 

「あなたは『地産地消』の取り組みをどのように評価するか。」

 

構成

文章の構成は

  • 導入
  • 結論
  • 根拠

からなります。

導入部は、結論を述べる前に、読者の意識を話題に向けるためのものです。いきなり結論を述べられては、突飛すぎて読者がスムーズに理解することができません。

結論は、あなたの言いたいことです。その文章を通して一番伝えたいことを書きます。

根拠は、あなたの結論が正しいと言うための理由です。主張の説得性を増すために、複数用意するといいでしょう。ただし、多すぎても読者が理解しきれないので、3個から5個程度を目安にすると良いと思います。

   

骨組みを作る

文章を書き始める前に、まずは骨組みを作ります。骨組みとは構成要素(導入・結論・根拠)を短く、箇条書きで書くということです。

いきなり文章を書き始めては、思いつくままに書いてしまい、方向性の見えない理解しにくい文章になりがちです。なので、まずは骨組みを作り、後から付加的な説明を足していく方法をとりましょう。

 

各要素の詳しい書き方はこれから見ていくとして、私が考えた、例題の導入・結論・根拠はこんな感じです。

 

導入:最近ではスーパーで地産地消のコーナーを見ることも多くなった。地元で採れた野菜ということで、安心・新鮮というメリットを強調している。しかし地元産品はスーパーの言う通り、良いことしかないのだろうか。地元産品のデメリットも踏まえ、地産地消に対する私見を述べたい。

 

結論:地産地消の取り組みは、地場産業を活性化する素晴らしい取り組みではあるものの、経済合理性や供給量の観点からその効果は限定的である

 

根拠1:地産地消は、地方創生・食料自給率向上・地域文化理解に繋がる

根拠2:しかし、輸入品や他地域品と比べると、価格対品質という観点では売れにくい

根拠3:さらに、地元消費者が需要する量を、地元農家だけで供給できるのはごく一部の品目のみ

 

結論の考え方

まずは結論を考えます。あなたの一番伝えたいことを端的に表現してみましょう。

結論で文章の出来の8割が決まると言っても過言ではないので慎重に考えます。以下のことを確認すると良いと思います。

  • 根拠の書きやすさ:最低3つは根拠を書けるか
  • 網羅感:物事の全体を考えているだろうか。メリットだけ、デメリットだけを取り上げたり、物事の一つの特徴だけを取り上げたりしていないか
  • 思考の深さ:結論を読んだ時にもっと知りたいと思える程度に深く考えられたものであるか。既に真理と認められている結論はやめよう(健康のためには睡眠が大事だ等) 

 

根拠の考え方

次に根拠を考えます。結論を支える理由です。結論の正当性を高めるため、根拠は複数用意します。以下のことを確認しながら考えると良いと思います。

  • 網羅感:結論を支えるための根拠は全て揃えているか。(主張がAではなくBだ、の場合、Aでない理由とBである理由を揃えているか等)
  • 事実・常識・お墨付き:根拠がデータに基づく事実か、もしくは一般常識から容易に推測できることか、あるいは専門家から認められていることか

もし調べることが許されているなら、主張の正当性を支えるデータがないか、専門家の発言がないか検索すると良いでしょう。もし試験などで調べることが許されていない場合、一般常識からの推測を使って正当性を高める方法をとりましょう。 

 

結論と根拠を考えるフェーズは、実際には結論を考えてから根拠を書くという順序ではなく、同時に行います。結論を思い浮かべて、それを支える根拠を考える。根拠を考えたり、調べたりしている中で、より良い結論を思いつくことがよくあります。そうすると、そちらを結論として、また根拠を考える、というように結論を考えたり根拠を考えたり、行ったり来たりして考えます。

 

導入の考え方

最後に導入を考えます。読者の意識をスムーズに話題に向けさせ、自分の結論を容易に理解させるための前置きです。

まずは世間一般に認められている事実・常識から話を初めて、問題を提起します。読者の疑問を喚起するわけです。その答えとして、自分の結論を述べるという流れです。 

 

肉付けをする  

骨組みができれば、次は課題の文字数に合わせて肉付けをしていきます。大抵の課題では、文字数に制限があります。「◯字程度で」のような条件です。骨組みができていれば文字数は、長かろうが短かろうが簡単にかけます。

短ければ骨組みのみ書けば良いし、長ければ肉付けします。

肉付けとは、導入や根拠の部分をより詳しく述べるということです。

詳しくするためには

  • 具体例
  • 自分の経験
  • 根拠を支える統計データ
  • 根拠に賛同している専門家の声

などを記述する方法があります。

文字数に合わせて、付け足していけば良いです。

 

例えば、私が上で書いた根拠2について、肉付けすると以下のようになります。

 

地元で作られた農作物が売れるためには、輸入品や他の国内地域からの商品との競争に打ち勝つ必要がある。消費者が商品を選ぶ際に考える基準は価格と質であろう。地元農作物は往往にして大量生産されていないため、割高という価格面でのデメリットがある。では価格が高くなった分、質も高くなっているのだろうか。確かに、地元農作物には安心・新鮮というメリットはあるが、肝心の味という点では明確な強さを感じることは少ない。

価格対質という観点から言えば、分が悪いだろう。その証拠に、私がよく行くスーパーでは地産地消の商品はよく売れ残っており、値引き対象となっている。

 

長くしようと思えば体験談を増やしたり、実際の価格データを記述したりして、いくらでも長くすることができます。

 

結びを書く

全ての根拠に肉付けしたあとは、最後に結びを書きましょう。結びはあなたの文章の重要ポイントの確認をすれば良いです。ただし、既に使った表現を単純に繰り返すことは避けましょう。表現力に乏しい文章という印象になってしまいます。

例題の文章について結びを書くなら、こんな風になるでしょう。

 

地産地消には地元の発展・交流という夢があるが、その夢を地元全体で共有し、現実のものとするためには、まだまだ乗り越えるべき課題が多く、一朝一夕には効果を実感できないだろう。

 

以上、文章の書き方を簡単にみてきました。まずは色んなお題について、あなたの主張の骨組みを書く練習をしてみてください。骨組みがかけるようになれば、肉付けは簡単です。最初は自分の経験談を交える方法を使うと書きやすいと思います。

 

  

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